花屋の25歳と季節の花の話で和んだ昼デート
タップルでマッチした街の花屋さん、ナナセ(25)。趣味タグの植物でつながって、昼から表参道のあたりをぶらぶら。街の植栽や花の名前を片っ端から教えてくれる子で、季節の花の話で妙に和んだ昼デートになりました。早朝の市場仕入れで生活がちょっと変わってる、控えめだけど芯のある25歳との体験談です。
街のフラワーショップの店員(フローリスト)PLACE表参道
現場レポHOOK会う前提の
導線
今回はタップルの話。出会ったのは、街のフラワーショップで働いてるナナセっていう25歳の子です。
先に言っとくと、この子とはタップルの趣味タグの「植物」でマッチした。俺、観葉植物を一鉢枯らした程度の知識しかないのに、なんとなく付けてたタグが効いた回。昼から表参道のあたりをぶらぶらしただけのデートなんだけど、ナナセが街路樹だの店先の鉢だのを片っ端から「これ○○ですよ」って教えてくれて、いつもの街がぜんぶ別の景色に見えた半日でした。派手なことは何も起きてない。けど、塩で終わった感じは一切なくて、むしろ過去いちばん穏やかに時間が溶けた昼デートだったかもしれない。笑
趣味タグの「植物」でマッチした
タップル体験談の入口、表参道での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
タップルって、趣味のタグで相手を探せる作りになってる。俺が雑に付けてた「植物」「カフェ巡り」あたりのタグに、ナナセが「いいかも」を送ってきたのが最初だった。プロフ写真は本人の顔半分と、あと作業中らしき手元の写真。花束を組んでる途中の手のアップで、これがなんか良かった。顔より先に手で「ちゃんと働いてる人だ」って伝わってくる感じ。
自己紹介は短くて、「街の花屋で働いてます。早起き生活です」くらい。早起き、のとこだけ気になって、最初のメッセでそこを突っついた。
市場の仕入れがある日、4時起きなんですよ。だから夜は弱くて(笑)


4時。笑 俺が寝てる時間に、もう花買い付けてるんだ。完全に別の時間軸で生きてる人じゃん。

え、花屋さんってそんな朝早いんすか。店開いてるとこしか見たことなかったっす
俺もそうだった。花屋って、開いてる店先しか見たことない。けど話を聞くと、いい花は早い時間に売れちゃうから、市場での仕入れが勝負らしい。夜の遊びには弱いけど朝にめちゃくちゃ強い、っていう生活リズムが珍しくて、純粋に「会って話聞いてみたい」が先に立った。ナンパ的な下心より好奇心が勝ってた、というのは正直なとこ。
メッセは、夜投げると返信が翌朝にくる。だいたい朝6時とか7時。みんなが寝てる時間に既読がついてて、ちょっと笑った。「夜更かしに付き合えないので昼でもいいですか」って向こうから言ってきて、じゃあ休みの日の昼に、って表参道で待ち合わせになった。昼デート、しかもこっちが指定された側。新鮮だった。
待ち合わせの街路樹を、いきなり解説された
待ち合わせは日曜の13時、表参道。けやき並木のとこで合流した。ナナセは思ってたより小柄で、声も控えめ。最初の数分は、お互いちょっと探り合いみたいな空気で、正直まだ硬かった。それがほぐれたのが、頭上のけやきだった。
この並木、けやきなんですけど、秋になるとここ全部オレンジになるんですよ。今は緑が濃くて、これはこれで好き


えっ、待ち合わせの木の名前まで分かるんだ。俺ずっと「でかい木」としか思ってなかった。笑
職業病です(笑)外歩くと、つい目がいっちゃって

ここでナナセの声のトーンが一段やわらかくなった。木の話をした瞬間に、最初の硬さがすっと抜けた感じ。これ、たぶん本人が一番楽に喋れる話題なんだなと思って、そっから俺は意識して、目に入った緑を片っ端から聞くことにした。
歩き出すと、もう止まらない。カフェの店先の鉢を見て「これアイビーで、この時期よく伸びる」、ビルの植え込みを見て「これ手入れする人がちゃんといる証拠、雑だと一発で分かる」、道端の名前も知らない小さい花を見て「これ雑草って言われがちだけど、ちゃんと名前あるんですよ」。同じ表参道を、俺は人と店を見て歩いてたけど、この子は緑だけ見て歩いてた。視点が一個ずれてるだけで、こんなに違う街になるのかと素直に感心した。

さっきから道の植物ぜんぶ名前出てくるじゃん。歩く植物図鑑じゃん。
歩く植物図鑑、当たってます(笑)逆に花以外はほんとぽんこつなんですけど

その自虐がちょっと可愛かった。控えめなんだけど、好きなものの話になると一瞬だけ前のめりになって、言い終わってから「あ、喋りすぎた」みたいに引っ込む。このリズムが、最初の硬さとは別人で、ギャップが効いてた。
カフェで「季節の花」の話が止まらなくなった
ひと通り歩いて、裏路地のカフェに入った。注文してから、俺が「で、4時起きで仕入れる花って、季節でそんな変わるもんなの」って聞いたら、ナナセのスイッチが完全に入った。さっきまで控えめだった子が、ここで一番喋った。
めっちゃ変わります。春はラナンキュラスとかチューリップで店が一気に明るくなって、今くらいだとひまわりとか紫陽花が市場に並び始めて


紫陽花って花屋でも売るんだ。道に咲いてるやつってイメージしかなかった。
売りますよ(笑)切り花の紫陽花、めっちゃ人気なんです。色が時間で変わってくのがいいって

色が変わってく、っていうのが新鮮だった。買った時と一週間後で色が違うらしい。枯れる手前の、ちょっとくすんだ色がまた良くて、それを狙って飾る人もいる、って。花って咲いた一瞬が全部だと思ってたから、変わっていく過程ごと楽しむっていう見方が、ぜんぜん知らない感覚だった。
ナナセの話で一番ぐっと来たのが、市場の話。早朝の市場って、全国から花が集まってくるらしくて、その日その日で「いい入荷」があると。で、いい状態の花は本当に一瞬で、目利きの人にどんどん持ってかれる。だから4時に起きて並ぶ。眠いし冬は手がかじかむけど、その日のいちばんいい花を自分の手で選べた朝は、一日ずっと機嫌がいい、って言ってた。
市場のなかの空気も、聞いてると映像が浮かんだ。コンクリートの大きい建物に、桶がずらっと並んでて、開く前から人が待ってる。だいたい顔ぶれは同じで、ベテランのおばちゃんとか、ホテルの装花担当とか、みんな無言で花を選ぶ。挨拶より先に手が動く世界らしい。ナナセは最初の頃、どれを選んでいいか分からなくて、ベテランの人が手に取るのを横で盗み見してた、って笑ってた。茎の張り、葉の色、つぼみの開き具合。その三つを見れば、家に飾ったとき何日持つかが分かるようになってきた、と。同じひまわりが何十本並んでても、ぜんぶ一本ずつ状態が違って見えるって言うんだから、もう完全に職人の目だった。
最初は全部おなじ花に見えてたんですけど、今は一本ずつ顔が違って見えて。これ言うと引かれるんですけど(笑)


いや引かないよ。むしろそこまで見える人、なかなかいないだろ。

さっきまで静かだったのに、花の話だけスイッチ入りすぎじゃないっすか

だろ。笑 好きなもの一個ある人って、その話のときだけ別人になる。俺それ見るの好きなんだよな。
俺はあいづち打ってただけで、ほぼナナセの独演だったんだけど、これが全然苦じゃなかった。むしろ、人が本気で好きなものを語ってるのを聞くのって、それだけで場が持つ。下手にこっちが盛り上げようとしなくていい。たまに俺が素人質問を挟むと、それに丁寧に答えてまた話が広がる。会話のラリーっていうより、いい聞き役に徹したら勝手に転がっていく感じだった。
花を「組む」のは手仕事だ、って話
花の話の流れで、ナナセが店での仕事のことを話してくれた。仕入れて終わりじゃなくて、そっから花束を「組む」のが本番らしい。これがまた手仕事の世界で、聞いてて職人の話に近かった。
花束って、ただ束ねてるんじゃなくて、向きとか高さ全部考えて一本ずつ足してくんですよ。同じ花でも組み方で別物になる


一本ずつ。笑 俺、花束ってまとめて輪ゴムでぎゅっとやってるイメージだった。全然ちがうんだな。
輪ゴム(笑)それやったら花かわいそうですよ。茎の向きそろえないと、水も吸えないんで

軽くいじられた。けど嫌な感じは一個もなくて、ちゃんと「なんでそうするか」まで説明してくれるから、聞いてて普通に勉強になる。プレゼント用の花束を頼まれたとき、渡す相手の話を少し聞いてから組む、っていうのも良かった。誰にあげるか、どんな人か、それで入れる花も色も変えるらしい。マニュアルじゃなくて、毎回ちょっとずつ違う一個を手で作ってる。
具体的な話も面白かった。母の日にカーネーションをくださいって来たお客さんに、ちょっと話を聞いたら、お母さんが派手なの苦手な人だって分かって、定番の赤じゃなくて、くすんだピンクとグリーンでまとめた、とか。プロポーズに使いたいって男の人が来て、相手の好きな色だけ聞いて、あとは全部こっちで組ませてもらった、とか。聞いてると、花束ってその場の手仕事だけじゃなくて、渡す人と受け取る人の関係まで一回想像してから作る仕事なんだなと思った。指先で組みながら、頭では知らない誰かの顔を思い浮かべてる。地味だけど、けっこう想像力のいる仕事だ。

それ、けっこう神経使う仕事だよな。毎回オーダーメイドみたいなもんじゃん。
そうなんです。だから組み終わって、お客さんが「わあ」って言ってくれた瞬間がいちばん好きで

控えめなナナセが、この「わあ」の話のときだけ、ちょっと誇らしそうな顔をした。早朝の市場で自分が選んだ花を、自分の手で組んで、渡した相手が喜ぶ。仕入れから手仕事から受け取りまで、全部地続きで自分の手の中にある仕事なんだなと思った。派手じゃないけど、芯がある。最初に感じた「控えめだけど芯がある」が、こういうことかって腑に落ちた瞬間だった。
夕方、花屋で一本だけ買った
カフェ出て、夕方になって、駅に向かう途中で小さい花屋の前を通った。ナナセが反射的に足を止めて、店先の桶をのぞき込む。完全に職業病。で、俺がふざけて「プロから見て、今ここで一本買うなら何」って聞いたら、真剣に選び始めた。
うーん…これですね。トルコキキョウ。今の時期、状態いいし、一本でも家で長く持つんで


じゃあそれ買う。プロの見立て、一回信じてみるわ。
え、ほんとに買うんですか(笑)一本だけって逆に勇気いりません?

いるわ。笑 でも、ここまで花の話聞かされて何も買わないのも、なんか野暮な気がして。一本だけレジに持ってったら、店の人にちょっと不思議な顔されたけど、ナナセが横で「これ家で水これくらいで、切り口こうして」ってめちゃくちゃ丁寧に持ち帰り方を教えてくれた。たぶん店の人より詳しい。笑
花一本握って駅まで歩く時間が、なんか妙に良かった。派手なデートじゃない。お持ち帰りがどうとか、そういうテンションの日でもなかった。けど、自分の知らない世界を半日まるっと案内してもらって、最後に小さい花を一本持って帰る、っていうこの感じが、過去のどのデートとも違って静かに満ちてた。いい雰囲気というか、いい温度のまま終わった日だった。急ぐ必要を感じなかった、というのが正直なとこ。俺は乗ってこない相手には引くタイプだし、この日はそもそも、もっとゆっくりでいいなと自然に思えた。
ちなみに同じタップルで会った子でいうと、こっちが私服を一瞬で値踏みしてきたアパレルバイヤーの子の回とは、まるで真逆の時間だった。あっちは流行を仕入れて街の半歩先を作る、目利きでスピードの世界。ナナセは季節に合わせて手で一個ずつ組む、ゆっくりの手仕事の世界。同じ「目利き」でも流れてる時間が全然違って面白い。仕事の顔がそのまま魅力になってるって意味では、職業のスイッチが入ると一気に喋りだす美容部員の子の回ともちょっと重なる。今回みたいに「植物」っていう一個のタグでつながれたのは、やっぱりタップルが趣味から探せる作りだからで、どのアプリでどんな子に会えたかは全部使ったおすすめランキングにまとめてあります。
- 余裕のある大人の子が多い印象だから、変な探り合いが少なくてやり取りが楽だった
- 「会う前提」で繋がる空気だから、いいなと思った子とも上品なまま話を進めやすい
- 下見だけなら無料。本気で会いに行くなら、男は有料で動くのが結局いちばん早かった
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その後。ドライにしたミモザの写真が一枚
別れ際、ナナセのほうから「その一本、もし枯れる前に写真撮ったら送ってください」って言ってきた。育て方の経過観察を頼まれた感じ。デートの誘いというより、教え子に出された宿題に近かった。笑
ちゃんと水替えてくださいよ。枯らしたら次から見立てしませんから(笑)


プレッシャーすごい。笑 この一本、もう俺の責任じゃん。
家帰って、言われた通り切り口を切り直して飾った。で、次の日の朝、ちゃんと咲いてる写真を送ったら、朝6時に既読がついて「合格です」って返ってきた。あいかわらず朝に強い。
そっからの連絡は、夜より朝が多い。お互い生活の時間がずれてるから、俺が寝る前に投げたメッセに、向こうが市場帰りの朝に返してくる、みたいな噛み合い方をしてる。送られてくる内容も独特で、文章なしで花の写真一枚だけ、ってのが多い。店に並んだ新しい花とか、市場でいい入荷があった朝とか。この前は、自分でドライフラワーにしたっていうミモザの写真が一枚だけ届いた。「これ春に余ったやつをドライにした」とだけ。何の報告なんだって思いつつ、たぶん、好きなものを見つけたら誰かに言いたくなる、あのスイッチが俺にも適用されてるんだろうなと。
トルコキキョウは、ナナセの言った通り一週間ちょっと持った。最後ちょっとくすんだ色になったとこで、そういえば紫陽花の話で「変わってく過程ごと楽しむ」って言ってたなと思い出して、枯れる手前まで飾っといた。来月、店が新しい季節の花に入れ替わる頃に、また昼に会う約束をしてる。次は何の花を一本買わされるのか、ちょっと楽しみにしてる。また会えたら書きます。
会った後の流れまで、次に読む。
アプリで会ったあとに失速しないように、連絡、待ち合わせ、次のデートへ繋がる記事を置いています。


