アパレルバイヤー28歳に私服を一瞬で値踏みされた夜
タップルでマッチしたアパレルのバイヤー、セリ(28)。売る側じゃなくて仕入れる側、流行を作る側の目で、待ち合わせた瞬間に俺の私服を上から下まで値踏みしてきた。歯に衣着せないけど実は面倒見がいい、出張だらけの28歳との体験談です。
アパレルのバイヤー(買い付け担当)PLACE東京
現場レポHOOK会う前提の
導線
今回はタップルの話。出会ったのは、アパレルのバイヤーをやってるセリっていう28歳の子です。
先に言っとくと、この子は会って3秒で俺の私服を上から下まで見て、にやっと笑った。販売員に褒められる「値踏み」とは別物で、こっちは流行を仕入れて作る側の目。出張だらけで国内も海外も飛び回ってて、とにかく目が肥えてる。最初の数十分は「品定めされてる客」みたいな居心地の悪さがあったんだけど、後半いくほどこの子の歯に衣着せないダメ出しが、全部こっちのこと考えて言ってるやつだと分かってきて、印象がひっくり返った回でした。塩で終わった一組じゃない。むしろ俺の服のセンスがいじり倒された夜です。笑
プロフの一行目が「服、見ます」だった
タップル体験談の入口、東京での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
タップルでマッチした時点で、ちょっと身構えたのがプロフの自己紹介。だいたいの子は趣味とか休日の過ごし方から入るのに、セリは一行目が「仕事柄、人の服つい見ちゃいます。気にしないで」だった。気にするわ。笑
仕事はアパレルのバイヤー、買い付け担当、とだけ。写真は私服っぽいシンプルな白Tの一枚なんだけど、Tシャツ一枚なのに妙にこなれてて、これ絶対ただのTじゃないなっていうのが素人目にも分かる。なんていうか、情報量がある一枚だった。
俺は逆に開き直って、最初のメッセを「服見られるの緊張するんで、当日めっちゃ無難な格好で行きます」から入れた。これがハマった。
無難がいちばん減点されますよ(笑)でも逆に楽しみになってきた


いきなり脅されてる。笑 無難で減点ってどういう採点基準なんだ。

え、会う前から服チェック宣言されてんすか。俺なら怖くて行けないっす
メッセのやり取りはテンポが良かった。返信は早くないけど、来るときはちゃんと面白い。「今ソウルにいるんで返信遅れます」とか平気で書いてくる。聞いたら、月の半分くらいは出張で、国内の展示会と海外の買い付けを行ったり来たりしてるらしい。予定が読めない子なんだなと思いつつ、「じゃあ次の東京いる日、空いてたら会いません」って雑に投げたら、「木曜なら半日空いてます」って返ってきて、表参道の昼に決まった。服を仕入れる街で、俺の服が査定される。完全にアウェーだった。
会って3秒、上から下まで見られた
待ち合わせは木曜の14時、表参道。先に着いてたセリが、俺を見つけた瞬間、まず顔より先に足元を見た。で、ゆっくり上に視線が上がってきて、最後にやっと顔を見て、にやっとした。査定終わりましたって顔。
スニーカー、去年の型ですね。あと靴下とパンツの丈、もう5ミリ短くていい


はじめましてが「去年の型」から始まることある?笑 挨拶どこ行った。
あ、すみません(笑)はじめまして。でも丈はほんとに5ミリです

正直、最初はちょっとカチンと来た。会っていきなり減点表を読み上げられてる気分。でもセリの言い方が、嫌味とか上から目線って感じじゃなくて、なんていうか、自分が見つけた面白いものを早く言いたくて仕方ない、みたいなテンションなんですよ。靴の型を当てたのが嬉しそう。だから怒る気にもならない。
歩きながらも、ずっと人の服を見てる。すれ違うOLの足元を見て「あのバッグ来年来ますよ」とか、向かいから来た大学生っぽい子のジャケットを見て「あれ古着の良いやつ、見つけた子えらい」とか、勝手に実況してる。街全体が、この子にとっては展示会みたいなものらしい。

もしかして、街歩いてる間ずっと全員の服チェックしてる?
してます(笑)職業病なんで。半年後に何が売れるか、街で先に出てるんですよ


じゃあ俺の去年の型のスニーカーは、もう半年後の人なわけだ。笑
去年の人です(笑)でも履きこなしてるからセーフ

セーフをもらった。なんか、無難で行くって宣言したわりに、最低限は合格点だったらしい。この子の「ダメ出し」と「合格」の基準が独特で、新品でブランドで固めてるより、古いものでも自分で着こなしてるほうが点数が高いっぽい。仕入れる側だから、値段とか新しさじゃなくて「これがイケてるかどうか」を自分で決めてるんだなと思った。
「売る人」じゃなくて「仕入れる人」の話
カフェに入って、仕事の話を振ってみた。アパレルっていうと販売員のイメージしか無かったんで、バイヤーって何やってんのか普通に知らなくて、素朴に聞いた。これでセリのスイッチが完全に入った。
ざっくり言うと、半年後にお店に並ぶ服を、先に選んで仕入れる仕事です。売る側じゃなくて、仕入れる側


半年後に何が流行るかを、今決めるってこと? それもう占いじゃん。
占いに近いです(笑)外したら在庫の山なんで、けっこう胃に来ます

ここから話が一気に面白くなった。展示会で何百着の中から「これは売れる」を選び抜く話。海外の買い付けで、現地のバイヤーと取り合いになる話。発注を一個間違えて、ピンクのニットだけ大量に余った苦い話。どれも、俺が普段見てる「店に並んでる服」の、ずっと手前の話で、聞いてて普通に知らない世界だった。
特に良かったのが、セリが「自分が仕入れた服が、街で知らない人に着られてるのを見つけた瞬間がいちばん効く」って言ったとこ。販売員みたいに「お客さんに売る」瞬間じゃなくて、半年前に自分が賭けた一着が、街でちゃんと当たってた瞬間が報酬らしい。表に名前は一切出ないのに、街の半歩先を作ってる仕事なんだなと思った。

めっちゃ喋るじゃないっすか。最初の塩対応みたいな査定と別人っすね

服の話になると止まらない。さっきの去年の型いじりも、全部この熱量の延長だったんだなって。
で、この辺りでやっと分かってきた。会った瞬間のあの査定、嫌味で言ってたんじゃなくて、人の服を見るのがただ好きで、見たら言わずにいられないだけなんだと。歯に衣着せないんじゃなくて、服のことになると遠慮って機能がオフになるタイプ。少し見方が変わった。
「アキさんの服、私が組んだら」が止まらない
歩いて裏原のほうまで行ったら、セリが急に「ちょっと付き合ってください」って俺をセレクトショップに引っ張り込んだ。何かと思ったら、俺の服のダメ出しが具体案フェーズに入ってた。
アキさん、これ羽織ってみてください。さっきのスニーカー、これなら一気に今っぽくなる


デート中にスタイリングされ始めた。笑 値踏みからの実演販売じゃん。
だって気になっちゃって(笑)あと5ミリの丈の話、これ穿けば解決するんで

言われるがまま試着して鏡見たら、確かに、なんかいつもの俺じゃなかった。去年の型のスニーカーはそのままなのに、合わせる一枚で全然違って見える。値踏みされてるときはムッとしてたのに、こうやって「じゃあどうすればいいか」まで具体的に出されると、悪い気がしない。むしろ親身。

ダメ出しだけかと思ったら、ちゃんと解決まで持ってくるんだな。
言いっぱなしは無責任じゃないですか。仕事もそうで、ダメって言うなら代案出さないと


あー、それでさっきから具体的なんだ。5ミリとか型とか。
ふわっと褒めるの、逆に失礼だと思ってて。だから細かいんです(笑)

ここでこの子の正体がだいぶ見えた。きついこと言うのは、人の服に本気で興味があって、しかも言うからにはちゃんと相手を良くしたいから。歯に衣着せないのと、面倒見がいいのが、同じ一個の性格から出てる。仕事で何百着を「売れる売れない」でジャッジしてきた人が、目の前の一人の服も、つい全力でジャッジして全力で直そうとしてくる。鬱陶しいと思う人もいるだろうけど、俺は普通に面白かった。
結局、勧められた一枚は買わなかったんだけど(値段見て無理だった。笑)、セリは「無理しなくていいです、いつか合うのに出会ったら買ってください」って、ここは引き際がさっぱりしてた。押し売りはしない。そこも、いい仕入れ屋なんだろうなと思った。
夕方、ダメ出し屋が一回だけ素を見せた
ショップ出て、夕方になって軽く一杯いこうかって流れで、近くの立ち飲みに入った。ビール一杯目で、セリの査定モードがやっと抜けた。人の服を実況する回数が、目に見えて減った。笑
私、こういう仕事だから、初対面の人にだいたい引かれるんですよ。会った瞬間ジャッジしてくるやつって


まあ、最初のあれはなかなかだったよ。笑 去年の型から入るのは、引く人は引く。
ですよね(笑)でもアキさん、言い返してきたから楽でした

聞くと、出張だらけで、東京にいる日が読めないから、誰かと続けるのがそもそも難しいらしい。来週どこにいるか自分でも分からない。友達との約束も直前で飛ばすことが多くて、だんだん誘われなくなった、と。その話だけは、服の話みたいな勢いはなくて、ぽつぽつ喋ってた。表に出ない仕事で、街の流行は作るのに、自分の予定すら自分で組めない。ちょっとだけ本音が混じった。
だから今日みたいに、急に東京いる日に会える人のほうが、正直ありがたくて


あー、それで「木曜半日空いてます」が即決だったんだ。笑
空いた日にサッと会えないと、私とは無理なんで(笑)

二杯目あたりから、敬語がだいぶ崩れて、「いやそれは違うって(笑)」くらいのタメ口寄りに変わってきた。査定モードのセリは早口でちょっと近寄りがたいけど、ビール入って抜けたセリは、よく笑うし、自分の失敗談を勝手に喋りだす。ピンクのニットを大量発注したくだりを、もう一回オチ付きで話してくれた。可愛いと思ったのは、会った瞬間に俺を値踏みしてたときじゃなくて、自分の在庫の山を笑い話にしてるこの瞬間のほうだった。
いい雰囲気にはなったけど、初日だし、ここで急ぐ感じでもなかった。セリが「ジャッジしてくるやつ」の鎧を一個ずつ外していくのを、ただ面白く見てた木曜だった。ここから先はいつも通り書かない。立ち飲みのカウンターで、わりと長いこと喋ってた。
ちなみに同じタップルで会ったアパレルでも、こっちが私服をひたすら褒めてくれた販売員の子の回とは、まるで別の体験だった。あっちは売り場で人に着せるプロ、セリは仕入れて流行を作る側。同じ「服のプロ」でも見てる方向が逆で、面白かった。仕事の顔と素のギャップって意味では、段取りのプロなのに自分のことは抜けてたウェディングプランナーの子の回とちょっと似てる。セリみたいに予定が読めない子と、空いた木曜にサッと会えたのは、やっぱりアプリの距離感がラクだったから。どのアプリでどんな子に会えたかは全部使ったおすすめランキングにまとめてあります。
- 余裕のある大人の子が多い印象だから、変な探り合いが少なくてやり取りが楽だった
- 「会う前提」で繋がる空気だから、いいなと思った子とも上品なまま話を進めやすい
- 下見だけなら無料。本気で会いに行くなら、男は有料で動くのが結局いちばん早かった
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その後。出張先からの「これ買い」報告
別れ際、セリのほうから「次、私がアキさんの服一式組んでいいですか」って言ってきた。デートの誘いというより、スタイリングの予約だった。笑
次までにあのスニーカー、ちゃんと活かす組み合わせ考えときます


もう仕事のテンションじゃん。笑 俺、新作の商品扱いになってる?
帰りの電車でLINEしたら、返信の温度感がやっぱり独特だった。出張に入ると二、三日まるっと消える。展示会の最中だから当然なんだけど、空港とか移動中に急に連絡が来る。しかも内容が「これ来る」って、現地で見つけた服の写真一枚だけ、みたいなのが多い。文章なしで、ニットの袖のアップだけ送られてきたこともあった。何の報告なんだ、と思いつつ、たぶん「面白いもの見つけたら言わずにいられない」のが、俺にも適用されてるだけなんだろうなと。
本人いわく、出張中はテンション上がってるから連絡が雑になるらしい。東京に帰ってくると、急にまともな長文が来る。その波にこっちが合わせればいいだけなんで、特に気にしてない。予定が読めない子だけど、空いた平日にこっちもサッと動けるから、噛み合ってはいる。移動中に服の写真一枚だけ送ってくるのも、もう慣れた。
次に東京いるのは再来週らしくて、そのときに「組んだ一式」を着せられる予定になってる。俺の私服のセンスが一回フルリニューアルされるかもしれない。去年の型のスニーカーだけは、活かすって約束してくれたんで、そこは死守する。また会えたら書きます。
会った後の流れまで、次に読む。
アプリで会ったあとに失速しないように、連絡、待ち合わせ、次のデートへ繋がる記事を置いています。


