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【紅葉狩りの出会い】名所で一人撮りに来てた27歳・トモエと

【紅葉狩りの出会い】名所で一人撮りに来てた27歳・トモエと
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NIGHT REPORT / 現場

名所で一人撮りに来てた27歳・トモエと

紅葉の名所に一人で写真を撮りに来てた27歳・トモエに、昼間の山道で声をかけた話。共通の被写体は目の前の紅葉。歩きながら隣り合って、茶屋で団子をつまんで、落ち着いた大人の出会いを実況する。夜の街でも相席屋でもない、健全な行楽地の縮まり方。

紅葉狩りの出会い現場読了 12分
01 ENTRY入口を作る02 PLACE現場で動く03 VIBE空気を読む04 NEXT次へ繋ぐ
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TYPEトモエ 27歳
旅行代理店勤務
PLACE現場
現場レポ
HOOK現場感を
そのまま読む

今日は夜の街でも相席屋でもなく、昼間の紅葉の名所で、一人で写真を撮りに来てた子と歩いて回った話。相手はトモエ(27)、旅行代理店勤め。落ち着いてて、声がやわらかくて、こっちの話をちゃんと拾うタイプの子だった。先に言っとくと、いつもの夜のテンションとは完全に別物で、最後まで一回も酒入ってない。お茶と団子で終わった。笑

紅葉の名所っておもしろくて、声をかける口実が、もう目の前に置いてあるんだよ。あの色づいた木が共通の被写体になってるから、「綺麗ですね」が嘘くさくならない。夜の街でいきなり寄っていくのとは入口がぜんぜん違う。健全な昼の行楽地で、歩きながら自然に隣り合う、って縮まり方。これが俺には新鮮だった、ってのを今日は正直に書いていく。塩で終わった一組の話も、最後にちょっとだけ。

Scene 01

紅葉のピークに、一人カメラを持って山に行った

FIELD MEMO

紅葉狩りの出会いの入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

きっかけはしょうもなくて、SNSで流れてきた紅葉の写真が綺麗で、自分の目で見たくなっただけ。出会い狙いで山に登ったわけじゃない。平日に半休取って、朝イチで都内近郊の紅葉の名所に行った。ケーブルカーで途中まで上がって、そこから茶屋とか展望台に向けて歩いていく、よくあるルート。ピークの時期だったから、人はそこそこいた。

行ってみて気づいたのは、紅葉の名所って一人で来てる人がけっこういるってこと。特にカメラ持ってる人。三脚立ててる年配の人もいれば、スマホで真剣に角度探してる若い子もいる。みんな「綺麗な瞬間を撮りたい」って目的でバラバラに来てて、紅葉の前で立ち止まる時間が長い。この「立ち止まってる時間」が多いのが、後から効いてくる。

コウ
コウ

え、アキさん山登ってナンパすんすか。柄じゃなくないっすか。

アキ
アキ

登るっていうほどじゃない。ケーブルカーで上がる楽なやつ。最初はマジで写真撮りに行っただけだって。

コウ
コウ

でも結局声かけたんでしょ。

アキ
アキ

かけた。笑 でも夜の街みたいに「行くぞ」じゃなくて、紅葉のおかげで勝手に会話始まった感じ。

歩いてると、紅葉が綺麗なポイントごとに人が溜まる。みんなそこで足を止めて、上向いて、写真撮って、ってやってる。同じ木を見上げて、同じ赤に「お」ってなってる人同士は、もうその時点で半分くらい話題を共有してる。これが夜の街との決定的な違いで、会話の入り口が、最初から目の前にぶら下がってる。声をかけるのに頭をひねらなくていい。

Scene 02

展望台の手前で、ずっと同じ木を撮ってる子がいた

トモエに気づいたのは、展望台の少し手前。一段高くなった見晴らしのいいとこで、一人だけ妙に長く同じ木にカメラを向けてる子がいた。ミラーレスのちゃんとしたカメラで、何度も角度変えて、しゃがんだり立ったり、葉っぱ越しに空を入れようとしたり。完全に自分の世界に入ってた。第一印象は「あ、ちゃんと撮りに来てる人だ」だった。

服装も落ち着いてて、アウトドアガチ勢でもなければ、インスタ用に盛ってる感じでもない。秋っぽい色のニットに歩きやすい靴で、品のある雰囲気。俺はその近くで、同じ木をスマホで撮ろうとして、どう撮っても綺麗にならなくて唸ってた。で、つい独り言が出た。

アキ
アキ

(独り言で)うわ、目で見たほうが百倍綺麗じゃん。なんで写真にすると微妙になんの。

トモエ

(ふっと笑って)…空、入れすぎかもですよ。

トモエ
アキ
アキ

え、聞こえてました? すみません。

トモエ

いや(笑) めっちゃ唸ってたんで。

トモエ

これがスタートだった。独り言を拾われて、向こうから一言くれた。狙ったわけじゃない。でも紅葉の名所だと、こういう「写真うまく撮れない」が共通の悩みとして転がってるから、自然に会話が始まる。俺が「空入れすぎってどういうことですか」って素で聞いたら、トモエはカメラの画面を見せながら、けっこう丁寧に教えてくれた。

トモエ

葉っぱだけにして、空は端っこにちょっとだけ。…のほうが、赤が濃く出ます。たぶん。

トモエ
アキ
アキ

ほんとだ。さっきと全然ちがう。プロですか。

トモエ

プロじゃないです(笑) 好きで撮ってるだけ。

トモエ

「好きで撮ってるだけ」って言うときの感じが、無理してなくて良かった。聞いたら、季節ごとに桜とか紅葉とか、その時期の風景を撮りに一人でぶらっと来るのが好きなんだって。喋りに来てるんじゃなくて、撮りに来てる人。だから最初、俺は完全におまけだった。笑 でもカメラの話で一個繋がると、もう自然に並んで歩く流れになってた。

Scene 03

同じ方向だから、なんとなく並んで歩いた

トモエも俺も、向かう先は同じ展望台と、その先の茶屋。紅葉の名所のいいとこは、みんな進む方向が同じだから、並んで歩くのが不自然にならないこと。夜の街で「ちょっとお茶でも」って引っ張るのとは違って、ただ同じ道を同じ方向に歩いてるだけ。それでいて、紅葉が綺麗なポイントが来るたびに、二人で立ち止まる理由がある。

歩きながら、トモエが旅行代理店で働いてるって話になった。仕事柄、いろんな土地の「いい時期」に詳しくて、紅葉も「ここは今週末がピーク」みたいなのを毎年チェックしてるらしい。今日来たのも、その読みで「今日がいちばん綺麗」って当たりをつけてきたんだって。実際、葉っぱの赤がいちばん濃い日に当たってて、その読みの正確さにちょっと感心した。

アキ
アキ

じゃあ今日ドンピシャの日に来たってこと? すごいな、当てるの。

トモエ

当たると嬉しいんですよ、地味に(笑) 外す年もありますけど。

トモエ
アキ
アキ

俺なんかSNSで綺麗って見て、ノリで来ただけ。

トモエ

それも正解です(笑) ピークの日に来れてるんで。

トモエ

トモエは、自分のことをベラベラ喋るタイプじゃなかった。どっちかというと、こっちの話を「へえ」「それで?」ってちゃんと拾って広げてくれる聞き役。俺がしょうもない話——途中で道間違えて違う登山口に着いた話とか——をしても、ちゃんと笑ってくれる。落ち着いてるのに、笑うとこではちゃんと笑う。その温度がやたら居心地よかった。

途中、紅葉のトンネルみたいになってる道があって、二人とも自然に足が止まった。トモエがカメラ構えて、俺がスマホ構えて、しばらく無言で同じ景色を撮ってた。喋ってないのに気まずくない。むしろ、同じものを綺麗だと思って黙ってる時間が、妙に良かった。撮り終えたトモエが、

トモエ

…ここ、今がいちばんですね。来週には散ってる。

トモエ
アキ
アキ

なんか、そう言われると急に貴重に見えてきた。

トモエ

そうなんですよ。一週間しかないんで、毎年必死(笑)

トモエ
Scene 04

茶屋で団子。落ち着いた大人と、酒なしで二時間

展望台で景色を見たあと、その先の茶屋で休憩することになった。これも引っ張ったわけじゃなくて、「ちょっと座りたいですね」「ですね」で自然にそうなった。縁台みたいな席で、みたらし団子と熱いお茶。山の上で食う団子が、なんであんなにうまいのか分からんけど、二人とも「うまっ」って同時に言って笑った。

ここで一個気づいたんだけど、昼の出会いは、酒の力に頼れない。夜なら酒のテンションで距離が縮むけど、ここにあるのはお茶と団子だけ。素面で、明るい昼の光の下で、ちゃんと会話だけで間が持つかどうかが全部出る。逆に言うと、それで二時間もったってことは、噛み合ってたってことなんだと思う。トモエは聞き上手で、俺はくだらない話のストックだけは多いから、相性は良かった。

アキ
アキ

昼にこういう感じで喋ってんの、なんか新鮮だわ。俺いつも夜の人なんで。

トモエ

夜の人(笑) なんですかそれ。

トモエ
アキ
アキ

いや、昼間に団子食ってる自分が新鮮ってこと。お茶うまいな。

トモエ

おじいちゃんみたいなこと言う(笑)

トモエ

団子をつまみながら、お互いの撮った写真を見せ合った。これが地味に盛り上がる。トモエの写真は構図がちゃんとしてて、俺のはどれも空が入りすぎてて、並べると差が一目瞭然。トモエが俺の写真を見て、

トモエ

…やっぱり空、入れすぎ(笑)

トモエ
アキ
アキ

さっき直したのに? まだ入ってる?

トモエ

半分くらい空(笑) でも、これはこれで好きですよ。

トモエ

この「これはこれで好き」が、お世辞っぽくなくてよかった。下手な写真を下手って笑った上で、ちゃんと一個拾ってくれる。トモエはずっとこの調子で、落ち着いてるんだけど冷たくない。品がいいのに、距離は近い。座って団子食ってるだけなのに、夜の街で何時間かけても届かないとこまで、するっと近づいてた感じがした。

コウ
コウ

団子で二時間て…平和すぎません?(笑)

アキ
アキ

平和なんだよ。でもこの平和な二時間が、案外しっかり残るんだわ。

Scene 05

下りのケーブルカー。連絡先は、写真を口実に

茶屋を出て、帰りのケーブルカーの時間も自然に合わせた。下りの待ち時間に、また紅葉の前で何枚か撮って、で、並んでケーブルカーを待ってるときに、連絡先を聞いた。口実は、もう手元にあった。お互いに撮った紅葉の写真。

アキ
アキ

さっきのトモエさんが撮ったやつ、俺のスマホにも欲しいんだけど。送ってもらえます?

トモエ

えー、私のでいいんですか(笑)

トモエ
アキ
アキ

俺の空入りすぎのやつより百倍いいんで。交換ってことで。

トモエ

交換は…ちょっと割に合わないけど(笑) いいですよ。

トモエ

「割に合わないけど」で笑いながら交換成立。写真っていう自然な口実があったから、トモエも構えずに連絡先をくれた。いきなり「また会いたい」じゃなくて、紅葉っていう共通の文脈が間にあると、すごくスムーズに進む。下りのケーブルカーで窓の外の紅葉を見ながら、しょうもない話の続きをして、麓で「じゃあ、写真送りますね」って軽く別れた。

ちなみに同じ日、午前中にもう一組、紅葉の前で写真撮ってた二人組の子に話しかけてはいた。でもそっちは完全に塩で、「写真うまく撮れます?」って聞いたら「あ、大丈夫でーす」で終了。笑 二人で来てる子たちは世界が完結してて、入る隙がない。一人で集中して撮りに来てる子のほうが、独り言や悩みを共有しやすくて、会話が始まりやすい。同じ紅葉の名所でも、相手が一人か二人かで難易度が全然ちがう、ってのは今日の収穫だった。俺は乗ってこない相手には軽く引くだけなんで、塩なら塩でさっさと次行く。

Scene 06

その後。紅葉が散っても、たまに写真が送られてくる

トモエとは、その後も細々と続いてる。約束通り、あの日撮った紅葉の写真を送ってくれて、お礼に俺の「空入りすぎ」のやつも送り返したら、「やっぱり空(笑)」って返ってきた。それからは、トモエが仕事の合間に撮った景色を、たまに送ってくる。出張先で見た夕焼けとか、近所の銀杏が黄色くなったとか。落ち着いた子だから連絡はベタベタしてないけど、写真が来るたびにちゃんと会話が続く。

この前は、紅葉が完全に散ったあとの同じ山の写真を「もう枯れ枝です(笑)」って送ってきて、俺が「一週間しかないって言ってたもんな」って返したら、「覚えてたんですね」って。あの茶屋の団子の話をしてたら、また近いうちに昼にどっか行こう、って流れになってる。今度は紅葉じゃない別の季節の風景を、また一緒に撮りに行くことになりそう。

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とはいえ紅葉みたいな季節ものは、年に何回もあるわけじゃない。ピークなんて一週間しかないし、毎回こんなにうまく一人で撮りに来てる子に会えるわけでもない。だから普段は、最初のきっかけがアプリだった子と普通に飯行ったりもしてる。季節を待たずに会える相手は、それはそれで気楽でいいわ。

今回みたいに昼の健全な場所で縮まる出会いもあれば、夜どっぷりの出会いもある。前に書いた、焚き火を囲んで素になった子と会ったグランピングの回も、自然の中で酒なしに近い距離で縮まったって意味だと、今日のトモエと近い温度だった。逆に、同じ秋でも食でガッと盛り上がった秋の食フェスで相席になった回は、昼のテンションが真逆で、並べて読むと場の差がよく分かると思う。継続でじっくり育てる感じだと、隣で黙々と手を動かした陶芸教室で隣になった子と土をこねた回も、近い縮まり方だった。

トモエとこの先どうなるかはまだ分からん。でも次の季節の景色を、また一緒に撮りに行くのが、ちょっと楽しみではある。それくらいの距離で、今はいいかなと思ってる。

NEXT ROUTE

この流れの次に読む記事。

読み終わったあとに動きやすいように、連絡、街での流し方、次の場づくりに近い記事を置いています。

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ABOUT ME
アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。