公園のオクトーバーフェストで相席になった26歳
秋晴れの公園で開かれてたオクトーバーフェストに昼から行ったら、長テーブルの相席で食品メーカー営業のホナミ(26)と乾杯することになった話。気さくで明るくて、ビールと食べ歩きが好きな子と、屋台を食べ比べしながら半日。夏のビアガーデンとは違う、芝生の昼ビールの距離の縮み方をアキが実況する。
食品メーカーの営業PLACE現場
現場レポHOOK場の空気を
崩す流れ
今日は秋の公園でやってたオクトーバーフェストに、昼から行ってきた話。要は、芝生にステージとビール屋台と食べ物の屋台がずらっと並んでる、あの食フェスってやつ。10月の頭で、空が高くて、半袖だとちょい肌寒いくらいの最高の天気だった。
先に言っとくと、目的の8割はビールと食い物で、残り2割は…まあ察してくれ。笑 で、結果から軽く言うと、長テーブルの相席でたまたま隣になった子と、半日かけて屋台を食べ比べして、連絡先まで交換できた。あと、別のテーブルで一回ガッツリ塩対応された一組もあったから、そっちも正直に書いとく。全部がうまくいくわけじゃない。
会ったのは食品メーカーの営業をやってるホナミ(26)。ビール片手に「これうまっ」って言いながら食べ歩くのがガチで好きなタイプで、相席にも全然抵抗ない、気さくで明るい子だった。夜の暗いビアガーデンとは違う、昼の芝生でじわじわ仲良くなる感じ。これが秋の食フェスのいいとこなんだわ。
秋の食フェスは「長テーブルの相席」が出会いの装置になってる
秋の食フェス出会いの入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
まず、なんで食フェスがいいのか。理由は単純で、長テーブルの相席が最初から仕込まれてるからなんだよ。
オクトーバーフェスト系の会場って、だいたいビアベンチっていう細長いテーブルが芝生にずらっと並んでる。で、混んでくると相席が当たり前。知らない人と肩並べてビール飲むのが、最初っから前提になってる。これがデカい。街で「相席いいですか」って自分で作らなきゃいけない空気が、会場の構造として最初から用意されてるんだ。
あと昼っていうのも効く。夜のビアガーデンが「酔って勢いで」だとしたら、秋の食フェスは「明るい芝生で、ちょっとずつ」。みんな顔が見えてるし、酔い方も穏やかだし、健全な空気で長居できる。半日いられるから、焦らなくていい。

相席が前提って言っても、知らない人といきなり喋るの、普通に気まずくないすか?

それな。でも食フェスはハードルが低いんだよ。みんな手にビールと食い物持ってるから、「それ何頼んだんすか」が一発で会話になる。話題が最初から皿の上に乗ってる。
会場の作りも、実は地味に効いてる。ベンチが長いから、最初は端と端で座ってても、人が増えてくると自然と詰めることになる。で、肩がぶつかるくらいの距離になった頃には、もう「すみません」「いえいえ」の一往復が済んでて、会話のとっかかりが勝手にできてる。街なら何分もかけて作る距離感が、テーブルの構造だけで一足飛びにできるんだ。屋台村みたいな会場ほど、この効果が強い。
それと、食フェスは「移動の言い訳」がいくらでもある。ビールのおかわり、次の屋台、トイレ、ステージの移動。一度仲良くなった人と「次あれ食べに行きません?」って自然に動ける。固定の席で向かい合ったまま、っていう合コンの息苦しさが無いんだよな。だらだら歩いて、また座って、を繰り返せる。
ここで一個だけ釘を刺しとくと、相席で隣になったからって、いきなりグイグイいくのは違う。あくまで「同じテーブルで飲んでる者同士」のテンションでいい。乾杯して、料理の話して、それだけ。連絡先とか口説きとかは、最初は一切持たない。昼の芝生は時間がたっぷりあるから、急ぐ理由がそもそもないんだよな。
最初に座ったテーブルで、いきなり塩対応をくらう
正直に書くと、最初に座ったテーブルはハズれだった。
混んでて、空いてた席に「ここ空いてます?」って座ったら、隣が女2人組。タイミングいいじゃんと思って、運ばれてきたソーセージ盛りの話から軽く振ってみた。

それうまそうっすね。どこの屋台です?
……あっちの、ドイツの店です


あ、ありがとうございます。笑
うん。秒で会話終了。笑 二人とも、ちょっと会釈して、すぐ自分らの世界に戻っていった。これはもう、しょうがない。向こうは二人で完結して来てるんだから、邪魔したらこっちが悪い。
こういうとき、俺は粘らない。一回振って手応えなかったら、それ以上は絶対いかない。「楽しんでください」って心の中で言って、ビール飲み干して、別のエリアに移動するだけ。これは断られたんじゃなくて、ただ縁がなかっただけ。ナンパっていうか、相席で隣になった人に挨拶して反応薄かった、それだけの話なんだから、引きずる必要もない。

え、アキさんでもそういう空振りあるんすね。なんか意外

めちゃくちゃあるよ。笑 半分は空振りだと思ってる。当たるテーブルもあれば、ハズれもある。だから粘らずに、次のビール買いに動く。動いてるうちに、また座る席が出てくるから。
で、移動ついでに次のビールを買いに、屋台のほうへ歩いていった。そしたら、その列で次の展開が始まった。
ビールの列で前にいた子と、食べ比べトークで意気投合
ビールの列がけっこう長くて、前に一人で並んでた女の子がいた。手にはもう食べかけのプレッツェルと、空になりかけたグラス。一人で食フェス来てるのって、たぶん相当このイベントが好きな人なんだよな。
その子が、メニューの黒板を見ながら「うーん」って小さく唸ってたから、つい話しかけた。

迷ってます?ここ、種類多すぎますよね
多すぎ(笑)黒いビールいくか、白くいくかで毎回ここで止まる


わかる。俺さっき一杯目で黒いったんで、二杯目どうするか同じく悩んでます
じゃあ白いきなよ(笑)二杯目で違うの飲まないと損じゃん

これがホナミだった。明るくて、声がよく通って、ビールの話になると目がちょっと輝く。後で聞いたら食品メーカーの営業やってるって言ってて、たしかに食い物への食いつきが本職っぽかった。笑
列に並んでる間、どの屋台がうまいかの情報交換で勝手に盛り上がった。向こうは常連で、俺は今日初めて。これがちょうど良くて、向こうが「あの店のカレーヴルストは外せない」って教えてくれて、俺が「じゃあ次それ買います」って言う、っていう自然な流れになった。
ちなみに、食フェスに一人で来てる子って、話しかけづらそうに見えて実は逆なんだわ。グループだと友達同士の世界があるけど、一人で来てる子は、その場の会話を案外楽しみにしてたりする。だから列で「迷ってます?」みたいな軽い一言が、グループよりよっぽど刺さる。一人=寂しい、じゃなくて、一人=そのイベントがガチで好き、なことが多いんだよな。
列を抜けて、お互いビールを持ったところで、ホナミがあっさり言った。
ねえ、あっちのテーブル空いてたよ。座る?一人で飲んでもつまんないし

向こうから来た。これが食フェスの空気の良さで、相席が前提だから「一緒に座る」のハードルがめちゃくちゃ低い。俺が誘ったんじゃなくて、向こうが自然に流れを作ってくれた。
長テーブルで乾杯。屋台を食べ比べしながら半日
空いてた長テーブルの端っこに、向かい合って座った。乾杯して、まずはお互いのビールを一口ずつ交換。黒と白で、どっちがうまいかの言い合い。しょうもないけど、これが昼の芝生だと最高に楽しい。
ここからは、もう動き方が決まってた。二人で屋台を一周して、食べ比べる。一個の皿を二人でつつくと、それだけで距離が一気に縮まる。ホナミは食べ物の話になると止まらなくて、「このソーセージは皮がパリッとしてる」「これはスモークが効きすぎ」って、いちいち本気で評価してくるのが面白かった。
見て、これ皮パリパリ。当たりだわ


ガチでうまい。ホナミさん、食レポうまいな。仕事みたい
あー…まあ、食品の会社なんで(笑)職業病かも


どうりで。じゃあこのフェスとか、半分仕事じゃん
いやこれは完全に趣味(笑)仕事でこんな飲まない

屋台を回ると、ドイツ系のソーセージから、スパイスの効いたカレーヴルスト、チーズたっぷりのジャーマンポテト、デカいプレッツェルまで、選びきれないほど並んでる。一個ずつ二人で半分こして、「次どれいく?」って相談しながら歩く。この”次の一品を一緒に決める”時間が、地味に効くんだよな。共同作業っぽくなって、いつのまにか「俺ら」みたいな空気になってる。
秋晴れの芝生で、ステージからはちょっとした生演奏が流れてて、まわりは家族連れもいれば、俺らみたいに相席で乾杯してるグループもいる。木陰のテーブルで、風がちょっと冷たくて、でもビールはキンキンで。健全で、開放的で、めちゃくちゃ居心地がいい。夜のビアガーデンの、屋上で詰めて飲むあのテンションとは全然違う。これは前に書いた夏のビアガーデンの回と比べると、ほんと真逆の空気で面白い。あっちは夜の屋上で一気に詰める感じ、こっちは昼の芝生でだらっと長居する感じ。

昼ビールって、なんでこんな楽しいんすかね

背徳感だろ。笑 平日働いてる人ほど、晴れた昼間にビール飲んでる自分が最高に思える。だから機嫌もいいし、会話も弾むんだよ。
途中、ホナミがプレッツェルをちぎりながら、ぽろっとこんなこと言った。
あたしさ、こういうの一人で来るの全然平気なんだけど、隣で一緒に「うまっ」て言ってくれる人いると、やっぱ倍うまいわ


それな。一人飯もいいけど、うまいもんは誰かと「うまいな」って言い合いたいよな。
この感じが、昼の食フェスの一番いいとこなんだと思う。酔わせて勢いで、じゃなくて、ただ同じものを「うまい」って言い合ってるうちに、自然と距離が縮んでいく。
夕方、フェスの締め。連絡先は最後に、自然に
気づいたら、空がオレンジになってた。昼から飲み始めて、何周も屋台を回って、ステージの演奏を聴いて、いつのまにか夕方。半日って言っても、楽しいとあっという間なんだよな。
会場が「そろそろラストオーダー」みたいなアナウンスを流し始めて、ホナミが「えー、もう終わり?」って心底名残惜しそうな顔をした。この”祭りの終わり”の余韻のタイミングが、連絡先を交換するベストな瞬間だと俺は思ってる。
半日ずっと一緒に食べ歩いた後だから、連絡先交換も「ナンパしてる」感じが全然しない。ただ「また飲み行きたいな」がそのまま口から出た、くらいの自然さだった。

今日めっちゃうまい店教えてもらったし、また別のフェスの情報とか流すわ。連絡先だけ交換しとこ。
あ、いいよ。フェス一緒に行ける人、意外といないから助かる(笑)

…てか、まだ明るいし、もう一軒くらい行く?(笑)

これは、向こうから来た。俺が連れ出したんじゃなくて、半日ガツガツせずに一緒に過ごした結果、ホナミが「まだ帰りたくない」を先に出してくれた。押して連れ出すのと、向こうから来てもらうのは、後の空気が全然違う。後者は罪悪感も後腐れもない。
会場を出て、近くのちょっと落ち着いた立ち飲みみたいな店に二軒目で入った。まだ二人ともビールの余韻が残ってて、今日食べた屋台の答え合わせを延々やった。「あのカレーヴルストはうまかった」「黒ビールはやっぱ最初の一杯がいい」って、同じ一日を過ごした二人だから、話が無限に出てくる。これが昼から半日いた強みで、初対面の壁とか、もうとっくに無くなってた。
酒が進んで、カウンターの横並びで、ホナミの笑い方がだいぶ緩んできた頃。お互いなんとなく、この後の空気は分かってた。そこは「もう少しこの感じ続けてもいい?」って軽く確認して、ホナミがグラスを見ながらちょっと笑って「うん」って言った。

で、そのままいい雰囲気で、ちゃんといい関係になった。ここから先はいつも通り省くわ。笑
毎回しつこく書くけど、これは合意のある大人同士の話。俺は相手がちゃんとシラフに近くて、自分で笑って、自分で選べてるのが見えなきゃ手を出さない。少しでも酔って判断つかなそうなら、その時点で「今日は楽しかったね、また連絡する」で送って終わり。乗ってこないなら、俺は引く。それだけ。
その後。ホナミとは「次のフェス」でゆるく続いてる
ホナミとはその後も、ゆるく続いてる。食べ物とフェスっていう共通の話題があるから、連絡が途切れない。「あの店の冬限定出たよ」「次のクラフトビールのイベント行く?」みたいに、会話のネタが向こうから降ってくる。
この前のフェス楽しかった(笑)次、ワインのやつあるらしいよ。今度はあたしが店案内する


お、それいいな。ワインは詳しくないから、また食レポ頼むわ。
この前は「冬限定のソーセージ出たって」ってわざわざ写真まで送ってきて、結局また別の会場で落ち合った。屋台で半分こして「これ皮パリパリ」ってやり合う、あの感じがそのまま続いてる。出会った場が食い物だったから、ネタが切れないんだよな。
食フェスは季節モノで、毎週やってるわけじゃない。だから普段は普通にアプリのほうでも探してて、こういうイベントで当たったら儲けもん、くらいに思ってる。どのアプリがいいかは、紹介できる準備ができたらまた別で書くわ。
ちなみに「相手と共通の趣味でつながる出会い」っていう意味だと、前に書いたアウトドアの趣味コンの回も同じ系統で、ああいう”好き”が最初から共有されてる場は、やっぱり会話が楽だなって思う。あと、夜に焚き火を囲んでぽろっと素が出る、みたいな雰囲気で言うと、グランピングの焚き火で素になった子と会った回もよかった。場所も季節も違うけど、「飾らない時間を一緒に過ごす」っていう点では、今日のホナミとの食フェスと、どっか通じるものがあるんだよな。
秋晴れの芝生で、ビール片手に「これうまっ」を言い合った半日は、なんか妙に記憶に残る。次のフェスも、ちゃんと食い物とビールを8割で楽しみつつ、行ってくるわ。笑
- 余裕のある大人の子が多い印象だから、変な探り合いが少なくてやり取りが楽だった
- 「会う前提」で繋がる空気だから、いいなと思った子とも上品なまま話を進めやすい
- 下見だけなら無料。本気で会いに行くなら、男は有料で動くのが結局いちばん早かった
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