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【Tinder体験談】カフェ店員の24歳と、コーヒーの話だけで二軒目まで

【Tinder体験談】カフェ店員の24歳と、コーヒーの話だけで二軒目まで
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APP REPORT / 現場

カフェ店員の24歳と、コーヒーの話だけで二軒目まで

Tinderでマッチしたサワ(24・スペシャルティコーヒー店の店員)と、昼カフェからそのまま夜の一軒まで流れた話。コーヒーの話しかしてないのに、淹れ方や客の観察の鋭さでどんどん引き込まれて。おっとり天然なのに目だけ鋭い彼女との一日を、ナンパ師アキが実況するTinder体験談。

Tinder体験談現場読了 14分
01 APP会う前提で入る02 MEET現場で合流03 VIBE空気を作る04 AFTER次の場所へ
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TYPEサワ 24歳
スペシャルティコーヒー店の店員
PLACE現場
現場レポ
HOOK会う前提の
導線

今回はTinder(ティンダー)の話。相手はサワ(24)、職業がスペシャルティコーヒー店の店員。マッチしてから会うまで数日、で、会ってる間ずっとコーヒーの話してた。それだけでなんか噛み合って、昼のカフェからそのまま夜の一軒まで行った。

先に言っとくと、おっとりした天然っぽい子で、最初は「ふわふわした子だな」くらいに思ってた。けど喋ってくと、淹れ方とか客の見方が異様に鋭くて、印象が途中でひっくり返る回。順番に書く。

Scene 01

プロフが全部コーヒーの写真だった

FIELD MEMO

Tinder体験談の入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

サワのプロフ、写真が4枚あって、本人の顔がちゃんと写ってるの1枚だけ。あと3枚が、ラテアートと、豆の入った瓶と、ドリッパーからお湯落ちてるやつ。自己紹介文も「コーヒーの店で働いてます。休みの日もだいたいカフェにいます」みたいな、ほぼコーヒーの人だった。

正直、顔写真の子はおっとりしてて可愛い。けどそれより、ここまで一貫してコーヒーで埋めてくるプロフが珍しくて、そこに食いついた。マッチした直後、ラテアートの写真について聞いた。

アキ
アキ

2枚目のラテアート、これ自分で淹れたやつ?

サワ

あ、そうです〜。それはお店の練習中のやつで(笑)失敗作なんですけど

サワ
アキ
アキ

失敗作なんだ。普通にうまく見えるけど。

サワ

葉っぱの先っぽがにじんでるんです。わかる人にはわかるやつ

サワ

この「わかる人にはわかるやつ」が、最初のひっかかりだった。喋り方はゆっくりで、語尾が伸びる、いかにも天然っぽい子。なのに、自分の淹れたラテアートのどこがダメかは、めちゃくちゃ具体的に言う。ふわふわしてるのに、コーヒーの部分だけピントが合ってる感じ。

正直、Tinderってこういう「一点だけやたら詳しい子」が混ざってるのが面白い。きれいに盛った写真の子より、好きなものでプロフを埋めてる子のほうが、会話の入口がはっきりしてる。サワの場合はそれが全部コーヒーで、しかも「失敗作」を平気で1枚目近くに置いてくる感覚が、なんか信用できた。盛ってない、というか、盛り方を知らないタイプ。マッチした時点で、変なやり取りにはならなそうだなっていう謎の安心感があった。

コウ
コウ

アキさん、コーヒー詳しいんすか? よく食いつけましたね。

アキ
アキ

いや全然。豆の違いとか正直わかんない。でも淹れてる人の話って、聞いてるだけで面白いんだわ。

俺はコーヒーは飲むけど、味の違いを語れるほどじゃない。詳しいフリもしなかった。「全然わかんないから教えて」のスタンスで聞いてったら、サワがどんどん喋り出した。詳しくないのが逆によかったらしい。あとで「お客さんにこういう話できないから」って言ってた。

Scene 02

「会って淹れたほうが早い」と言われた

メッセは数日続いた。Tinderにしてはゆっくりめ。サワは文字を打つのがそんなに速くないみたいで、返信に半日空いたりする。でも返ってくる内容は毎回コーヒーで、しかも具体的。豆の浅煎りと深煎りで何が違うか、みたいな話を、絵文字少なめでぽつぽつ送ってくる。

普通、アプリで返信が半日遅いと「あ、脈ないな」って引くことが多いんだけど、サワの場合は遅くても中身が濃いから全然気にならなかった。テンポより、何を喋ってるかのほうが大事な子。こっちも急かさずに、向こうの一杯の話に一個ずつ乗っかってくスタイルにした。「で、深煎りのほうがカフェイン多いんでしょ?」みたいな雑な質問をしても、ちゃんと「逆です(笑)」って優しく訂正してくる。間違えても怒らない感じが、メッセの段階で伝わってきてた。

で、何往復かしたあたりで、向こうから来た。

サワ

これ、文字で説明するの限界あるんですよね…飲んでもらったほうが早いやつ

サワ
アキ
アキ

じゃあ飲ませてよ。淹れてくれんの?

サワ

えー…じゃあ、お店の近くにいいカフェあるんで、そこなら(笑)

サワ

自分の店じゃなくて、休みの日に通ってる別のカフェを指定してきた。ここがちょっと面白くて、店員なのに、休みの日も他人の淹れたコーヒーを飲みに行く人だった。プロが客として通う店、っていうのが俺には新鮮で、そこ行くなら見たい、ってなった。

アキ
アキ

店の人が休みの日に他のカフェ行くんだ。

サワ

行きます行きます。むしろ休みのほうが行く(笑)勉強なんで

サワ

このスピード感、というかこのゆるさがTinderだなと思った。前に書いたTinderでジムトレーナーと当日に会った回は半日で会ったけど、今回は数日。同じアプリでも、相手のペースでぜんぜん速さが変わる。サワは急がない子で、こっちもそれに合わせた。で、次の休みの昼、そのカフェで待ち合わせになった。

Scene 03

昼のカフェで、客の観察が始まった

待ち合わせは、住宅街の奥にある小さいカフェ。来たサワは、写真通りおっとりしてて、ゆっくり歩いてくる。Tシャツにエプロンみたいな前開きの上着で、いかにも「コーヒーの人」って格好だった。座って、メニュー見て、まず迷ってるのが本人のほうだった。

サワ

うーん…ここ、ケニアが当たりなんですけど、今日エチオピアも気になる…

サワ
アキ
アキ

どっちでも好きなほうで。俺、違いわかんないし。

サワ

じゃあ両方頼んで、半分こしましょ。飲み比べたほうが楽しいんで

サワ

勝手に2種類頼んで、勝手に飲み比べが始まった。マイペースなんだけど、その全部がコーヒーに向いてる。注文するときも、店員さんに豆のことを少しだけ質問してて、その聞き方が同業っぽい。けど偉そうじゃなくて、純粋に気になって聞いてる感じ。店員さんも「お、わかる人だ」みたいな顔で答えてた。

で、コーヒーが来てひと口飲んだ瞬間、サワの目つきが変わった。さっきまでのふわっとした感じが消えて、カップの中をじっと見てる。両手でカップ包んで、まず香りを嗅いで、それからひと口。飲んだあと一回宙を見て、それから小さくうなずく。一連の動きが完全に習慣になってて、たぶん本人は無意識。隣で見てて、ちょっと見入った。

サワ

あ、今日ちょっと薄いかも。お湯の温度高めだったのかな…

サワ
アキ
アキ

ひと口でそんなんわかるの。怖。

サワ

わかっちゃうんですよね…職業病です(笑)

サワ

おっとりした見た目のまま、言うことだけ鋭い。淹れてる店員さんのほうをちらっと見て、「あの人、今日新人さんかも」とか小声で言う。当たってるかは知らないけど、見方が完全にプロのそれだった。

アキ
アキ

サワさ、喋りはふわふわしてんのに、コーヒーになると急に目が鋭くなるな。

サワ

えー、そうですか?(笑)自分ではわかんない

サワ
アキ
アキ

今めっちゃ睨んでたよ、そのカップ。

サワ

睨んでないです(笑)見てただけ

サワ
Scene 04

俺の頼み方まで見られてた

面白かったのは、コーヒーだけじゃなくて、人のことも普通によく見てる子だったこと。飲み比べしながら雑談してたら、サワが急に、

サワ

アキさん、さっき店員さんに頼むとき、ちゃんと目見て言ってましたよね

サワ
アキ
アキ

え、見てた?

サワ

見てました。私、接客するから、される側の頼み方つい見ちゃうんです

サワ

これ言われて、ちょっとドキッとした。淹れ方を見る目と、人を見る目が、同じ精度で動いてる。ふわっとした天然だと思ってたのに、こっちの所作までしれっと観察されてた。下心で頼み方を変えたわけじゃないけど、見られてると思うと急に背筋が伸びた。

ナンパでもアプリでも、初対面って大体こっちが相手を観察する側なんだけど、この日は完全に逆だった。サワのほうが先に俺を見てる。しかも本人にその自覚があんまりなくて、ただ見えちゃうから言ってるだけ、っていう。査定してやろうって感じが一切ないぶん、変に身構えられなくて、逆に楽だった。取り繕っても無駄だな、と早々に諦めがついた。

コウ
コウ

それ、逆に査定されてるってことっすよね。アキさん大丈夫だったんすか。

アキ
アキ

わかんね。笑 でも、変に取り繕わなくてよかったとは思った。多分すぐバレる子だわ。

サワいわく、店に来る客の「コーヒーへの向き合い方」で、その人がだいたいわかるらしい。ガーッと飲む人、ゆっくり香り嗅ぐ人、スマホ見ながら惰性で飲む人。別に良し悪しじゃなくて、ただ見てると面白いんだって。淹れる仕事を続けてるうちに、勝手に人を観察するクセがついたみたいだった。おっとりしてるのに観察眼だけ鋭い理由が、ここで腑に落ちた。

特に常連の話が面白くて、毎朝同じ時間に来て同じ豆を頼むおじいちゃんが、ある日だけ違う豆を頼んだ、みたいな小さい変化に全部気づくらしい。「たぶん何かあったのかな、って勝手に心配しちゃう」って。客のことを覚えてるとかじゃなくて、ほんとに見てる。たかがコーヒー一杯のことなのに、その人のちょっとした調子まで読み取ってる。淹れる側からだと、そんなとこまで見えてるのか、と単純に感心した。

で、それを喋ってるときのサワは、語尾はゆっくりおっとりのまま、目だけまっすぐこっち見てくる。喋りの速度と、観察の精度が、別々で動いてる感じ。最初は天然なだけの子だと思ってたのが、ここでだいぶ印象変わった。

サワ

アキさんは、ちゃんと味わって飲む人。だから今日、来てよかったなって(笑)

サワ
アキ
アキ

それ、コーヒーの評価なのか俺の評価なのかわかんないんだけど。

サワ

どっちもです(笑)

サワ
Scene 05

「もう一軒、夜のやつ行きません?」

昼のカフェで2時間くらい粘って、コーヒーの話はまだ全然終わらなかった。途中、店員さんが新しい豆をサービスで一杯くれて、サワがそれを真剣に飲んで「これ、今日いちばんおいしい」って言ったら、店員さんがめちゃくちゃ嬉しそうにしてた。淹れる人同士の、小さい通じ合いみたいなのが横で見れて、それも良かった。

そこから話が、いつのまにか「自分の店を持ちたい」みたいな将来のほうに転がってた。そこを喋るサワは、おっとりした語尾のまま、けっこう真剣だった。いつかちっちゃい店を出して、自分の淹れた一杯をゆっくり飲んでもらいたい、って。具体的に何席くらいで、どんな内装で、みたいなとこまで考えてて、本気なんだなとわかった。

サワ

せかせか飲まれるの、ちょっと寂しいんですよね。だから、急かさない店にしたくて

サワ
アキ
アキ

いいな、それ。サワが淹れてんなら、ゆっくり飲むわ。

サワ

ほんとですか?(笑)じゃあ常連にしますね

サワ

で、昼が長くなったぶん、いい時間になってきて。普通ならここで解散もありえたけど、サワのほうから言ってきた。

サワ

あの…コーヒーばっかりだったんで、夜は普通にお酒も飲みたいかも(笑)

サワ
アキ
アキ

お、いいね。じゃあ場所変える? 近くで一軒。

サワ

はい。次は私、観察やめてちゃんと飲みます(笑)

サワ

昼カフェからそのまま夜の一軒。場所を、こぢんまりしたバーに変えた。歩いて移動する間も、サワは通りすがりの店の看板見て「あそこ豆の自家焙煎やってますよ」とか言ってて、もう休みの日も完全にコーヒーの人だった。コーヒー飲んでた子が、夜になってハイボール頼んでるのが、なんか面白かった。昼のおっとりした観察モードが少しずつ抜けてって、お酒入ると語尾がさらに崩れて、笑い方がだんだん大きくなる。

面白かったのが、お酒の感想は全然プロっぽくないこと。コーヒーはあんなに細かく言うのに、ハイボールは「うん、おいしい!」で終わる。そのギャップを突っ込んだら、「お酒は仕事じゃないから、何も考えずに飲めるんです」って。なるほどな、と思った。仕事の目で見ちゃうものと、ただ楽しむものが、本人の中でちゃんと分かれてる。コーヒーのときの鋭さは、好きで突き詰めた人の鋭さなんだなと、夜になってわかった。

サワ

私、こう見えてお酒けっこう好きで(笑)昼のキリッとしたの忘れてください

サワ
アキ
アキ

さっきまでの先生どこ行ったの。

サワ

退勤しました〜(笑)

サワ

カウンターで肩が近くなって、酔って崩れたサワは、昼の鋭さが嘘みたいにゆるくなってた。コーヒーの目で見られてたぶん、こっちも変に飾らずに済んでて、空気が自然に近づいた。

アキ
アキ

先に言っとくと、この夜は、いい雰囲気のまま流れた。ここから先はいつも通り書かない。

念のため書いとくと、合意のある大人同士の話。サワは酔ってても受け答えがはっきりしてて、嫌なことは「それは無理です」って普通に言える子だった。俺は、相手が乗ってこないなら引く。それだけ。

Scene 06

その後、また一杯飲みに

サワとは、その後もたまに会ってる。だいたい向こうの休みに合わせて、昼にどこかのカフェ。会うたびに新しい店を開拓させられて、毎回コーヒーの講釈を聞かされる。こないだは「お湯を細く注いで」って、俺がドリップさせられた。下手すぎて笑われた。

連絡も、本人のペースでゆっくり続いてる。サワは相変わらず返信が遅いんだけど、返ってくるとちゃんとコーヒーの写真が付いてて、「今日のはよく出てます」とか一言ある。急かさない関係が、この子には合ってるんだと思う。

サワ

この前淹れてもらったの、お湯ドバドバすぎでしたよ(笑)

サワ
アキ
アキ

だって細くって言われても加減わかんないんだもん。

サワ

今度ちゃんと教えます。常連割引で(笑)

サワ

サワとは今回Tinderで出会った。あの「失敗作のラテアートを平気でプロフに置く」感じがなかったら、たぶん俺はスワイプして終わってた。プロフが全部コーヒーで埋まってたから、最初の一言で何を聞けばいいか迷わなかった。ちなみに、こういう一点突破の子に当たるアプリの選び方は全部使ってみたマッチングアプリのランキング記事にも書いてある。

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あと、前に書いた美容サロンを経営してる年上の人と対等に飲んだ回を思い出した。サワも「いつか自分の店を」って話すときだけ、コーヒー査定してるときと同じ目になる。あれを横で見れたのは、正直この日いちばん得した気分だった。

サワは今でも、会うたびに俺の飲み方を見てる。こないだは「最近ちゃんと味わうようになった」って褒められた。誰のせいだよ、とは思ったけど、まあ悪い気はしなかった。

NEXT ROUTE

会った後の流れまで、次に読む。

アプリで会ったあとに失速しないように、連絡、待ち合わせ、次のデートへ繋がる記事を置いています。

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アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。