いい感じだった26歳が急にフェードアウト→理由は今も分からない
いい感じだった26歳のリオ(アパレル)が、ある日を境にじわじわ返信が減って、既読スルーになって、最後は未読のまま消えた。何がいけなかったのか一人で延々と推理して、結局答えは出ない。フェードアウトされた側の情けなさと、ちょっとの切なさを供養するアキの自虐エッセイです。
アパレルPLACE表参道
現場レポHOOK現場感を
そのまま読む
今日は勝った話でも笑える失敗でもなくて、ただ静かに消えられた話を供養させてくれ。リオっていう26歳の子。アパレルで働いてて、めちゃくちゃいい感じだったのに、ある日を境にスーッといなくなった。喧嘩したわけでも、振られたわけでもない。連絡がだんだん減って、既読が止まって、最後は未読のまま、それっきり。
世の中だと「自然消滅」って一言で片づくやつ。でも、される側からするとぜんぜん”自然”じゃない。なんでだ、どこでミスった、と一人でずっと考える羽目になる。で、考えても答えは出ない。その情けない時間ごと、笑い話として残しておこうと思う。
リオは、ほんとに「いい感じ」だった
音信不通の入口、表参道での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
出会いはアプリ。最初のメッセからテンポが良くて、こういうのは久しぶりだなって思った。リオは返しが軽くて、笑いのツボが俺と近い。変に駆け引きしてこないし、こっちのボケも拾ってくれる。
プロフの写真、自分で撮ったでしょ(笑)角度に必死さが出てる


初手でそれ言う?笑 奇跡の一枚なんだから触れないでくれ
はいはい、奇跡ね(笑)

会ったのは表参道のカフェ。写真より実物のほうが感じ良くて、声がちょっとハスキーで、よく笑う子だった。アパレルだけあって服のセンスが良くて、でも全然気取ってない。最初の1時間で「あ、これはまた会うやつだ」って分かる空気だった。
実際そこから、デートは何回か続いた。2回目はごはん、3回目は映画と、流れも自然。手応えがないわけじゃ全然なくて、むしろ「これ、付き合う方向もあるな」くらいの温度だった。LINEも毎日のように続いてた。向こうから「今日こんなことあって」って送ってくることもあった。

え、それもう普通にいい感じじゃないすか。なんで消えるんすか

それが分かってたら供養してないんだわ。笑 この時点では俺も完全に油断してた
だから油断した。ここで気を抜いたのが敗因なのか、それとも気を抜かなくても同じだったのか、それすら今でも分からない。とにかく、この頃のリオは「いい感じだった」。それだけは断言できる。
ある日を境に、返信が”半テンポ”遅くなった
最初の異変は、たぶん4回目のデートに誘ったあたり。それまで即レスとは言わないけど、数時間で返ってきてたのが、急に半日かかるようになった。
最初は気のせいかと思った。仕事忙しいんだろ、くらいに流してた。でも、明らかに今までと”リズム”が違うのは感じた。返ってくる内容も、前は質問が向こうから来てたのに、こっちが投げた話に答えるだけになった。会話を続ける気が、ちょっとずつ薄くなってるのが分かる。

来週どっか行く? この前言ってた焼き肉のとこ予約しとこうか
あ〜 ちょっと再来週とか分かんなくて、また連絡する!

これ、後から見ると完全にサインなんだけど、渦中にいると気づけない。「また連絡する」が来なかった時点で察するべきだった。でも当時の俺は「忙しいって言ってたしな」で自分を納得させてた。脳が都合よく解釈するんだよな、こういうとき。
返信の”温度”って、文字だと分かりにくいようでいて、実はめちゃくちゃ分かる。同じ「了解!」でも、前の「りょ(笑)」と今の「了解です」は、明らかに距離が違う。句読点が増えたり、絵文字が消えたり、返しが短くなったり。リオはその全部が、少しずつ起きてた。

あー… その「また連絡する」、俺も食らったことあるっす。来ないやつ

な。あれは別れの挨拶なんだよ。本人も無自覚かもしれんけど
連絡の頻度とかペースの”正常値”って、人によって違うから難しい。普段どのくらいでやり取りするのが心地いいかは、前に連絡頻度の話でも書いた。けど、相手のペースがある日”自分基準で”急に落ちたときは、頻度がどうこうより、気持ちが離れ始めてるサインなんだと思う。リオのは、たぶんこれだった。
追いLINEを我慢できず、一個だけやらかした
ここで、情けない話をする。返信が遅くなってきたとき、俺は一回だけ、やっちゃいけない追いLINEを送った。
向こうの返事が2日来なかった日。我慢できなくて、「最近忙しい? 無理ない範囲でいいよ」みたいな、一見気遣ってるフリした確認のLINEを送った。これ、優しさの皮をかぶった”圧”なんだよな。本心は「なんで返してくれないの」だもん。バレバレ。

最近忙しそうだね。無理しない範囲でいいから、落ち着いたらまたごはん行こ
ごめん!ほんとバタバタしてて。ありがとう

この返信、優しいけど、よく読むと「また行こ」に対する返事がない。「ありがとう」で終わってる。これも今なら分かる。誘いをやんわり受け流すときの、いちばん角が立たない返し方。リオは別に冷たくないし、むしろ気を遣ってくれてる。でも、前に進む気がないのは、行間にしっかり出てた。

それは効くっすね… 優しいのに、ちゃんと断られてるっていう

いちばん優しい突き放し方な。怒られたほうがまだ救いがあるわ。笑
この”我慢できずに送る一個”が、たぶん状況を1ミリも好転させてない。むしろ自分の重さを自分で証明しただけ。送った直後に「あー、やっちゃった」って後悔したのを覚えてる。でも一回送ると、返事が来るまでスマホばっか見るようになる。情けないけど、これがリアル。
脈があるのかないのか、こういうときの見極めって本当に難しくて、自分に都合よく読んじゃう。脈の有無と引き際については脈ありサインの記事に整理して書いたけど、いざ自分が当事者になると、書いたことが何ひとつ実行できない。知識と感情は別腹なんだよな。
既読スルー、そして未読のまま止まった
そこからは、わりとあっという間だった。
「また連絡する」のあと、何日かしてこっちから軽い話題を振った。ニュースで見たアパレルのネタ。リオが好きそうな話。これは既読がついた。でも、返ってこなかった。既読スルーってやつ。
人によっては既読スルーで詰むけど、俺はここで一回引いた。さすがにもう、これは追っちゃいけないやつだと分かったから。1週間くらい空けて、ほんとに軽い、返事しなくてもいいトーンのを一個だけ送った。

この前話してたドラマ、最終回やばかったな。落ち着いたらでいいから感想聞かせて
これは、既読すらつかなかった。未読のまま、止まった。
数日経っても未読。1週間経っても未読。たぶん通知を切ったか、もう開く気がないか。LINEのトーク画面で、自分のメッセだけが下に並んで、その下に何も来ない感じ。あれ、地味にくるんだよな。送った文字が宙に浮いてる感じがする。

未読のまま放置って、既読スルーよりキツくないすか…

キツい。既読は「見たけど」だけど、未読は「もう画面すら開きたくない」だからな。完全にシャッター下りてる
ここで俺がやらなかったのは、追撃。LINEをもう一個重ねるとか、インスタのストーリーに足跡つけるとか、別アカで様子見るとか、そういうの全部やってない。やりたい気持ちがゼロだったとは言わない。でも、それやったらただの気持ち悪い男になるだけだし、何よりリオに対して失礼だから。
消える側にも、たぶん事情がある。仕事かもしれないし、他に気になる人ができたのかもしれないし、単純に俺に飽きたのかもしれない。それを問い詰める権利は、付き合ってもいない俺には無い。だから、未読の画面をスクショして友達に泣きつくのもやめて、ただトークを閉じた。
死んだLINEを掘り起こす技術自体はあるし、それは復活LINEの記事にまとめてある。けど、あれは「もう一回チャンスがありそうな相手」に使うもんで、ここまで明確にシャッターが下りた相手に使うのは違う。テクニックでこじ開けるんじゃなくて、引くときは引く。これだけは、自分の中で守った。
何がいけなかったのか、一人で延々と推理した
で、ここからが本当に情けない時間。リオが消えたあと、俺は一人で延々と「何がいけなかったのか」を推理し始めた。探偵かよ。
まず疑ったのは「送りすぎた説」。LINEの頻度が重かったか? でも、毎日って言っても向こうからも来てたし、そこまで一方的じゃなかったはず…いや、後半は俺発信が多かったか? うーん。分からん。
次が「重かった説」。4回目を焼き肉で予約しようとしたのが、先の予定を縛る感じで重かったのか。「付き合う方向あるな」って空気を、俺が出しすぎて引かれたのか。これはあるかもしれない。でも、それ言い出したら何も誘えなくない?

アキさん、完全に事件を再捜査する刑事になってるじゃないすか

夜中に一人で現場検証してたわ。LINE遡って「ここで間違えた…!」とか。情けな。笑
そのあとも推理は続く。「他に男できた説」。タイミング的に、ちょうど誰かと被ったのかも。「単に飽きた説」。新鮮さが切れて、わざわざ会うほどじゃなくなった。「蛙化説」。俺がちょっと好意を出した瞬間、急に冷めた。最近よく聞くやつ。これも、ありそうで怖い。
一個ずつ検証しても、どれも決め手がない。全部それっぽいし、全部違う気もする。LINEのトーク履歴を上から下まで読み返して、「この返しが悪かったのか」「この絵文字が寒かったのか」とか、もう完全に考えすぎ。傍から見たらやばいやつ。

極めつけは、過去のデートの会計まで思い出してたからな。「あの日、割り勘にしたのが悪かった…?」とか

もうそれ関係ないでしょ(笑)

関係ないんだよ。でも消えられると、関係ないとこまで疑い出すんだよ。それが音信不通の怖いとこ
会話が続かなくなる原因を分析した記事も書いたことあるけど(会話が続かない時の話)、リオに関しては会話が下手だったわけじゃない。むしろ盛り上がってた。だから余計に分からない。盛り上がってたのに消えるって、いちばんタチが悪いパターンなんだよな。
結局、理由は分からないまま受け止めた
で、結論を言うと、理由は今も分からない。
これだけ推理して、検証して、夜中に履歴遡って、それでも答えは出なかった。たぶん一生出ない。リオに直接聞けば分かるのかもしれないけど、それを聞くこと自体がもう違うし、聞いたところで「なんとなく」って言われて終わる気もする。実際、消える側って、自分でも理由を言語化できてないこと、多いと思う。
ある日、ふと思った。「これ、答え探すの、もうやめよ」って。
別に悟ったわけじゃない。ただ、疲れたんだよな。いない人の気持ちを、いるはずもない証拠から推理する作業に。リオはもう俺のスマホの中にしかいなくて、現実のリオは、たぶん普通に生活してて、俺のことなんてもう考えてもいない。こっちだけが現場検証してる構図が、急にバカらしくなった。

それ、ちょっと切ないっすね…

切ないよ。でも、消えたって事実だけが答えなんだわ。理由は付いてこない。それを受け取るしかない
一個だけ、ちょっとした学びというか、自分を守るための工夫はあった。あのとき俺がここまで引きずったのは、たぶんリオ一人に気持ちを寄せすぎてたから。他に会ってる子もいなくて、リオが消えた瞬間、手元が一気に空っぽになった。だからダメージが直撃した。
そういう意味だと、アプリにせよ街にせよ、ちゃんと”母数”を持っておくのは、テクニックっていうよりメンタルの保険なんだと思う。一人に全張りすると、消えられたときの落差で死ぬ。何人かと並行で、ゆるく会ってるくらいのほうが、一人フェードアウトされても「あー残念」で済む。冷たい言い方に聞こえるけど、これは自分を守るためでもある。
その”母数”を確保する入口として、マッチングアプリはやっぱり優秀だと思う。出会いの数を一定キープしておけば、誰か一人が静かに消えても、世界が終わった気にならずに済む。具体的にどのアプリがどういう人向きか、みたいな比較はちゃんと紹介できる準備ができたらまた別で書く。ここでは「一人に固執しないための母数」って観点だけ置いておく。

リオのことは、今でも普通にいい子だったと思ってる。恨んでもないし、責める気もない

消えられたのに、よく恨まないっすね

恨んでも何も戻らんし。それに俺だって、過去に静かに返さなくなった子、いるしな。お互い様なんだわ
これがいちばん大事かもしれない。俺だって、過去に自分から自然消滅させた相手がいる。悪気があったわけじゃなくて、なんとなく返さなくなって、そのまま、っていう。だから、される側になって初めて「あ、これ結構くるな」って分かった。完全に因果応報。笑
ドタキャン3連発食らった夜のことも前に供養したけど(ドタキャン地獄の話)、あれは「来ない」が分かりやすかったぶん、まだマシだったのかもしれない。音信不通は、終わったのかどうかすら曖昧なまま、ただ静かに終わる。区切りがないぶん、引きずる。
リオのLINEは、消さずに残してある。別に未練でとってあるわけじゃなくて、消す理由もないから、そのまま。たまにトーク一覧の下のほうに名前が見えて、「あー、リオな」って思って、すぐ忘れる。それくらいの距離感に、やっとなった。
消える側にも事情がある。理由は教えてもらえない。それでも、追わずに、責めずに、ちゃんと閉じる。音信不通にされたとき、できることなんてそれくらいしかない。でも、それができれば、次の出会いにちゃんと進める。リオ、元気にしてるといいけど。供養、終わり。
全部実際に使った俺の本音ランキング。目的別の使い分けも載せてる。
この流れの次に読む記事。
読み終わったあとに動きやすいように、連絡、街での流し方、次の場づくりに近い記事を置いています。


