桜の名所で隣のシートにいた24歳と花見酒で意気投合→お持ち帰り
桜の名所の公園に、花見酒と屋台目当てでブルーシート一枚持ってふらっと行ったら、隣のシートにいた女の子グループと意気投合した話。本命は事務職のハナ(24)。桜そっちのけで屋台と酒を全力で楽しむ食い意地タイプの子と、昼から飲む開放感のなか自然に混ざって、夜桜のライトアップを一緒に見上げる頃にはいい雰囲気に。夏祭りとも海BBQとも違う、昼の花見の距離の縮み方をアキが実況する。
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今日は桜の名所の公園に、花見に行ってきた話。といっても、最初から出会い目当てで気合い入れて行ったわけじゃない。昼から外で酒が飲みたかった、それと屋台のフランクフルトと焼きそばが食いたかった、これで8割。残りの2割は…まあ、人が集まる場所には一応行っとくか、くらいのいつもの軽い気持ちだった。それが、まさか隣のシートの子と夜桜を一緒に見上げる流れになるとはな。
先に言っとくけど、お花見のナンパって、夏祭りとも海とも、また全然違う独特の空気があるんだわ。何が違うって、まず昼間っから外で堂々と飲んでること。それも、ブルーシートで地べたに座って、隣のシートとは数十センチしか離れてない。夜の祭りでもなく、海の砂浜でもなく、ライブ会場でもない。昼の公園で、桜の下で、みんなが地面に座って酒を飲んでる。この”距離の近さ”と”昼から飲んでる開放感”が、花見ならではなんだよな。
ただ、最初に毎回しつこく釘を刺しとく。花見は完全に酒の場だ。それも昼から。昼間っから飲んでベロベロになってる連中も普通にいる。だからこそ、酔い潰れて足元おぼつかない子に絡んで連れ回す、みたいなのは俺は一切やらない。それはナンパでもなんでもなくて、ただの最低な行為だ。今日の話も、ちゃんと自分の足で立って、自分で歩いて、自分で笑ってる子と、昼から夜まで自然に仲良くなった、っていう健全な範囲の話。そこは絶対なんで、最初に書いとく。
で、今日いい感じになったのが、事務職のハナ(24)。これがまた面白い子で、せっかくの桜の名所に来てるのに、桜をほっとんど見てない。笑 ずーっと屋台と酒のことしか言ってなくて、「花見って花を見る会じゃなくて、外で飲み食いする会でしょ」って真顔で言い切るタイプ。明るくて、よく食って、よく飲んで、でも軽いかっていうと全然そうじゃない。花より団子を地で行く、こういう子だった。
お花見ナンパは「シートの距離の近さ」と「昼酒」が武器
お花見ナンパの入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
まず前提の話を少しだけ。お花見って、ナンパの場として独特なんだわ。
何が独特かっていうと、地べたに座る、そして隣との距離がやたら近いこと。桜の名所の公園なんて、いい場所は早い者勝ちで、みんなブルーシートを敷き詰めてくる。土日の昼なんか、シートとシートの間が、もう数十センチしかない。隣のグループの会話は丸聞こえだし、向こうが何食ってるかも全部見える。立ってるナンパと違って、座ってるから動きも遅い。この”密集して座ってる”状況が、最初から距離が近いんだよな。
それと、昼酒。これがデカい。普段の街中だと、女の子はみんな身構えてるし、警戒のメモリも高い。でも昼間っから桜の下でビール飲んでる子って、もうその時点でかなり緩んでる。「今日はゆっくり飲む日」モードに入ってる。夜の店で飲むのとも違って、太陽の下で飲む酒って、なんかみんな機嫌がよくなる。普段着の街より、空気が明らかに柔らかい。

花見って、グループでシート敷いてガッツリ陣取ってるじゃないすか。あの輪に入ってくの、めちゃくちゃハードル高くないすか?

それな。でも逆なんだよ。シートが近いぶん、接点が勝手に生まれる。風で物が飛んだり、屋台で「それどこの?」ってなったり、隣同士だと自然に一言交わすタイミングがある。街で歩いてる子に話しかけるより、よっぽど自然。

あー、もう隣にいるから、ゼロから声かける感じじゃないってことっすか

そういうこと。あと花見は時間がたっぷりある。昼から夜まで、ずっと同じ場所にいるからな。焦って詰める必要が一個もない。じわじわでいい。
ちなみに今日は一人で行った。ブルーシート一枚と、コンビニで買った酒とつまみだけ持って。本当に昼酒が目当てだったからな。笑 でも結果的に、一人だったのが良かったかもしれない。隣のグループに一人で座ってる男って、そんなに警戒されないんだよ。たぶん「一人で花見してる物好きな人」くらいの感覚で見られる。男が複数で陣取ってると、向こうも「ナンパ部隊か」って身構えるけど、一人だと「変わった人だな」止まりなんだよな。
桜の名所の公園、隣のシートが女の子グループだった
公園に着いたら、もう人だらけ。桜並木の下に、色とりどりのレジャーシートがびっしり敷き詰められてて、あちこちで宴会が始まってる。昼間っからもう出来上がってるおっさんグループもいれば、お弁当広げてる家族連れもいるし、会社の花見っぽいスーツの団体もいる。完全に春の公園の空気。俺は桜並木のちょっと端っこの、なんとか一枚分だけ空いてたスペースにシートを敷いて、缶を開けて、「あー春だわ」って一人で飲み始めた。
で、最初の接点ができたのは、座って15分くらいした頃。俺のシートのすぐ隣に、女の子4人組のグループが、後からシートを敷いて陣取りはじめたんだよ。これがハナたちだった。
接点のきっかけは、ほんとしょうもない。風だった。その日けっこう風が強くて、桜の花びらがバンバン舞ってたんだけど、その風で、隣の子たちのシートの上に置いてあった紙皿だか紙コップだかが、こっち側にバーッと飛んできた。で、一人が慌てて追いかけてきて、俺のシートの上のやつまで回収しようとして、「あ、すいません!うちのが飛んできちゃって」って。
すいません!紙コップそっち飛んでったでしょ、ほんとごめんなさい(笑)


あ、これっすね。あと奥にもう一個飛んでったやつあるんで、取りますよ。今日風やばいっすね。
やばいです、さっきから物が全部飛んでく(笑)助かりました、ありがとうございます


いえいえ。まあ花見あるあるっすよ、これ。笑
これがハナとの最初の会話。声がよく通って、笑うとき口に手を当てる感じの、明るい子だった。このときは正直、名前も知らないし、ナンパとかも全然考えてなかった。ただ、飛んできた紙コップを拾って返しただけ。でも結果的に、これが一番自然な”入り”だったんだよな。花見の良さは、こういう「隣同士だから起きる接点」が向こうから勝手に発生するところ。声かける理由を頭でひねり出さなくていい。風が、桜の花びらが、勝手に口実をくれる。
ここで大事なのは、ガツガツいかないこと。紙コップ返したら、それで一回終わらせる。「じゃ、楽しんでください」くらいで、自分の缶に戻って、また一人で飲む。ここで「どこから来たんですか」とか「一緒に飲みません?」とか出すと、一発で「あ、ナンパか」ってスイッチ入る。花見は長い。昼から夜まで、ずっと隣にいるんだから、焦らなくていい。

えっ、せっかく喋れたのに、また自分のシート戻るんすか

そう。花見も”引き際”が効くんだわ。だってずっと隣にいるんだぞ。ここで粘着したら、向こうは一日中「隣のナンパ男」を警戒して過ごすことになる。一回サッと引いたほうが、向こうも気が楽になる。
ちなみに俺は紙コップ返したあと、普通に一人で焼きそば食って、缶チューハイ飲んで、たまにスマホ見て、っていう”完全に一人で花見を満喫してる男”を演じてた。隣の宴会が盛り上がってても、別に絡みにいかない。この「一人でも全然平気な感じ」が、後でじわっと効いてくるんだよな。
屋台のフランクフルトの列で、ハナと再会する
案の定、というか。紙コップの一件から1時間くらいして、屋台エリアでハナとばったり再会した。
公園の入り口の方に屋台がずらっと並んでて、フランクフルトとか、たこ焼きとか、はしまきとか、定番のやつが揃ってた。俺がフランクフルトの列に並んでたら、すぐ後ろにハナがいた。向こうが先に気づいて、「あ、さっきの紙コップの人だ(笑)」って。
あ、さっきはどうも(笑)えっ、フランクフルト並んでます?うちも今それ目当てで来た


かぶった。笑 ここのフランクフルト、毎年デカいんで並ぶ価値ありますよ。
え、毎年来てるんですか?じゃあ屋台くわしい人だ。どれが当たりか教えてほしい


当たり外れあるんすよ。あの奥のはしまきは並ぶ価値あるけど、手前のクレープは正直ふつう。笑
一回別れて、また会う。この再会のときには、もう”さっきの続き”から始まれる。初対面の探り合いがいらない。これは祭りとかフェスと同じ理屈だけど、花見も似てるんだよな。同じ公園の同じエリアにいるから、屋台でもトイレの列でも、ほっといても何回かすれ違う。だから一回引いといても、ちゃんとまた接点が来る。
で、ここでハナの本性がいきなり出た。フランクフルトを受け取った瞬間、桜には一瞥もくれず、フランクフルトに全集中でかぶりついて、「んー!うまっ」って声出してたんだよ。笑
やば、これめっちゃ美味しい。並んだ甲斐あった


…桜より先にフランクフルト食ってるの、潔くて好きだわ。笑
だって花見ってさ、花を見る会じゃなくて外で飲み食いする会じゃないですか(笑)桜は背景


桜は背景。名言だわそれ。笑
「桜は背景」。この一言で、なんかこの子のことが一気に面白くなった。せっかくの桜の名所に来てるのに、桜そっちのけで食い物に全力。でも、それを照れもせず堂々と言い切るのが、妙にいいんだよな。気取ってない。背伸びしてない。俺はこういう、自分の”好き”に正直な子が、わりとタイプなんだわ。
シートが隣同士、花見酒とつまみの貸し借りで自然に混ざる
屋台から戻ったら、俺のシートとハナたちのシートは、相変わらず隣同士。で、屋台で一回打ち解けたもんだから、今度はシートに座ったままでも、ちょいちょい会話が続くようになった。
ここからが、お花見ナンパの本番だった。何がいいって、花見は「つまみと酒の貸し借り」が無限に発生するんだわ。隣同士でシート敷いてるから、「あ、それ何ですか?」「ちょっと味見します?」みたいなのが、すごく自然に起きる。ハナたちが唐揚げを大量に広げてれば「一個食べます?」ってなるし、俺がコンビニで買った変なつまみを出せば「それ何ですか、見たことない」ってなる。会話を頑張らなくても、食い物が勝手に話題をくれる。これは祭りの”食べ歩き”とも、海BBQの”一緒に焼く”とも、ちょっと違う。花見は”地べたに座って、つまみを回し合う”が距離を縮める。
ねえ、それ何飲んでるんですか?さっきから気になってて


これ?コンビニ限定の桜味のチューハイ。完全にネタで買ったやつ。びっくりするほど桜の味しないっすけど。
桜の味しないのに桜チューハイ(笑)一口だけもらっていいですか


どうぞどうぞ。当ててみてくださいよ、何味か。
…うーん(笑)ぶどう?いや、なんかよくわかんない味する。なんでこれ買ったの

桜味のチューハイで盛り上がる。しょうもない。でも、このしょうもなさが、花見だと妙に楽しい。コンビニの限定チューハイの味を当てっこするとか、渋谷の路上じゃ絶対やらない。昼酒と春の陽気が、会話のハードルを全部下げてくれてる。
で、こうなると、もうシートの境界はだいぶ曖昧になってきて。ハナの友達3人も気のいい子たちで、「うちの唐揚げ食べます?多すぎて」とか「これ味濃いんで酒に合いますよ」とか、向こうから差し入れてくれるようになった。気づいたら、二つのシートの間で、つまみがゆるく行き来する状態になってた。グループの中の一人と打ち解けると、こうやって全体が緩んでいく。

それ、アキさんが狙ってシート混ぜたんすか?

いや、ほぼ自然。強いて言えば”自分から世話を焼きにいかない”のは意識した。隣のグループに混ざりたいからって、ガンガンつまみ差し入れると下心バレる。向こうが「それ何?」って聞いてきたときだけ、サッと出す。そのくらいがちょうどいい。
ここ、地味に大事なとこ。隣のグループに絡みたいからって、いちいち世話を焼きにいくと、一発で「あ、この人混ざりたいんだ」ってバレる。そうじゃなくて、向こうから興味を持って聞いてきた瞬間だけ、軽く応える。押し売りの親切ほど寒いものはない。花見でも、ギラついて隣に絡みにいく男は、一番モテないんだよな。
昼から飲む開放感のなか、ハナの素が見えてくる
昼を過ぎて、酒もそこそこ回って、二つのシートが完全にゆるく混ざった頃。気づいたら俺は、ハナたちのシートの端っこにお邪魔して、一緒に飲んでた。誰が誘ったとかじゃなくて、つまみを回してるうちに、自然とそうなってた。
昼から外で飲むって、なんであんなに開放的なんだろうな。さっきまで「初対面です」みたいな顔して喋ってたのが、酒が回って、桜が舞って、太陽が暖かくて、みんなだんだん素になっていく。これは夜の店で飲むのとも、海で子どもに戻るのとも違う、昼の花見だけの緩み方。屋根もない、壁もない、ただ桜の下で地べたに座って飲んでるっていう、この無防備さがいいんだよな。
ハナは、飲むほどに食い意地がさらに加速して、「次あの屋台のいか焼き行きたい」「やっぱり花見は団子も外せない」って、桜そっちのけで食い物のことばっかり言ってた。でも、その合間に、ちょっとだけ素の部分も見せてきた。
あたしさ、毎年花見だけはちゃんと来るんですよ。仕事ふだん座りっぱなしだから、外で飲み食いするの年に一回の楽しみで


わかるわ。デスクワークだと、こういう日が貴重なんだよな。
そうそう。だから今日は朝から張り切って唐揚げ作ってきた。桜は…まあ、咲いてればいい(笑)


最後までブレないな、桜の扱い。笑 でもその唐揚げ、ガチでうまいから作ってきた甲斐あるよ。
事務職で、普段は座りっぱなしで、年に一回の花見だけは本気で楽しみにしてる。朝から唐揚げ作ってくる。こういう、地に足のついた感じがいいんだよな。派手じゃないけど、自分の楽しみをちゃんと持ってる。「桜は咲いてればいい」で最後まで一貫してるのも、なんか潔くて笑った。
途中、酒が回ってきた頃に、ハナがこんなことをサラッと言った。これがちょっと、この子を見直した瞬間だった。
あたし、昼から飲むの好きだし、こうやって知らない人と喋るのも全然平気なんですけど、酔った勢いでどっか行っちゃうほど安くはないんで、そこは(笑)


お、急に線引いてきた。笑 いいよ別に、俺も昼酒と屋台が目当てで来てるだけなんで。隣がいい飲み仲間だったらラッキー、くらいっす。
その温度感、ちょうどいいわ(笑)ガツガツされんのが一番冷めるから

これ、けっこう大事なこと言ってる。昼から開けっぴろげに飲んで、誰とでも気さくに喋れる子ほど、「軽く見られる」のを自分で警戒してるんだよな。開放的=チョロい、じゃない。むしろ、人懐っこくて場に馴染むのが上手いぶん、そこの線引きはしっかりしてる子が多い。だから俺は、ここで一気にギアを上げない。あくまで”いい飲み仲間”の顔のまま、一緒に花見を続ける。
このへんの「相手の警戒を読んで、押すタイミングを間違えない」っていうのは、結局どんなナンパでも一緒で、前に落とし方の設計図の記事でも書いた。場所が花見だろうが街だろうがアプリだろうが、相手のテンポに合わせられるかどうか。これがぜんぶなんだよな。

開放的な子のほうが落としやすそうに見えて、実は線引きしっかりしてるんすね

そうなんだよ。気さくな子こそ、たくさん声かけられてるから目が肥えてる。だから”勢いで詰めてこない男”は、それだけで珍しがられる。昼酒のテンションに飲まれて急ぐ奴は、だいたい嫌われる。
夕方、友達が抜けて、夜桜のライトアップが始まる
そうこうしてるうちに、だんだん日が傾いてきた。昼の明るい桜が、夕方のオレンジっぽい光に照らされて、また違う色になる。この時間帯がいいんだよな。
花見の面白いところは、昼から夜への移り変わりで、場の空気がガラッと変わること。昼間はワイワイ宴会のノリだったのが、夕方になると、一日飲んだ疲れもあって、なんとなくしっとりしてくる。で、夜になると、桜のライトアップが始まる。昼の桜と夜桜って、ほんと別物なんだよ。
夕方、ハナの友達3人は、「あたしたち明日仕事だから、そろそろ帰るわ」って、一足先に撤収しはじめた。一日飲んで、みんないい感じに満足した頃合い。で、帰り際、明るい友達の一人が、ニヤニヤしながらハナに何か耳打ちしてた。ハナが「ちょっと、やめてって(笑)」って小突き返してたのが、横で見てて分かった。女子グループのこの察しの良さと、置いていき方。笑
あたし、もうちょっと飲んでく(笑)夜桜まだ見てないし


お、桜に興味出てきたじゃん。今日ずっと背景って言ってたのに。
ライトアップは別腹(笑)あれだけはちょっと見たい


食い物の話みたいに言うな。笑 まあ、ここのライトアップは確かにいいよ。もう少ししたら点くわ。
友達が帰って、ハナが「もうちょっと飲んでく」を自分から言った。これがデカい。半日かけて、ガツガツ口説かずに、一緒に飲んで食って、その結果、友達が帰った後も向こうが自分の意思で残った。押して引き止めたんじゃなくて、向こうが残ることを選んだ。この順番だと、お互い気まずさも罪悪感もない。
そして、あたりが暗くなってきて、桜のライトアップが、ぽつぽつと点きはじめた。
夜桜の下で、二人だけの時間になる
ライトアップが全部点いた瞬間、公園の空気がガラッと変わった。
昼間はただの公園の桜だったのが、ライトに照らされて、夜の闇に桜だけが白っぽく浮かび上がる。これがすごいんだわ。昼のワイワイした花見とは、まったく別の世界。地面の宴会の喧騒は少し落ち着いて、みんな名残惜しそうに夜桜を見上げてる。俺とハナも、シートに並んで座って、自然と上を見上げてた。
……うわ、きれい。昼と全然ちがう


な。夜桜は別格なんだよ。昼さんざん食い物の話してたのに、急に黙ったな。笑
だってこれは…ずるい(笑)こんなん見せられたら黙るって

「桜は背景」「咲いてればいい」って言い続けてたハナが、夜桜を見上げて、初めて言葉を失ってた。この変化が、なんかよかった。一日中、食い物のことしか言ってなかった子が、夜桜の前で素直に「きれい」ってこぼす。それまでの食い意地キャラとのギャップで、その一言がやけに沁みる。
ライトアップされた桜を見上げてるハナの横顔が、白い花明かりにふわっと照らされて。…まあ、見惚れてたのは認める。でも俺は、そこで変に距離を詰めにいかない。一緒に夜桜を見る、その時間をちゃんと味わう。下心を出した瞬間に、この空気は壊れるから。
風が吹いて、桜の花びらがハラハラと、二人の頭の上に降ってきた。ハナの髪に花びらが一枚乗っかって、本人は気づいてなかった。
花びら、すごい降ってくるね。シートの上びっしりになってきた


散り際がいちばん綺麗っていうしな。あ、髪に一枚乗ってるよ。
え、どこどこ(笑)……取れた? なんか今日、昼から飲んでるのに全然眠くならないな


夜桜効果じゃない?それか唐揚げのカロリーがまだ効いてる。
絶対唐揚げのおかげじゃないでしょ(笑)

髪に乗った花びらを、軽く指で払ってやった。それくらいでいい。手を握るとか、肩を抱くとか、そういうあざといことはしない。夜桜と、散る花びらと、昼から飲み続けた一日の余韻が、勝手に二人の距離を詰めてくれてる。俺がやることは、その空気に乗っかって、変に焦らないことだけ。
このへんの距離感は、季節のイベントの出会い全般に共通してて、前に書いた夏祭りでのナンパの話とも、根っこは同じ。場所のテンションに乗っかって、ガツガツしない男が、結局いちばん印象に残る。花火でも夜桜でも、ギラついた瞬間に終わる。
余韻のまま、いい雰囲気に。ただし合意がすべて
ライトアップを見上げてるうちに、夜もだいぶ更けてきた。だんだん周りのグループも撤収しはじめて、公園が少しずつ静かになってきた。一日中飲んで、二人とも体は冷えてきてて、でもまだ春の夜の余韻が残ってる、っていう状態。
はー、さすがに地べた一日はお尻冷えた(笑)そろそろ撤収かな


だな、夜はやっぱ冷えるわ。シート畳むか。…つーか、まだ屋台のいか焼き食べてないって、さっき言ってなかった?
あ、言ってた!いか焼きまだだった(笑)それ食べてからじゃないと帰れない


食い意地、最後までブレないな。笑 じゃあ温まりがてら、座って食えるとこ行くか。
連絡先の話は、シートを畳んでるこのタイミングで自然にした。半日一緒に飲んで、食って、夜桜を見て。その流れの最後に、「いか焼き食いに行く店、はぐれないように連絡先だけ交換しとこ」って。最初に連絡先を聞くと”ナンパの道具”扱いだけど、ここまで一緒に過ごした後だと、”また飲みたい知り合い”の連絡先になる。同じ行為でも、意味が全然違う。

人混みではぐれると困るし、連絡先だけ交換しとこ。いか焼きの店、案内するわ。
あー、たしかに。じゃあ交換しよ。…屋台ソムリエ、ちゃんと当たりのいか焼き案内してね(笑)

公園を出て、まだ営業してる、座って飲み食いできる小さい店に入った。一日外で冷えた体を温めながら、ハナ念願のいか焼きと、熱燗を頼んで、今日一日の答え合わせを延々やった。「桜味のチューハイ結局なんの味だったの」「唐揚げ作ってきた甲斐あったでしょ」「夜桜、背景とか言っといて結局がっつり見てたよね」。同じ一日を過ごしたばっかりの二人だから、話が無限に出てくる。“今日この桜の下で一緒に飲んでた”っていう共有体験が、もう何よりの共通点になってた。出会ったばっかりなのに、その壁はとっくに無い。
熱燗で体が温まって、ハナの笑い方もだいぶ緩んできた頃。狭い店の、肩が触れる距離で。お互い、今日の流れで、なんとなくこの後の空気は分かってた。
いか焼き、やっと食べれた(笑)これで今日のミッション全部クリアだわ


ミッションて。笑 唐揚げ作って、屋台ぜんぶ食って、夜桜まで見て。完璧な一日じゃん。
ね、今日は満点(笑)熱燗うまいし、もう動きたくない

で、いい空気のまま、「この春の夜の続き、もう少しだけ付き合ってもらってもいい?」って、ほんと軽く聞いた。押し付けじゃなく、ハナが嫌なら「だよな、今日は楽しかった」で普通に駅まで送るつもりだった。開放的な子ほど、ノリで流されたくない瞬間があるから、そこは絶対に言葉で確認する。さっき自分で「酔った勢いでどっか行っちゃうほど安くはない」って言ってた子だ。だからこそ、ちゃんと本人の意思を聞く。
ハナは、熱燗のお猪口を両手で包んで、ちょっと笑って、「…いいよ。今日はなんか、このまま終わりたくない気分」って言った。自分の意思で、そう言った。

結論だけ言うと、そのままいい雰囲気で、お持ち帰りは成功。さすがにこっから先は省くわ。笑
毎回しつこく書くけど、これは合意のある大人同士の話。相手がちゃんと自分の意思で「いいよ」って言ってる状態が大前提だ。花見は昼から酒が入ってる場だからこそ、ここは人一倍シビアにいく。少しでも相手が酔って判断つかなそうだったり、勢いに流されてるだけっぽかったら、俺は絶対に手を出さない。ちゃんと自分の足で歩けて、ちゃんと笑ってて、ちゃんと自分で選んでる。それが確認できなきゃ、その時点で「気をつけて帰れよ」で終わり。さっきのハナは、自分で線を引ける子だった。だから、その子が自分で選んだなら、それを尊重する。そこを履き違える奴は、そもそも花見に来る資格がない。
その後。花見は年に一回、母数はやっぱり普段の積み重ね
ハナとはその後も、ゆるく続いてる。花見で会った子との連絡って、最初の話題に困らないのがいい。「あの桜味チューハイ、結局なんの味だったんだろうね」「次は唐揚げまた作ってよ」みたいに、あの一日の思い出があるから、会話が自然に転がる。
この前のあと、友達に「結局あの隣の人どうだったの」ってめっちゃ詰められた(笑)


なんて答えたんだよ。笑
いか焼きが美味しかったって言っといた(笑)

ただ、正直に言っておくと、花見って、出会いの場としては”効率は最悪”なんだわ。だって桜が咲いてる期間なんて、年にほんの2週間くらいだからな。それも天気のいい週末となると、年に数回あるかどうか。今日みたいに上手くいく日もあれば、隣が家族連れだったり、おっさんの宴会だったり、誰とも縁がなくて、ただ一人で昼酒して帰るだけの日もある。っていうか、そっちのほうが普通だ。これは花見が好きで、昼酒が好きで、屋台が好きだから行ってるだけで、純粋に出会いの数を稼ぎたいなら、年一回の桜に頼るのは無理がありすぎる。
このへんは前に書いた海BBQの話とも同じで、ああいう”季節のイベントで自然に仲良くなる”出会いは、思い出としては最高なんだけど、年に数回、ものによっては年一回しかない、っていう致命的な弱点がある。だから俺は、普段の出会いの母数はマッチングアプリで埋めてる。そっちで日常的に数を回しつつ、花見とか花火とか海とかは”当たったら一生の思い出”のボーナス、くらいの位置づけ。この使い分けがハマると、出会いの数も質も両立できる。アプリ自体のちゃんとした比較は、紹介できる準備ができたらまた別で書くわ。
会った後の連絡の詰め方そのものは、相手が花見で会った子だろうが、アプリの子だろうが、結局おなじ。会った直後にベタベタしすぎない、既読即長文をやらない、向こうのペースに合わせる。このへんは夏フェスでのナンパの話でも触れた距離の取り方と全く同じだから、興味あったら読んでくれ。
クラブの瞬発力、祭りの花火、海の開放感。出会いの場はいろいろあるけど、花見には”昼から桜の下で地べたに座って飲んで、隣のシートと自然に混ざって、最後に夜桜を二人で見上げる”っていう、他にない流れがある。一日中「桜は背景」って食い物のことばっかり言ってた子が、夜桜の前で言葉を失って素直に「きれい」ってこぼす、あの変化は、なんか特別な思い出になるんだよな。…昼酒と屋台が目当てで行っただけだったのに、春って侮れねえわ。笑 また来年も、ちゃんと屋台と昼酒を9割で楽しみつつ、行ってくる。
全部実際に使った俺の本音ランキング。目的別の使い分けも載せてる。
現場の次の動きまで見る。
声をかけた後、どの街でどう流すか。場所選びと飲みの入口に近い記事を並べています。


