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【三鷹ナンパ】吉祥寺の隣の住宅街で声かけ→27歳編集アシ・スズカ

【三鷹ナンパ】吉祥寺の隣の住宅街で声かけ→27歳編集アシ・スズカ
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STREET REPORT / 吉祥寺

吉祥寺の隣の住宅街で声かけ→27歳編集アシ・スズカ

吉祥寺の隣、三鷹で声かけしてきた話。観光地化してない住宅街で出会ったのは27歳・出版社の編集アシスタントのスズカ。古本屋帰りの落ち着いた本好きと、太宰の街の小さなバーで一杯。勢いの効かない生活者の街で、背伸びしない大人の子をどう連れ出したかの三鷹ナンパ体験談です。

三鷹ナンパ吉祥寺読了 14分
01 STREET声をかける02 WALK吉祥寺で流す03 DRINK店で温度を上げる04 CLOSE次へ運ぶ
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TYPEスズカ 27歳
出版社の編集アシスタント
PLACE吉祥寺
現場レポ
HOOK声かけから
次の店へ

今日は三鷹に出動してきた話。…って言うと、たぶん「なんで三鷹?」って思われるんだよな。吉祥寺じゃなくて? って。

そう、隣の吉祥寺じゃなくて三鷹。中央線で吉祥寺の一個新宿寄り、いや逆か、一個立川寄りの駅。吉祥寺が「住みたい街ランキング常連のおしゃれ観光地」だとしたら、三鷹はそこに住んでる人が実際に暮らしてる街。観光客向けの賑やかさはほぼ無くて、その代わり静かで、古本屋と個人の飲み屋が点々とある。太宰治が住んでて、玉川上水に身を投げた街、って言えば伝わる人には伝わるかな。結論から先に言うと、この夜は出版社で働く27歳の子と、小さいバーで一杯やる流れになった。塩だった一組のこともちゃんと書く。地味だけど、俺はこういう街、嫌いじゃないんだわ。

Scene 01

三鷹は「観光する街」じゃなくて「帰ってくる街」

FIELD MEMO

三鷹ナンパの入口、吉祥寺での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

吉祥寺で降りなかったのには理由があって。吉祥寺、もう人が多すぎるんだよな。井の頭公園もハモニカ横丁も、声かけのライバルだらけだし、観光気分の子は「今日は遊びに来ただけ」だから腰が軽くて、その分すぐ流れていく。悪くはない。けど今日は気分を変えたくて、一個ずらした。

三鷹の駅前に降りて、すぐ分かる。賑わいの種類が違う。吉祥寺みたいに「わざわざ来た人」じゃなくて、スーパーの袋を提げた人、保育園の迎え帰り、定食屋に入っていくスーツ。生活の音がする街。南口を出ると中央通りっていう商店街があって、チェーンの居酒屋もあるけど、奥に入ると個人でやってる古い店がぽつぽつ残ってる。

コウ
コウ

アキさん、わざわざ地味なほう選ぶの謎なんすけど。吉祥寺のほうが可愛い子多くないっすか?

アキ
アキ

母数は吉祥寺。でも吉祥寺の子は「遊びに来てる」から地に足ついてないんだよ。三鷹で歩いてる子は、ここで生活してる子。腰据えて話せる確率は逆に高い。

コウ
コウ

へえ…考えたことなかったっす。

要するに、賑やかな街は数で勝負、こういう生活者の街は一人とちゃんと向き合う場所。だから今日は最初から「数撃つ」をやらない。声をかけるのも、いかにも遊びに来た感じの子じゃなくて、用事を済ませて一息ついてる、生活のリズムの中にいる子。そういう作戦で歩き始めた。

ちなみに同じ「住人が主役の生活圏」って意味だと、前に書いた会社員の街・大森で声かけした夜の感覚にちょっと近い。賑わいに頼れないぶん、声のかけ方そのもので勝負が決まる街。

Scene 02

まずは中央通りをシャトルラン。塩だった一組

とりあえず駅前から中央通りを奥まで、何度か往復した(シャトルラン=同じ通りを行ったり来たりして人の流れを掴むこと)。三鷹は夜が早くて、20時を回ると人通りがぐっと減る。歓楽街みたいに「夜が更けるほど人が出てくる」のとは逆。だから時間との勝負でもある。

最初に声をかけたのは、ドラッグストアの前で友達らしき子と立ち話してた二人組。明るい感じだったから行けるかと思ったんだけど。

アキ
アキ

あ、すいません、この辺で美味しい店あります? 三鷹来たの久々で全然分からなくて。

二人組の子

えー、あたしらも今から帰るとこなんで…ごめんなさい(笑)

二人組の子

うん、塩。笑 いや塩っていうか、普通にこれから帰るとこだったんだろうな。生活者の街だと、これがけっこう起きる。みんな「これから遊ぶ」じゃなくて「もう帰る」モードなんだよ。盛り場の「まだまだこれから」のテンションが無い。ここで食い下がっても重くなるだけだから、「あー失礼しました、お気をつけて」って即引いた。

コウ
コウ

え、それで終わりっすか? もうちょい粘らないんすか。

アキ
アキ

帰る気の子に粘っても、嫌な思い出になるだけ。住宅街は特に、変なナンパした噂がすぐ回る街だから。サッと引くのも作戦のうち。

それからも何回か往復したけど、二回くらいは目も合わせてもらえずスルー。三鷹の夜は静かだから、声かけそのものがちょっと響くんだよな。渋谷みたいに雑音で紛れない。だから余計に、自然に見える入り方じゃないと一発で警戒される。心が折れかけたあたりで、商店街の脇にある古本屋の灯りが目に入った。…そういや、この街でいちばん自然に話しかけられる場所、本屋じゃね? って気づいた。

Scene 03

古本屋の灯りで、本を選んでる子を見つける

三鷹って、駅近に小さい古本屋とか新刊の独立系書店がいくつかあるんだよ。太宰の街っていうのもあって、本好きが流れてくる土壌がある。で、その一軒の古本屋を覗いたら、棚の前で一人、文庫を立ち読みしてる子がいた。

派手じゃない。ベージュのコートに、肩までの髪を耳にかけて、すごく静かに背表紙を追ってる。手にしてた文庫を一回戻して、また別の棚に移って…っていう動きが、明らかに「時間を潰しに来た」んじゃなくて「本を選びに来た」人の動きだった。生活の一部として本屋に寄ってる感じ。あ、この子は腰が据わってるな、と思った。

ここで横からいきなり「可愛いですね」とか言ったら一発アウト。本屋でその空気を壊す男ほどキモいものはない。だから俺も自然に同じ棚のほうに行って、適当な一冊を手に取って、客同士の距離を先に作った。で、独り言半分くらいのトーンで。

アキ
アキ

…あー、これ昔読んだやつだ。(棚の本を見ながら)この店、品揃え渋いですね。三鷹、こういう本屋がちゃんと残ってるの良いな。

スズカ

あ…はい。ここ、けっこう掘り出し物あって(笑)

スズカ
アキ
アキ

やっぱり? 今なに見てたんですか。さっき戻してたやつ、気になったんですけど。

スズカ

えっと…これ、絶版になってる短編集で。家にあるかも、って迷ってて(笑)

スズカ

来た。塩じゃない。声は小さいけど、ちゃんと返してくれる。本の話になった瞬間、少しだけ「(笑)」が出た。おとなしい子は、口説かれるのは警戒するけど、自分の好きな分野で対等に喋れる相手にはほどける。本屋っていう場所が、その入り口を全部用意してくれてた。容姿の話を一個もしてないのが効いてる。

アキ
アキ

絶版のやつ持ってるか迷うの、めっちゃ分かる。俺も同じ本2冊買ったことある。笑

スズカ

あるある(笑)それ、本好きの宿命ですよね

スズカ

「本好きの宿命」って言葉が、ちょっと嬉しそうに出た。あ、この子は本気で本が好きなんだなって。ここからは無理に容姿を褒めたり距離を詰めたりせず、ただ本の話を続けた。何が好きで、最近何読んだか。スズカ(27)は、好きな話になると声のトーンが少し上がる子だった。

Scene 04

「ちょっとだけ」のつもりが、駅前の喫茶店へ

本屋の中でずっと喋ってるわけにもいかないから、会計を待つ間に、店の外に出るタイミングで軽く続けた。重くしない。連絡先とかまだ一切言わない。

アキ
アキ

いや、本屋で初対面の人とこんな喋ったの久々だわ。…あの、もしこの後すぐ帰るんじゃなければ。さっき言ってた作家の話、もうちょい聞きたいんですけど。この辺で軽くお茶とか。

スズカ

え…(笑)急ですね

スズカ
アキ
アキ

急です。笑 ダメそうならここで全然いいです。本の話できる人、なかなか居ないからつい。

「ダメそうならここで全然いい」は本気で言ってる。生活者の街の落ち着いた子に圧をかけると、その瞬間に冷める。引き際を先に見せておくと、逆に判断する余裕ができる。「この人、無理に連れてこうとしてない」が伝わると、相手も自分で決められる。

スズカは少し黙って、スマホで時間を見て、「…一杯だけ、なら。すぐそこにいい喫茶店あるんで」って。乗り気100%、じゃない。でもナシでもない。しかも店を自分から提案してくれたのがデカい。連れてかれるんじゃなくて、自分のテリトリーに案内する側になると、人はちょっと主導権を持てて安心する。

連れてってくれたのは、駅前から一本入ったとこの古い喫茶店。チェーンじゃなくて、ネルドリップで淹れる渋い店。観光客は来ない、地元の人の店って感じ。三鷹のこういう個人店、ほんと良いんだよな。

スズカ

ここ、仕事の本読むときよく来るんです。静かで

スズカ
アキ
アキ

仕事で本読むの? もしかして、本に関わる系の仕事?

スズカ

あ、はい。出版社で、編集の…まだアシスタントなんですけど(笑)

スズカ

なるほど、納得。本屋であの選び方をするわけだ。職業が分かって、さらに話の土俵が広がった。ここでも「編集とか頭良さそう」みたいな褒め方はしない。そういうの、この子は聞き飽きてるだろうから。代わりに「どんな本担当してんの」って、中身に興味を持つほうに振った。

Scene 05

三鷹・吉祥寺・中野、中央線のゾーン差を表にすると

ここでちょっと脱線。スズカと中央線沿線の話になって、「三鷹って吉祥寺の影に隠れてるけど、住むには一番いいって言う人多いんですよ」って言われて、なるほどなと。せっかくなんで、声かけする側の目線で中央線のこのへんのゾーン差を表にしておく。三鷹で出会いを探す人の参考になればと思う。

エリア街の性格声かけの体感
三鷹住人の生活圏。古本屋・個人店・静か。夜が早い母数は少ないが地に足ついた子。本屋・個人店が入り口になる
吉祥寺おしゃれ観光地。人多い・遊びに来る子が中心母数は多いがライバルも多い・腰が軽く流れやすい
中野サブカルの街。ブロードウェイ・濃い趣味層趣味が合えば一気に縮むが、ハマらないと全く刺さらない
三鷹(南口奥)小さいバー・スナックが点在。常連の街店の数は少ないが、一軒入れば店主経由で空気が緩む

要は、賑わいで勝負する街と、一人とじっくりやる街は別物ってこと。三鷹で「渋谷のノリ」を持ち込むと一瞬で浮く。逆に、この静かさに合わせた立ち回りができると、ちゃんと刺さる。前に書いた吉祥寺で声かけした話と読み比べると、隣の駅で全然やり方が変わるのが分かると思う。中央線のどこで降りるかで作戦を変える話は、東京のナンパスポットまとめのほうにも一通りまとめてある。

コウ
コウ

隣の駅でそんな変わるもんすか。

アキ
アキ

変わる。電車で5分でも、住んでる人の暮らし方が違うから。街の空気に合わせるだけで断られる確率がガッと減るぞ。

Scene 06

喫茶店からバーへ。素のスズカが出てくる

喫茶店でコーヒー一杯ぶん、ずっと本の話をしてた。スズカが担当してる本のこと、いいと思った原稿が会議で落ちて凹んだ話、逆に地味だと思った企画が意外と売れた話。好きなことと仕事の愚痴になると、最初のあの控えめな感じが少しずつ崩れてきて、声も大きくなって、笑い方も素になってきた。

スズカ

…私、初対面の人にこんな仕事の愚痴言わないんですけど(笑)

スズカ
アキ
アキ

俺が聞き上手だから。…って言うと嘘くさいな。たぶん落ちた原稿の話が普通に面白いからだわ。

スズカ

なにそれ(笑)落ちた話で笑う人、初めて

スズカ

喫茶店が閉店の時間になった。三鷹の夜が早いのが、ここでは逆に使える。店を追い出される形になると、「この後どうする?」を自然に出せる。こっちから急に「次行こう」だと圧になるけど、店が閉まるなら流れで言える。

アキ
アキ

あー閉まっちゃうな。…正直、まだ落ちた原稿の話聞きたいんだけど。すぐそこに、一杯だけ飲める静かなとこ、ある?

スズカ

…(少し笑って)お茶だけのはずだったのに

スズカ
アキ
アキ

ほんとだ。笑 俺が喋らせすぎた。…ダメ?

スズカ

…一杯だけ。私も、まだ話したいし

スズカ

「私も、まだ話したいし」を自分から言ってくれた。俺が連れ回してるんじゃなくて、スズカが自分の意思でもう少しいる、って形。落ち着いた子は、自分で決めた感覚があると一気に動きやすくなる。

スズカが連れてってくれたのは、南口の奥の、カウンター6席くらいの小さいバー。マスターが一人でやってて、常連が二人カウンターにいる、地元の店。観光地の店にはない、肩の力が抜けた空気。マスターが「スズカちゃん久しぶり」って声かけて、スズカがちょっと照れてた。常連の店に連れてってもらうと、店主経由で空気が一気に緩むのが、こういう街の良さだな。

Scene 07

カウンターで一杯、いい雰囲気に

カウンターの横並びで、スズカはハイボール、俺は適当なウイスキー。マスターと常連の緩い会話が背景にあって、薄暗くて、静かで、めちゃくちゃ落ち着く店だった。本屋で会ったときのきちっとした感じが、酒が入ると少しずつ溶けて、笑うとちょっと子供っぽい顔になるのが見えてきた。

スズカ

本買いに来ただけなのに、なんでバーにいるんだろ(笑)

スズカ
アキ
アキ

絶版の短編集のおかげだな。あの本に感謝だわ。

スズカ

ふふ、結局あれ買わなかったし(笑)

スズカ
アキ
アキ

じゃあ今度俺が見つけたら買っとくわ。家に2冊になるけど。笑

会話に”二人だけのネタ”ができてくると、距離は勝手に縮む。肩が近くなって、会話の”間”が、言葉より空気のほうが多くなってきたタイミング。俺は、ほんと軽く流す感じで誘った。圧はかけない。

アキ
アキ

…このまま解散すんの、ちょっと惜しいな。もう少しだけ、二人で話せるとこ行く?

スズカ

……(グラス見て)うん。…もう少しだけ、ね

スズカ

ここでも無理は一切してない。スズカが乗ってなかったら、「だよな、今日はここまでにしよ」で普通に解散するつもりだった。落ち着いた子ほど「嫌」をはっきり言わないで、表情や”間”で示すことが多い。俺は乗ってこないなら引く。それだけ。

アキ
アキ

で、そのままいい雰囲気になって、お持ち帰り。ここから先はいつも通り省くわ。笑

毎回しつこく書いてるけど、これは合意のある大人同士の話。相手のテンションを無視して押すのは無し。スズカみたいに静かに本音を出す子は、こっちが焦らず、相手が自分で決める余白を残すのが全部だった。勢いで押す街じゃないからこそ、押さない立ち回りが効いた回だった。

Scene 08

その後。スズカからのLINEと、次の約束

スズカとはその後も、ゆるく続いてる。落ち着いた連絡を毎日くれるタイプじゃないけど、何日かに一回、「この本、たぶん好きだと思う」って文庫の写真が送られてくる。こっちも「読んだ、面白かった」って返す。それだけで、ちゃんと続いてる。本好き同士のLINEって、結局そういう交換になるんだよな。

スズカ

この前のバー、また行きたいです。マスターによろしくって言われた(笑)

スズカ
アキ
アキ

行こ。次は俺が、例の絶版の短編集探して持ってくから。…見つかればだけど。笑

この前、三鷹で別の日にも一回出動してみたんだけど、その日はまったくの空振りだった。雨で人がいなくて、本屋にも誰もいなくて、一時間ぶらついて何の収穫もなく帰った。笑 三鷹はそういう街で、当たる日と何も無い日の差が激しい。母数が少ないぶん、行ったその日に良い子が歩いてるかは完全に運。スズカと会えたのは、正直かなりラッキーだった。

聞いたらスズカも普通にアプリやってたらしくて、「街で、しかも本屋で声かけられたの初めて」って笑ってた。仕事で本に埋もれてるぶん、出会いはアプリで効率よく、って割り切ってたんだと。だから余計に、あの夜の不意打ちが面白かったみたいで、その話を今でもたまにLINEで蒸し返してくる。

スズカみたいな落ち着いた層に街でばったり、はそうそう無いから、普段はアプリのほうでも探してる。どのアプリがこういう子に向いてるかは、ちゃんと紹介できる準備ができたら別記事で書くつもり。

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…まあ、次の空振りも込みで、また三鷹には行くと思う。スズカからまた「いい本見つけた」ってLINE来るのを、地味に待ってるんだわ。笑

NEXT ROUTE

吉祥寺の次の動きまで見る。

声をかけた後、どの街でどう流すか。場所選びと飲みの入口に近い記事を並べています。

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アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。