会社員の街の落ち着いた飲み屋で声かけ→27歳・ユウカと山王へ
京浜東北線の大森で声かけしてきた話。同じ京浜でも、工員の街・蒲田とも夜の街・五反田とも全然ちがう。大森はオフィスと会社員の街で、山王側に上品な飲み屋が静かに並ぶ。会社帰りの大人が落ち着いて飲む夜を歩いて当たったのが、27歳・事務職のユウカ。聞き上手で品のいい子と山王のワインバーへ流れた出動レポ。
大森のオフィスで働く事務職PLACE渋谷
現場レポHOOK声かけから
次の店へ
今日は大森に出動してきた話。京浜東北線で品川から二駅、蒲田の一個手前にある街だ。同じ京浜の路線沿いでも、工場と作業着の蒲田とも、夜の店がギラつく五反田とも、大森は顔がぜんぜん違う。改札を出るとまず目につくのが、スーツで帰ってくる人の多さ。駅前にオフィスビルがいくつも建ってて、夜の主役は工員でも夜遊び勢でもなく、仕事終わりに静かに一杯やる会社員だ。
最初に言っとくと、ここは渋谷みたいに「立ち止まってる若い子をどんどん声かける街」じゃない。人は急いでるし、声のトーンも街全体が落ち着いてる。だから作戦も変えた。今日は駅前じゃなく、山王側の上品な飲み屋に的を絞って動いた。結果から言うと、ワインバーで27歳・近くのオフィスで事務をやってるユウカと当たって、いい時間を過ごせた。聞き上手で品のある子だった。ただそこに辿り着くまでに、駅近の立ち飲みで声かけた一組は普通に空振ってる。そのへんも正直に書く。
同じ京浜でも、大森は「会社帰りの大人が飲む街」だった
大森ナンパの入口、渋谷での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
大森で降りてまず歩いたのは東口側。アトレが直結してて、駅前は買い物帰りの人とサラリーマンでそこそこ賑わってる。ただ蒲田みたいな油と煙のせんべろ感はほとんどない。チェーンの居酒屋、こぎれいなダイニングバー、あとは会社員が同僚と寄るような落ち着いた店が多い。歩いてる人もスーツが目立つ。作業着の蒲田、ホストとキャバの五反田、その間にあって、大森は「会社帰りの大人がきれいめに飲む街」って感じだ。
で、俺が今日いちばん歩きたかったのが西口、山王側だ。大森の西口を出て坂を上っていくと、ガラッと空気が変わる。駅前のアトレの明るさが背中から消えて、街灯がぽつぽつになって、行き交う人もぐっと減る。住宅街に入っていく途中に、隠れ家っぽいワインバーとか、小さい和食の店とか、品のいい飲み屋がぽつぽつ並んでる。看板が小さくて、知らなきゃ通り過ぎるような店ばっかりだ。山王ってもともと文士が住んでた高級住宅街で、その名残でか、店も静かで上品なんだ。声を張る街じゃない。
歩いてるだけで分かるけど、ここに来る客の質が他の街と違う。駅前の安居酒屋に流れる層と、わざわざ坂を上ってこういう店に来る層は、明らかに別だ。仕事できちんとしてて、夜は静かに自分の時間を持ちたいタイプ。ここで会えるのは、たぶんそういう落ち着いて飲みたい大人の女子。数は絶対に多くない。でも一人当たれば濃い時間になる。狙いはそこに絞った。

山王、坂上るだけで一気に静かになるな。さっきまでの駅前のガヤが嘘みたいだわ

え、こんな住宅街でナンパできるんすか?人すれ違わないっすけど

路上で捕まえる街じゃない。店で隣になった子と喋る街。母数は少ないけど、来てる子のスペックは高い。質で勝負だ。蒲田とは完全に別ゲーだよ
まずは駅近の立ち飲みで小手調べ→普通に空振り
いきなり本命の山王に行く前に、駅近の立ち飲みワインの店で一回、肩慣らしをした。山王はいい店だけど一人飲みの大人が多いぶん、いきなり本番だと自分の声のトーンが街に合ってるか分からない。だから先に、もうちょっと砕けた立ち飲みで一回ジャブを打って、その日の自分の調子と街の温度を確かめる。これは渋谷だろうがどこだろうが俺がいつもやる前段だ。
入ったのはカウンターだけの小さい店で、仕事帰りの男女がグラス片手に立ってる。みんな喋りすぎず、でもちょっとほぐれた顔をしてる、いい立ち飲みだ。ちょうど隣に、スーツ姿の女子二人組がいた。会社の同僚っぽい。グラス赤、たぶん仕事の愚痴で盛り上がってる。会話の温度的に、これは入れるかどうか微妙なライン。でも一回試さないと分からないから、声をかけてみることにした。
タイミングを見て、片方が頼んだチーズの盛り合わせがうまそうだったから、そこから入った。「それどこのチーズですか、うまそう」みたいな軽い感じで。いきなり名前聞いたりせず、目の前のものから入るのが鉄則だ。最初の反応は悪くなかった。「あー、これ店員さんのおすすめで」って普通に答えてくれた。ただ、そこから先が伸びなかった。二人とも完全に「会社の続き」モードで、視線がすぐ相方に戻る。今日はこの二人で喋りたい日なんだな、ってのが空気で分かる。こっちに広げる気がない。

お二人、この辺で働いてる感じですか
あ、はい…そこのビルで(笑)。今日ちょっと飲みたい日で


わかる、そういう日ありますよね
ですね〜(笑)。あ、ごめんなさいこの子と話したいことあって

やんわり、でもはっきり「今は二人で話したい」を出された。これは引くやつだ。俺は乗ってこない空気が出たら無理に粘らない。「了解です、ごゆっくり」でグラス空けて店を出た。立ち飲みは回転が速いぶん、こういう「会社の続きで来てる組」に当たると伸びない。情けないけど一組目は空振り。笑。でも大森でやるなら、こういう「同僚飲み」が多いのは想定内ではあった。

え、アキさんでもあっさり引くんすね。もっと粘るのかと

粘って崩れるのが一番ダサい。二人で話したいって言われたら正解は退くこと。次行く
山王のワインバーで、ユウカと隣になった
立ち飲みを諦めて、本命の山王へ移動した。坂を上って、前に一回だけ入ったことのある小さいワインバーに入った。カウンター八席くらいに、奥に小さいテーブル席。照明が落としてあって、ジャズが小さく流れてる。完全に「静かに飲む大人の店」だ。
カウンターの端に座ったら、一個空けて隣に女子が一人で座ってた。これがユウカだった。きれいめのブラウスに、仕事帰りっぽいきちんとした格好。派手さはないけど、ちゃんとした人だってのが一目で分かる雰囲気。グラスの白をちびちび飲みながら、スマホも見ずにただぼーっとしてる。誰かを待ってる感じでもなく、本当に一人で来て、一人の時間を楽しんでる。
一人で来てこの店で落ち着いてる時点で、たぶん飲み慣れてるし、品のある子だ。こういう子は、ナンパ目的でグイグイ来る男に対する警戒のセンサーが鋭い。だから一人飲みの子は、変に焦って距離詰めると一発で引かれる。逆に、ちゃんと一人の時間を尊重しつつ、ふっと自然に喋り出す入り方ができれば、むしろ話してくれる。今日はそれを丁寧にやるしかない。だから最初は名前も年齢も聞かず、店とワインの話から、ゆっくり入った。

それ何飲んでるんですか、白うまそう
これ、ソーヴィニヨンブランです。ここの、わりとさっぱりで飲みやすくて


詳しい。俺ワイン全然わかんなくて、いつも雰囲気で頼んでます。笑
私も全然です(笑)。ここ通ってるうちに名前だけ覚えただけで

ハキハキした感じじゃなくて、ゆっくり言葉を選んで喋る子だった。声も小さめで、でも芯はある。聞いてみたら、すぐそこのオフィスで事務をやってて、たまに仕事終わりに一人でここに寄るらしい。27歳。同僚とわいわい行くより、一人で静かに飲むのが好きなタイプ。なるほど、それで山王なのか、と納得した。

一人で飲める店があるの、いいですね。なかなか落ち着く場所ないし
そうなんですよ。大森の駅前はちょっと賑やかで…こっち来ると静かで


わかる。坂上った瞬間、空気変わりますよね
わかります(笑)。なんか、ほっとするんですよね

ここで距離が一個縮んだ感触があった。共感じゃなくて、本当に同じこと感じてる温度で「わかる」が返ってきた。この子は無理に盛らないし、世辞も言わない。だからこっちも盛らないで素で喋るのが正解だと思った。
聞き上手な子には、こっちが喋りすぎないのが効く
ユウカと喋ってて気づいたのは、この子がめちゃくちゃ聞き上手ってことだった。俺がワインわからん話とか、今日大森を歩いてた話(ナンパとは言ってない、笑)をすると、ちゃんと拾って「それでどうなったんですか」って返してくる。自分のことをベラベラ喋るタイプじゃなくて、相手の話を引き出すのがうまい。たぶん仕事でもそうなんだろうな、と思った。
こういう聞き上手な子に対して、調子に乗ってこっちが喋り倒すと一気に冷める。だから途中から意識して、質問を返した。仕事のこと、休みの日のこと。そしたら少しずつ、ユウカも自分の話をしてくれるようになった。最近一人暮らし始めたとか、休みは美術館に行くのが好きとか。盛らないぶん、出てくる話が全部リアルで面白い。

休みに美術館って渋いな。誘っても来てくれなさそうな趣味だ。笑
えー、そんなことないですよ(笑)。一人で行くこと多いですけど


じゃあ今度、絵わからん人間も連れてってくださいよ
わからない人と行くの、わりと楽しいかも(笑)

言い切らないけど、断りもしない。この「かも」がこの子のテンポなんだなと思った。明るい子みたいにテンション高くは返さないけど、ちゃんと前向きな温度がある。お酒は強くないみたいで、白二杯目をゆっくり飲んでて、酔って崩れる感じも全然ない。終始、品がある。

アキさん、なんかいつもよりトーン低めっすね。喋り方が

相手に合わせてる。テンション高い子には高く、静かな子には静かに。山王でガハハ笑ってたら浮くだろ
東口・西口・山王、大森のゾーンは三つで顔が違う
ちょっとここで、今日歩いた大森のゾーンを整理しとく。声かけ目線で見ると、大森は駅を挟んで三つくらいに性格が分かれてた。同じ街でも、どこで飲むかで会える層がまるで変わる。これは現地を歩かないと地図じゃわからない部分だ。
| ゾーン | 雰囲気 | 声かけ的には |
|---|---|---|
| 東口(アトレ・駅前の繁華街) | 買い物帰りと会社員で賑やか。チェーン居酒屋やダイニングバーが中心 | 人は多いが流れが速い。同僚飲みが多くて広げにくい |
| 駅近の立ち飲み・小バコ | 仕事帰りがサクッと一杯。回転が速くて短時間勝負 | 距離は近いが「会社の続き」組に当たると伸びない |
| 西口・山王側(坂上の隠れ家飲み屋) | 静かで上品。ワインバーや和食。一人飲みの大人の女子もいる | 本命。母数は少ないが、落ち着いて長く話せる。質が高い |
要は、大森でガツガツ数を打ちたいなら東口、じっくり一人と向き合いたいなら山王。今日の俺は完全に後者で動いた。同じ京浜沿いでも、蒲田の東口みたいに「作業着のままワイワイ」って距離の近さはここにはない。代わりに、ちゃんと座って二時間喋れる落ち着きがある。どっちが上って話じゃなくて、街の性格が違うから打ち方を変えるだけだ。大森を歩いた感じだと、同じ路線の蒲田で声かけした夜とは、ほんとに別の街だなと改めて思った。
店を変えて、山王の坂をもう一杯
ワインバーのラストオーダーが近くなって、ユウカもそろそろ、って空気になった。ここで「じゃあまた」で終わらせるか、もう一軒いくか。聞き上手で静かな子ほど、強引に引っ張ると引く。だから決めさせる聞き方にした。

この辺、もう一杯だけ静かに飲める店あります?俺この店しか知らなくて
えーと…一個だけ、坂の途中に好きな店あります


じゃあ案内してくださいよ。一杯だけ
…一杯だけなら(笑)

この「一杯だけなら」が出たらこっちのもんだ。向こうが自分から「行く」を選んでる。誘い倒したんじゃなくて、ユウカ自身が好きな店に連れてってくれる流れになった。坂の途中の、もっと小さい和のバーみたいな店。常連っぽい店主と軽く言葉交わすユウカを見て、ああこの子この街でちゃんと生活してるんだな、と思った。
二軒目は照明がさらに暗くて、自然と声も小さくなる。隣の距離も一軒目より近い。お互いちょっとだけ酔いも回って、会話のテンポがゆるんでいい感じになってきた。
こういうの、ほんとは久しぶりです。知らない人とこんな喋るの


俺もです、って言いたいけど嘘になるな。笑
正直(笑)。でも、そういうの隠さない人のほうが安心するかも

二軒目を出るころには、もう変な駆け引きはいらない空気になってた。坂の上、人通りの少ない夜の山王で、もう少し一緒にいたいねっていう温度がお互いにあって、そのままいい雰囲気で流れた。ここから先はいつも通り書かない。ちゃんといい関係になった、とだけ。
その後のユウカと、山王の坂の途中で
別れ際にLINEを交換して、その日のうちに「今日楽しかったです、ありがとうございました」ってきちんとした文面が来た。盛らない子は、こういうとこも盛らない。スタンプ連打じゃなくて、短くて丁寧な一通。それがこの子らしくて逆によかった。
何日かして「美術館、今度ほんとに行きます?」って俺から振ったら、「行きましょう(笑)週末なら」ってすぐ返ってきた。一杯だけ、って言ってた子が、自分から次の予定に乗ってくる。山王の坂で別れたときの「また」が、ちゃんと続いてる感じだ。会うペースはゆっくりだけど、この子とはそれくらいの距離感がちょうどいい気がしてる。
- 余裕のある大人の子が多い印象だから、変な探り合いが少なくてやり取りが楽だった
- 「会う前提」で繋がる空気だから、いいなと思った子とも上品なまま話を進めやすい
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そういや今日、山王に向かう坂の途中でスマホ見たら、別の街でアプリで喋ってる子から「今日飲んでる?」って通知が来てた。返信は後回しにしたけど、ああいうのが一個動いてると、目の前の店で空振っても妙に落ち着いていられる。ユウカと焦らず喋れたのも、たぶんどっかでそれに助けられてる。大森みたいに当たり外れのある街を歩く日は、なおさらそう思った。
同じ京浜の路線を歩いた話だと、大井町の飲み屋密集の路地で声かけした夜もぜんぜん違う顔をしてて面白かった。あっちは路地にぎゅっと店が詰まってて、もっと雑多で勢いがある。大森の山王の静けさとは対極だ。次は山王のもう少し奥まで歩いてみたい。他の街も気になる人は東京のナンパスポットまとめも見てみてくれ。
渋谷の次の動きまで見る。
声をかけた後、どの街でどう流すか。場所選びと飲みの入口に近い記事を並べています。


