背伸びの大人の街で声かけ→30歳・百貨店外商のマリナ
背伸びの大人の街・銀座で声かけしてきた話。安い店がなくて財布と振る舞いを見られる街で、当たったのは30歳・百貨店外商のマリナ。本物を見分ける目利きでこっちを値踏みしてくる子に、取り繕わずに向き合った夜。8丁目のバーとコリドー街の温度差も含めた出動レポ。
百貨店の外商部PLACE渋谷
現場レポHOOK声かけから
次の店へ
今日は銀座に出動してきた話。銀座でナンパって言うと、たいてい「あそこで声かけて成立するの?」って顔をされる。気持ちはわかる。歌舞伎町や渋谷みたいに、酔った若い子が大量に湧いてるわけじゃない。路上の客引きもほとんどいないし、いてもクラブの黒服が静かに立ってるくらいで、街全体の民度が高い。歩いてる女性も、仕事帰りの大人か、いい店に向かう途中の大人ばかり。要するに、声をかける前にこっちが見られてる街なんだわ。
で、先に結果だけ言うと、この日は8丁目の小さいバーで、百貨店の外商をやってる30歳・マリナと当たった。本物を見分けるのが仕事みたいな子で、最初はこっちを完全に値踏みしてた。ただ、そこに辿り着くまでに一組ハッキリ空振ってるし、銀座は安い店が一個もないぶん、財布の覚悟がないと一晩で軽く諭吉が飛ぶ。そこも正直に書く。
銀座は「安い店がない」街。財布と振る舞いを見られてから始まる
銀座ストナンの入口、渋谷での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
銀座、駅を出るとまず思うのが、明るさと静けさが同居してること。新橋みたいにガード下で大声で乾杯してる集団もいないし、渋谷みたいに人がぶつかり合う密度もない。中央通りはハイブランドの路面店がずらっと並んでて、歩いてるのも落ち着いた大人ばかり。夜の銀座は、騒がしいんじゃなくて、上質に賑わってる感じ。
声かけの観点で銀座の何が他と違うって、「安い店が物理的にない」こと。とりあえず立ち飲みで一杯、みたいな逃げ道がほぼない。バーに入れば一杯1,500円〜2,000円は当たり前で、座っただけでチャージが乗る店も多い。これがそのまま、街の振る舞いの基準になってる。安く済ませようとオロオロした瞬間に、ここの子は一発で温度を下げる。逆に言うと、店の値段でうろたえない大人の余裕が、この街では入場料みたいなもの。
| エリア | 雰囲気 | 声かけ的には |
|---|---|---|
| 中央通り・数寄屋橋方面 | ハイブランドと買い物客。明るく上品 | 移動と買い物の人ばかり。立ち止まらせにくい |
| 8丁目の小さいバー帯 | 大人の止まり木が密集。一人客・少人数が多い | 本命。腰を据えて飲んでる子と隣で喋れる |
| コリドー街(銀座寄り) | 飲み歩きの大人。8丁目より少しカジュアル | 人と店の出入りが多く、声をかける隙はある |
時間帯は、仕事帰りの上質な層が動く20時から22時を狙った。この時間の銀座は、一次会を終えてもう一杯、っていう大人がバーに散っていく。混んでてガヤガヤしてる時間じゃなくて、店ごとに静かに人が入ってる感じ。だから街をうろついて声をかけるより、いい店を一個自分の中に持っておいて、そこに自然に着地させる流れのほうが、銀座は噛み合いやすい。

銀座って、声かける前にビビりそうっすね。なんか街全体が高そうっていうか。

それな。値段でうろたえると一発でバレる街。だから先に「ここなら奢っても痛くない」って店を一個決めとくと、心の余裕が違うんだわ。
今日はソロ。中央通りで街の温度を確かめてから、本番は8丁目のバー帯、っていう段取りで動いた。
中央通りで一組スカる。歩いてる人は止まらない
20時すぎ、銀座駅から地上に出て、中央通りを数寄屋橋のほうへ歩いた。やっぱり明るくてきれい。ブランドの路面店のショーウィンドウが眩しくて、歩いてる女性も上品な人が多い。けど、ここで気づいた。みんな目的地に向かって歩いてる。買い物帰りの紙袋を持った人、誰かと待ち合わせに急いでる人、店から店へ移動してる人。立ち止まって暇してる人が、本当にいない。
一組目。ショーウィンドウの前で足を止めてた、一人の女性に「このへんで軽く一杯できる店、詳しいですか」で入った。振り向いてくれたけど、表情を変えずに「すみません、人と待ち合わせなので」。冷たいわけじゃなくて、丁寧にきっちり線を引かれた感じ。実際そのあとすぐ連れが来てたから、これは素で人を待ってただけ。無理に粘る場面じゃないんで、会釈して引いた。
銀座の路上はこれが普通。歩いてる女性は移動の途中で、声をかけられる準備が一個もできてない。しかも断り方が上品なぶん、こっちが食い下がると一気に「品のない人」になる。粘った瞬間に街から弾かれる感覚があった。

銀座の路上、難しいわ。断られ方すら丁寧で、逆に粘れない。みんな目的地に向かって歩いてるだけ。
ここで作戦を切り替えた。中央通りで歩いてる子を捕まえようとするのが、そもそも筋が悪い。この街の女性は通過してるだけで、止まる理由がない。それより、すでに腰を据えて飲んでる子のほうがずっと話せる。となると、答えは8丁目のバー帯。一人客や少人数で、静かに飲んでる大人が集まるあのゾーンに、自然に混ざる。
一応書いておくと、銀座にも酔って大声になってる集団はいる。当たり前だけど、出来上がってフラフラの人や、ベロベロの子に絡みにいくのは論外。会話にならないし、フェアじゃない。俺が狙うのは、自分の足でちゃんと立って、自分のペースで一杯やってる人だけ。断られた組を追いかけて粘るのも一切なし。乗ってこないなら引く。銀座は街の品が高いぶん、引き際を雑にすると、その瞬間にいちばん浮く。
8丁目のバーで、外商の子に値踏みされる
20時半すぎ、8丁目の小さいバーに入った。カウンター中心の十席くらいの店で、照明は落としてあって、奥でマスターがグラスを磨いてる。静かにジャズが流れてて、客は二、三組。こういう店は、隣の客との距離が近いぶん、自然に会話が始まる構造になってる。新橋のガード下が「肩がぶつかる距離」なら、銀座のバーは「グラスを置く音が聞こえる距離」。
カウンターの端に、一人でグラスを傾けてる女の子がいた。仕事帰りらしいけど、スーツじゃなくてきれいめのジャケット。装飾は少ないのに、一個一個がちゃんと上質に見える。背筋がきれいで、飲み方に余裕がある。一人飲みに慣れてる大人だなと思って、一つ空けた隣に座って、同じものを頼んだ。

それ、何飲んでるんですか。うまそうだったんで同じの頼んだ。
ギムレット。……ふーん、その時計、いいの着けてるね(笑)


いきなり時計見るの、職業病?
あー、ばれた(笑) 外商なんだよね。つい値段見ちゃう。

これがマリナ。30歳、百貨店の外商部。お金持ちの家を回って、時計だの宝石だのを売る仕事らしい。要するに、本物と偽物を見分けて、人が身に着けてるもので相手を測るのが日常。座って三秒で俺の時計を品定めしてきたあたり、もう完全に職業の目だった。面白いのは、値踏みしてるくせに、それを隠さずに「つい見ちゃう」って笑って言うとこ。
ねえ、正直に言って。今のって、ナンパでしょ(笑)


うん。一人で飲んでる人がいたから話しかけた。隠してもしょうがないんで。
ふは、即答(笑) 銀座でこんなあっさり認める人、初めて見た。


取り繕っても、たぶんあなたには見えてるでしょ。
本物を見分ける子の前で、見栄を張らないことにした
カウンターでギムレットを二つ、改めて乾杯した。マリナはとにかく観察が細かい。俺がメニューを見る速さとか、マスターへの頼み方とか、そういうのを横目でちゃんと見てる。外商って、相手の財力だけじゃなくて、品が地のものか取って付けたものかも見抜くのが仕事なんだとか。だから本気で背伸びしても無駄だなと思って、見栄を張るのをやめた。
俺、別に金持ちでもなんでもない。たまにいい店に来るのが好きなだけで、普段はそのへんの居酒屋で全然満足する。それをそのまま言った。

言っとくと俺、全然セレブとかじゃないよ。普段は安い居酒屋でホッピー飲んでる側の人間。
知ってる(笑) 時計はいいけど、メニューのワインの見方が慣れてなかったもん。


うわ、そこまで見てんの。こわ。笑
職業病だってば(笑) でも、見栄張らないのは好印象。みんな盛るから。

これがちょっと面白かった。盛らずに「居酒屋の人間です」って言ったら、マリナの表情が一段ほどけた。仕事柄、見栄を張った客に毎日会ってるんだろうなって思った。本物を見抜く目に対して、こっちが本物のフリをしようとした時点で、たぶん詰んでた。

見抜かれる人の前で素出すの、勇気いるっすね。

この子の前で背伸びしても勝ち目ないと思っただけ。たまたまそれがハマっただけで、いつも上手くいくわけじゃないけどな。笑
ギムレットが二杯目に入った頃、マリナの口調がだんだん崩れてきた。外商の仕事のえげつないエピソード、富裕層のとんでもない買い物の話、そういうのを身振り手振りで喋り出した。最初のピシッとした佇まいから、ちょっとずつ砕けていくのが分かった。
あたしさ、仕事だと一日中ニコニコしてるから、こうやって素で喋れる時間が貴重なの(笑)


ずっと愛想振りまく仕事、しんどそうだもんな。
しんどいよ〜。だから今ちょっとダル絡みしてる(笑)

もう一軒、コリドー街寄りへ。背筋を崩したマリナ
一軒目に一時間ちょい。マリナが「ここのお会計、あたしのぶんは自分で出すからね」ってきっちり財布を出してきたんで、割って店を出た。外商の子らしく、お金の線引きがきれい。そのあと、もう少しカジュアルに飲もうって話になって、銀座寄りのコリドー街のほうに歩いた。8丁目のバーよりは肩の力が抜けた店が並んでて、マリナの背筋もそこでさらに崩れた。
座って落ち着くと、マリナは仕事の話をするときの観察モードがだんだん抜けてきた。さっきまで俺の時計の値段を秒で当ててた子が、今度は店のおしぼりの畳み方が雑だの、グラスの拭き残しがあるだのを、目ざとく見つけては一人で突っ込んでて、笑った。値踏みの目は仕事だけじゃなくて地で持ってるんだなと思った。
ねえ、こういうのってこの後どうするつもりなの。先に言っといてよ(笑)


正直、楽しいからもう少し飲んでたい。けど嫌ならここで解散でいいよ。無理に引っ張る気はない。
ふーん。……その言い方が嘘か本当か、あたし見抜けるからね(笑)


どうぞ見抜いて。嘘ついてないんで。
マリナが核心を直球で聞いてきたんで、こっちも一瞬構えた。ここでうまいこと言ってごまかそうとしたら、たぶんこの子には全部見えてた。だから、楽しいから飲んでたい、でも嫌ならここで終わりでいい、っていう自分の本当のところをそのまま置いた。嫌なら帰っていいって先に言ったら、マリナの肩の力がふっと抜けたのが分かった。
で、マリナは残った。というか、自分から「じゃあもう一杯だけ付き合う」って延ばしてきた。帰っていいよって言った直後に自分で延ばしてくるの、ちょっとおかしくて、つい顔に出たら睨まれた。笑
あんたの時計、ベルトちょっとくたびれてるね。長く使ってるでしょ(笑)


うわ、そんなとこまで見るの。十年もんだよこれ。
うん、新品ピカピカより、そっちのが好きかも(笑)

いい雰囲気のまま、銀座の夜は静かに更けた
二軒目で、夜が深くなってきた。マリナはもう外商の顔を完全にしまってて、最近ハマってる深夜アニメの話とか、推しの俳優の話とか、しょうもない話で笑い転げてた。最初に座って三秒で俺の時計を値踏みしてきた子と、同じ人とは思えないくらいだった。ちゃんと自分の足で立ってて、注文も会計も自分の意思でやってて、酔いで判断が鈍ってる感じは一個もなかった。
このまま、いい雰囲気のままで夜は更けた。ここから先はいつも通り書かない。後日また会って、結果だけ言うと、ちゃんといい関係になった。
マリナは終始、自分のペースで酒の量を決めてたし、お会計も自分のぶんはきっちり財布を出してた。こっちを値踏みする余裕まで最後まで残ってて、酔いで足元が危ういなんて瞬間は一度もなかった。銀座みたいに相手が冷静で目の利く街だと、こっちの小細工は全部見抜かれる。だからこの夜は、取り繕わないでいるのがいちばん楽だった。
その後のLINEと、銀座ストナンの総評
マリナとはLINEを交換して、今もやり取りが続いてる。文面はきれいで、絵文字は控えめ、でもたまに「今日の客がすごかった」っていう外商の裏話が送られてくる(笑) 返信の温度がこっちと合ってて、駆け引きがないのが楽。長文で追ったり、既読のタイミングで一喜一憂したりすると、たぶんこういう冷静な子はいちばん冷める。マリナの返信のテンポに合わせて、こっちもダラダラ送らないようにしてたら、変に気を揉まずに済んで楽だった。そのへんの細かいやり取りはLINE攻略のまとめのほうにまとめてある。
今日のお客さん、時計を6本まとめ買いしてった(笑) 世界が違う。


6本。笑 俺の一本を値踏みしてた日が懐かしいわ。
家に帰る道で、今日の銀座を思い返してた。中央通りで一組に丁寧に断られて、もうダメかと思った夜が、8丁目のバーに着地した瞬間からスッと回り出した。路上を歩いてる人は捕まらないし、安い逃げ場がないぶん財布もそれなりに飛んだ。それでも、グラスを置く音が聞こえる距離で、目の利く子と静かに探り合う時間は、ガヤガヤした街では味わえないものだった。値踏みされて、見栄を全部脱がされて、最後に残った素のままで喋ってたら、いつのまにか夜が深くなってた。背伸びの街なのに、終わってみたら一番肩の力が抜けてたのが自分でもおかしかった。
属性で言うと、同じ大人の街でも、前に行った新橋で声かけした夜とは手触りがまるで逆だった。新橋は飾らない大衆の街で、本音で殴り合うくらいでちょうどいい。安い立ち飲みでガハガハ笑える街。銀座はその真逆で、財布も振る舞いも見られる街で、本音は本音でも、もっと静かに探り合う感じ。新橋で格好つけると終わるのは「ダサいから」だけど、銀座で格好つけると終わるのは「見抜かれるから」っていう違いがあって、そこが面白い。エリアごとの温度差の全体像は東京のナンパスポットまとめと見比べてもらうと整理しやすいと思う。地方も含めた街選びの考え方は全国のナンパスポットまとめのほうにまとめてある。
あと正直な話、今日みたいに8丁目で噛み合う夜の裏で、中央通りで丁寧に断られて終わる夜も普通にある。今日だってマリナの前に一組スカってるし、そもそも銀座は打席の数がそんなに多くない。安い逃げ場がないぶん、ダラダラ何軒も回って母数を稼ぐ、みたいな動きがしにくい街でもある。だから俺は、銀座みたいに打席の少ない街に出るときほど、保険としてマッチングアプリも並行で回してる。街で空振った夜でも、アプリで事前に温めたやり取りが一個あるだけで、心の折れ方が全然違う。声かけとアプリの二刀流で打席を増やすのが、結局いちばん長く続けられると思ってる。
- 余裕のある大人の子が多い印象だから、変な探り合いが少なくてやり取りが楽だった
- 「会う前提」で繋がる空気だから、いいなと思った子とも上品なまま話を進めやすい
- 下見だけなら無料。本気で会いに行くなら、男は有料で動くのが結局いちばん早かった
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銀座はまた行くつもり。今度はマリナに「外商が本当に通う隠れた名店」を案内してもらう約束があるし、コリドー街のまだ入ってない店も開拓してみたい。背伸びの街、慣れると意外と肩の力が抜けて飲める。
渋谷の次の動きまで見る。
声をかけた後、どの街でどう流すか。場所選びと飲みの入口に近い記事を並べています。


