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【婚活バスツアー体験談】日帰りいちご狩りで30歳と半日かけて距離を縮めた話

【婚活バスツアー体験談】日帰りいちご狩りで30歳と半日かけて距離を縮めた話
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MEET REPORT / 東京

日帰りいちご狩りで30歳と半日かけて距離を縮めた話

日帰りの婚活バスツアーに参加してきた話。朝に集合して、バスで山梨のいちご狩りとワイナリーを巡って、夕方に帰ってくるやつ。本命は30歳の看護師ミドリ。真面目なのにめちゃくちゃ天然で、よく笑う子。着席パーティーと違って、半日ずっと一緒で席替えもあるから、焦らなくても勝手に距離が縮む。移動しながら詰めていく婚活バスツアーの体験談です。

婚活バスツアー体験談東京読了 14分
01 ENTRY入口を作る02 PLACE東京で動く03 VIBE空気を読む04 NEXT次へ繋ぐ
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TYPEミドリ 30歳
看護師
PLACE東京
現場レポ
HOOK現場感を
そのまま読む

今日は婚活バスツアーの話。合コンでも、着席の婚活パーティーでも、立食でもない。朝に駅前に集合して、貸切バスに乗って、日帰りで観光地をぐるっと巡るやつな。今回のコースは、山梨のいちご狩り農園と、ワイナリーと、最後に道の駅。男女合わせて20人ちょいで、バス一台でまるっと半日行動して、夕方には東京に帰ってくる。

で、なんでこれを選んだかっていうと、前に着席の婚活パーティーと立食パーティーに行った話を書いたんだけど、あの2つって「短い時間でいかに刺すか」の勝負なんだわ。着席は一人数分、立食も人混みの中で何回も顔を出す。瞬発力ゲー。でもバスツアーは真逆で、朝から夕方まで、同じメンツとずーっと一緒。逃げ場もないけど、その代わり焦って距離を詰めなくても、半日かけて勝手に空気が出来上がる。短距離走ばっかりやってたから、たまには長距離もいいかと思って申し込んだ。

結論から言うと、これがめちゃくちゃ良かった。本命になったのは、看護師のミドリ(30)。真面目そうな見た目なのに、喋るとびっくりするくらい天然で、しかもめちゃくちゃ笑う子だった。半日かけてその子とどう仲良くなって、最後どうなったか、全部書いてく。

Scene 01

婚活バスツアーって何? 着席パーティーと何が違う

FIELD MEMO

婚活バスツアー体験談の入口、東京での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

まず、行ったことない人向けに、婚活バスツアーがどういうものか説明しとく。

俺が申し込んだのは、旅行会社っぽいところが主催してる日帰りツアー。集合は朝9時、新宿駅の西口。受付で名札(下の名前だけ)と、当日の進行表みたいな紙をもらう。で、貸切の観光バスに、男女交互に座らされて出発する。そこから、車内で簡単な自己紹介タイム、いちご狩り、お昼ごはん、ワイナリー見学、道の駅で買い物、っていうのを一日かけて回る。帰りのバスで「気になった人」を書く用紙を出して、夕方に解散。両思いだったらカップリング成立で連絡先が交換できる、っていう、最後の仕組みは着席パーティーと同じ。

決定的に違うのは、ここ。

項目着席の婚活パーティー婚活バスツアー
拘束時間1〜2時間で完結朝から夕方まで半日
一人と話せる時間数分ずつ・強制終了合計で何時間も・自然に
何をするか向き合って会話だけ一緒に観光・体験・移動
距離の詰め方短時間で印象を刺す半日かけて勝手に縮む

着席パーティーの「数分でどう刺すか」っていう緊張感が、バスツアーには無い。代わりにあるのは、「半日一緒にいたら、嫌でも素が出る」っていう長丁場ならではの空気。いちご狩りで一緒にしゃがんでイチゴ探したり、バスで隣になって移動したり、ワイナリーで同じ試飲したり。会話のためだけに向き合うんじゃなくて、横で同じことをやってる時間がめちゃくちゃ多い。これが効く。人って、向き合って「さあ喋りましょう」だと身構えるけど、横で同じ作業してると、ぽろっと素が出る。

コウ
コウ

半日って長くないすか? 気まずい人と当たったら地獄っしょ…

アキ
アキ

それはある。笑 合わない人とずっとは、確かにしんどい。ただ席替えがあるから、ずっと同じ人縛りじゃないんだわ。バスといちご狩りとお昼で、隣がちょいちょい変わる。

コウ
コウ

へー、席替えあるんすね。じゃあ全員と喋れんのか。

アキ
アキ

だいたいな。で、半日いると「この子だな」ってのが自分の中でゆっくり決まってくる。一目惚れの瞬発力じゃなくて、じわじわ来るやつ。

Scene 02

朝、集合。バスの中の微妙な空気から始まる

当日。朝9時、新宿西口に集合した。婚活バスツアーって、正直、集合の瞬間が一番ぎこちない。みんな名札つけて、進行表持って、なんとなく男は男、女は女で固まって、お互いをチラ見しながら黙ってる。朝イチでテンションも上がりきってないし、初対面だらけだし、空気がふわっと固い。

スタッフが点呼を取って、軽く流れを説明して、バスに乗り込む。席は男女交互に指定されてた。これがバスツアーの最初のキモで、嫌でも隣が異性になる。俺の隣に来たのが、最初は別の子だった。先に言っとくと、ミドリは最初、俺の隣じゃなかった。通路を挟んだ斜め前の席にいた。

バスが走り出して、最初の自己紹介タイム。スタッフがマイク回して、一人ずつ「名前・住んでる方面・趣味」を一言。これがまた、みんな緊張してて、たどたどしい。で、ミドリの番が来た。

ミドリ

えっと、ミドリです。横浜の方から来ました。仕事は看護師で…し、趣味は、最近パン作りにハマってて

ミドリ
女性スタッフ
女性スタッフ

パン作りいいですね〜。何系を作るんですか?

ミドリ

あ、この前ベーグル作ったんですけど、なんか、石みたいに硬くなっちゃって(笑)食べたら歯が欠けるかと思いました

ミドリ

このベーグルの石化エピソードで、バスの中が初めてちょっと笑った。本人は真顔で言ってて、それがまた可愛い。自己紹介で「映画鑑賞です」「カフェ巡りです」みたいな無難なのが続いてた中で、一人だけ「ベーグルが石になった」って具体的に滑った話をぶっこんできた。あ、この子、真面目そうな顔して天然だな、って、この時点でちょっと気になった。

コウ
コウ

いきなりベーグル石にする人、強いっすね。笑

アキ
アキ

強い。あの自己紹介で一人だけ記憶に残ったもん。狙ってないのが余計いい。婚活の場で”無難”が一番埋もれるからな。

俺の番では、看護師の話を後で振れるように、わざと「平日休みが多い仕事」とだけぼかして言っといた。あと「方向音痴すぎて今日も新宿で15分迷った」っていう、自分の滑りも一個置いた。婚活バスツアーは半日あるから、自己紹介で全部出さなくていい。後で誰かが拾いたくなる”とっかかり”を一個だけ置く、くらいがちょうどいい。

バスが高速に乗って、車内は少しずつ会話が生まれ始めた。隣の子とは普通にいい感じに喋れたけど、俺の意識は、斜め前で時々「ふは」って笑い声を立ててるミドリに向いてた。まだ一言も喋ってないのに。

Scene 03

いちご狩りで、ミドリの天然が全開になる

最初の目的地、いちご狩り農園に着いた。ここで、バスツアーの真骨頂が来る。

農園のビニールハウスに入って、スタッフが「では、30分間、食べ放題です。自由に回ってください」って。この瞬間、決められた並びから解放されて、みんなバラける。ここからが、自分で動けるターン。着席パーティーの「運営が回す」のと違って、ここは立食に近い。誰の近くでイチゴを採るかは、自分の自由。

で、俺は迷わずミドリの近くの畝(うね)に行った。さっきの石ベーグルが気になってたから。バスの自己紹介で一個”とっかかり”を握ってると、初対面でも切り出しやすい。

アキ
アキ

あ、石ベーグルの人だ。…って言ったら失礼か。笑

ミドリ

もうそれで覚えられた(笑)名前より先に石ベーグルって

ミドリ
アキ
アキ

いや一番面白かったもん。みんな映画鑑賞って言う中で、一人だけ歯が欠けた話する人。

ミドリ

欠けてはないです、欠けるかと思っただけ(笑)えー、私そんな変なこと言いました?

ミドリ

天然の子って、自分が天然だって自覚が薄いのがいい。本人は普通に喋ってるつもり。で、いちごを採り始めたら、これがまた面白かった。ミドリ、めちゃくちゃデカいイチゴばっかり探してる。畝を行ったり来たりして、「これ大きくないですか!?」って一個ずつ見せてくる。

ミドリ

見てこれ! 握りこぶしくらいない? 大きすぎて逆にちょっと怖い

ミドリ
アキ
アキ

いや普通サイズだろそれ。手が小さいだけじゃない?

ミドリ

え、そうなのかな(笑)あれ、私の基準おかしい?

ミドリ
アキ
アキ

おかしいおかしい。さっきから一人で巨大イチゴ博物館やってるもん。

ミドリ

博物館(笑)やだ、もう、ツボなんだけどそれ

ミドリ

ここ。笑い上戸の天然の子には、気の利いたことを言うより、見たまんまをツッコむのが一番効く。「巨大イチゴ博物館」とか、別に上手いこと言ってるわけじゃない。でもミドリは、ツボが浅いというか、めちゃくちゃよく笑う子だったから、こっちの雑なツッコミ全部に「ふは」「もう(笑)」って反応してくれる。

これがいちご狩りっていう”共同作業”のいいところで、向き合って会話してたら出てこない素が、しゃがんでイチゴ探してると勝手に出る。横並びで同じことやってる時間は、口説きを意識しなくていい。気づいたら、ミドリは俺の隣の畝にずっといた。

ミドリ

あ、練乳もらってくるの忘れてた。…取ってきます

ミドリ
アキ
アキ

それ最初に取るやつだろ。素のままイチゴ20個くらい食べてたぞ今。

ミドリ

ほんとだ(笑)夢中で食べてました。なんか、私さっきから抜けてません?

ミドリ

「私さっきから抜けてません?」って自分でちょっと気づき始めるのも可愛い。30分のいちご狩りが終わる頃には、ミドリとはもう、初対面の壁が完全に無くなってた。半日ツアーは、これが朝イチの一発目で起きる。着席パーティーだったら「数分の持ち時間」で必死に刺しにいくところを、いちご狩り一回で自然に越えられる。

コウ
コウ

イチゴ採ってるだけで距離縮むの、なんかずるいっすね。会話頑張ってないのに。

アキ
アキ

それがバスツアーの強みなんだよ。”一緒に何かやる”のが最初から組み込まれてる。会話のための会話、しなくていいの。隣でイチゴ探してるだけで勝手に進む。

Scene 04

お昼ごはんの席替えで、ちょっとだけ焦る

いちご狩りのあとは、近くのレストランでお昼。ここで婚活バスツアーの席替えシステムが効いてくる。お昼の席は、いちご狩りまでとは別の組み合わせになるよう、スタッフがくじみたいなので決める。これがよく出来てて、「気になった子とずっと一緒」を許さない。一回バラす。

で、見事に、ミドリと別のテーブルになった。あんなにいちご狩りでいい感じだったのに、お昼は離される。正直、ちょっと焦った。せっかくの空気が切れるんじゃないか、って。

アキ
アキ

(心の中で)うわ、ここで離すか…。まあでも、これはこれで悪くないか。

…と思い直した。むしろこの席替え、使い方によっては追い風になる。なぜかっていうと、一回離れることで「さっきの続きが話したい」が生まれるから。それと、お昼で別の子とも普通に喋っておくと、「あの男、誰にでも感じいいな」っていう全体評価が上がる。婚活バスツアーは半日あるから、一人にロックオンしすぎると逆に重い。お昼は、いったんミドリから離れて、テーブルの他の子や男連中とも雑に喋った。

同じテーブルに、感じのいい男がいて、そいつとも普通に仲良くなった。バスツアーは半日同じメンツだから、男同士も普通に喘ってくる。ライバルといえばライバルなんだけど、ギスギスするより、こういう場は和やかにやったほうが自分の印象も良くなる。

お昼を食べながら、斜め向こうのテーブルをチラッと見たら、ミドリがこっちに気づいて、巨大イチゴのジェスチャー(両手で大きさを作るやつ)をしてきた。で、一人で笑ってた。…完全に、さっきのイチゴ博物館を引きずってる。これは席が離れても切れてないな、と確信した。

ミドリ

(戻ってきて)さっき向こうのテーブルから、巨大イチゴの話したら誰にも伝わらなくて。アキさんしか分かってくれない(笑)

ミドリ
アキ
アキ

そりゃ伝わらんだろ。あれ俺らの間でしか成立してないネタだもん。

ミドリ

あ、そっか(笑)なんで他の人に分かると思ったんだろ私

ミドリ

これ、地味にデカい。席替えで離れたことで、ミドリの中に「アキさんしか分かってくれないネタ」っていう特別感が勝手にできた。ずっと一緒にいたら気づかなかったやつ。一回離されると、共有してた小さいネタが「二人だけのもの」になる。バスツアーの席替えは、邪魔に見えて、実は使える。焦らなくてよかった。

コウ
コウ

離されてラッキーみたいになってるじゃないすか。さっき焦ってたのに。笑

アキ
アキ

最初は焦ったよ。笑 でも半日ある場って、一回離れても戻れるから、焦る必要なかったわ。むしろ離れた時間が効くこともある。

Scene 05

ワイナリーで、ミドリの”結婚に焦ってる”本音が漏れる

お昼のあとは、ワイナリーの見学と試飲。バスで移動して、午後イチ。ここでの席は、なんとなく自由になってて、俺は自然にミドリの隣に並んだ。お互い、もうそれが当たり前みたいな空気になってた。

ワイナリーって、試飲でちょっとだけお酒が入る。朝からシラフで半日過ごしてきたところに、昼下がりの一杯。これが効いて、ミドリの口がさらに軽くなった。今までは天然エピソードで笑わせる感じだったのが、ちょっとずつ、ちゃんとした話も混ざり始めた。

ぶどう畑を二人で歩きながら、ミドリがふと、こぼした。

ミドリ

私さ、こういうの来るの、実は初めてじゃないんですよ。婚活

ミドリ
アキ
アキ

お、そうなんだ。意外。あんまそういうガツガツした感じしないけど。

ミドリ

ガツガツはしてない(笑)でも、30なって、周りどんどん結婚してって。看護師って、夜勤あるし出会い少なくて。ちょっと、焦ってるのかも

ミドリ

ここで俺は、説教も励ましもしなかった。「30なんてまだ早いよ」とか「焦ることないって」とか、そういう”正しいこと”を言うと、真面目な子はかえって気を遣う。だから、軽く受けた。

アキ
アキ

まあ、焦るよな。周りが結婚ラッシュだと。…でも、巨大イチゴで本気ではしゃげる人、そうそういないと思うけどな。

ミドリ

そこ褒めるとこ(笑)真面目に焦ってるって言ったのに

ミドリ
アキ
アキ

いや本気で言ってる。今日、一番楽しそうにしてたのミドリさんだもん。それ強いって。

ミドリ

…なんか、ありがと(笑)真面目に返されると思ったから、ちょっと拍子抜けした

ミドリ

真面目で焦ってる、っていう重めの話を、こっちが重く受け止めなかったことで、ミドリは逆に楽になったみたいだった。真面目な子は、自分の真面目さを真面目に扱われると、もっと気を張る。だから、ちょっとふざけて受ける。「焦ってる」を「でも巨大イチゴで本気ではしゃげるのは才能」で返す。論点ずらしてるようで、ちゃんと「今のあなたでいい」を渡してる。

試飲で軽く赤と白を飲んで、ミドリはほんのり頬が赤くなってた。お酒に弱いのか、すぐ顔に出る子。で、酔うとさらに天然が加速する。

ミドリ

これ、白ワインのほう好きかも。すっきりしてて。…あれ、私さっき赤も美味しいって言いました?

ミドリ
アキ
アキ

言った言った。両方好きって言ってたぞ。さっきから全部美味しいしか言ってない。

ミドリ

だって全部美味しいんだもん(笑)どうしよう、私お酒入ると語彙なくなる

ミドリ

このゆるさが、午後のワイナリーで一気に出てきた。朝の固い自己紹介の子が、半日かけてここまで崩れた。これがバスツアーの時間の力。着席パーティーの数分じゃ、絶対ここまでは見られない。半日かけて、相手のいろんな顔(はしゃぐ・天然・ちょっと本音・ほろ酔い)を全部見られるのが、この形式の一番の財産だと思う。

このへんの「会ったあと、二人になってからどう距離を詰めるか」は、出会いがバスツアーでもアプリでも結局おなじ筋肉で、連絡先を交換した後の動き方は前に連絡先交換後のLINEの記事にも書いた。入口がイチゴ畑だろうがアプリだろうが、二人になってからやることは地続きだなと思う。

Scene 06

帰りのバスとカップリング。半日分の答え合わせ

道の駅でちょっと買い物して、いよいよ帰りのバス。婚活バスツアーは、この帰りの車内が、一日の総まとめになる。行きの「初対面で固い」空気が嘘みたいに、帰りはみんな打ち解けてて、車内がわいわいしてる。半日一緒にいると、こうなる。

帰りの席も、男女交互。で、今度は俺の隣がミドリになった。…と思ったら、これはくじじゃなくて、ミドリが自分でスタッフに「あの、こっち空いてますか」って聞いて、横に座ってきた。半日かけて、向こうから来た。これがバスツアーの答え合わせだなと思った。

ミドリ

隣、いいですか。…って、もう座ってますけど(笑)

ミドリ
アキ
アキ

いや座る前に聞いてくれ。笑 まあいいけど。今日めっちゃ歩いたな。

ミドリ

歩いた〜。あと食べた。イチゴ食べすぎてお昼あんまり入らなかった

ミドリ
アキ
アキ

知ってる。練乳取りに行くの忘れるくらい無心で食ってたもんな。

ミドリ

その話もう擦らないで(笑)一生言われそう

ミドリ

帰りのバスで、スタッフからカップリング用の紙が配られた。「気になった方の番号を一つ書いてください。お互い書いていたら、解散後に連絡先を交換できます」と。着席パーティーと同じ、両思い制。片思いだと相手には伝わらない、傷つかない仕組み。

正直、俺はもうミドリ一択だったから、迷わず書いた。問題は向こうが書いてくれてるかだけど、まあ、半日のあれだけ自然な空気と、自分から隣に座ってきた事実があれば、ほぼ確信はあった。…とはいえ、紙を書く瞬間はやっぱりちょっとドキドキする。

コウ
コウ

半日一緒だと、もう書く前から両思いか分かりそうっすね。

アキ
アキ

だいたいな。着席の数分勝負と違って、半日見てるとお互いの手応えが読める。それでも紙書く瞬間は緊張するけど。笑

紙を出して、しばらくバスが走って、解散場所の新宿に着いた。スタッフが、成立したペアにこっそり結果を教えてくれる方式だった。俺とミドリ、無事に両思いで成立。あの石ベーグルの子と、ちゃんと連絡先がつながった。

ミドリ

えっ、成立してた(笑)よかった〜、私書いたはいいけど、すべってたら恥ずいなって

ミドリ
アキ
アキ

俺も書いたって。同じこと心配してたわ。巨大イチゴ仲間、解散しなくて済んだな。

ミドリ

もうその括りでいいです(笑)巨大イチゴ仲間で

ミドリ
Scene 07

解散後、そのままアフターへ。半日の続きを夜まで

カップリングが成立して、ツアー自体はここで解散。で、夕方の新宿でお互い「この後どうする?」が自然な流れになる。婚活バスツアーのいいところは、もう半日も一緒にいるから、アフターに誘うのに何の不自然さもないこと。着席パーティーみたいに「数分しか喋ってないけど飲みに行こう」じゃなくて、「朝からずっといたから、もう普通に晩ごはん行く?」のテンションでいける。

アキ
アキ

もう半日一緒にいたし、今さらだけど。せっかく新宿いるし、軽く晩飯でも行く? 疲れてたら全然帰っていいよ。

ミドリ

あ、行きたい(笑)えっ、即答すぎました? なんか、まだ解散したくなくて

ミドリ
アキ
アキ

いや即答ありがたい。じゃあミドリさんの入りやすそうなとこ探すわ。ガッツリ系と、軽め、どっちがいい?

ミドリ

うーん、イチゴでお腹いっぱいだから、軽めがいいかも(笑)

ミドリ

ミドリが「まだ解散したくなくて」って、自分から言ってくれた。これは半日かけて空気を作ってきた配当で、こっちが押すまでもなく、向こうから出てきた言葉。アフターの誘い方は、いつも通り逃げ道を残す(「疲れてたら帰っていい」)のと、選択肢を渡す(「ガッツリと軽め、どっち」)だけ。真面目な子に断定でぶつけると身構えるから、選ばせる。

新宿の、静かめに飲めるダイニングに入った。カウンターっぽい横並びの席。ツアー中はずっと立ったり歩いたりだったのが、二人で腰据えて座ると、空気がまた一段落ち着いた。半日の出来事を二人で振り返るだけで、いくらでも喋れる。共通の体験が一日分あるって、こんなに会話が楽なのか、と思った。

ミドリ

今日、朝はめっちゃ緊張してたんですよ。バス乗るとき、誰と隣になるんだろって

ミドリ
アキ
アキ

みんな朝は固かったもんな。自己紹介、声震えてる人もいたし。

ミドリ

私も震えてたかも(笑)なのに、いちご狩りでいきなりはしゃいじゃって。我ながら情緒どうなってんの

ミドリ
アキ
アキ

情緒のジェットコースターだったな。朝ガチガチ、昼イチゴで覚醒、ワインで語彙消失。

ミドリ

語彙消失(笑)やめて、その実況。全部当たってるのが悔しい

ミドリ

ミドリは、お酒が入ると顔に出る子だけど、酔いつぶれるタイプじゃなくて、ちゃんと自分のペースで飲んでた。笑い上戸はそのままで、店でもよく笑ってた。横並びのカウンターは、無理に顔を見合わせなくていいぶん、距離も自然に近くて、込み入った話もしやすい。看護師の仕事のしんどさ、夜勤明けの謎テンション、結婚に焦る本音。ワイナリーでちょっとだけ漏らした話の続きを、夜はもう少し深くしてくれた。

Scene 08

いい雰囲気で、その日のうちに

店で1時間半くらい話して、ミドリの笑う回数も、朝の固さも、もう完全に別人だった。半日+アフターで、ほぼ丸一日一緒にいたことになる。初対面の朝から考えると、距離の縮まり方がすごい。

終電が近づいてきた頃、空気が出来上がってるのは、お互いなんとなく分かってた。俺は無理に引き止めず、軽く投げた。断られたら「だよな、今日朝から疲れてるし。また近いうちにちゃんとごはん行こ」で気持ちよく送るつもりだった。カップリングして連絡先もつながってるんだから、焦って今日どうこうする必要は、本来ない。次があるのは約束されてる。

アキ
アキ

終電近いか。…正直まだ喋り足りないけど、朝からずっと一緒だったし、さすがに疲れたよな。無理しないでな。

ミドリ

……うーん。それがさ、なんか、もうちょっとだけ起きてられそうなんだよね(笑)

ミドリ

ミドリが、グラスの底を見ながら、ちょっと黙って、それから「もうちょっとだけ起きてられそう」って、天然の子らしい、ふわっとした言い方で言った。朝あんなに固かった子が、だ。

アキ
アキ

結論だけ言っとくと、そのまま二人でいい雰囲気になって、お持ち帰りは成功。朝イチで固まってた巨大イチゴ仲間が、最後はちゃんと打ち解けた一日だったわ。ここから先はさすがに省略な。笑

毎回しつこく書いてるけど、これは全部、合意のある大人同士の話。ミドリは酔いつぶれてなかったし、こっちが押し切ったんじゃなくて、半日かけて出来上がったお互いの空気で、自然にそうなった。特に真面目な子は「嫌」をはっきり言葉にするのが苦手なこともあるから、表情とか間で「乗ってないな」と感じたら、こっちが引く。少しでもそう見えたら、終電で送って「いい一日だった」で終わる。カップリングして次が約束されてる相手だからこそ、雑に扱ったら一番ダメだと思ってる。

コウ
コウ

婚活バスツアーって、もっとお堅いイベントかと思ってたっす。半日かけてそうなるんすね。

アキ
アキ

お堅いっちゃ堅いよ、真剣に探しに来てる人多いし。ただ、半日一緒にいた大人同士が、その後どうなるかは自由だからな。大事なのは、相手のペースを無視しないことだけ。

Scene 09

その後。バスツアーは数が打てないから、アプリと並行してる

ミドリとはその後も続いてる。婚活バスツアーで会った子の強みは、最初から相手の”いろんな顔”を半日分知ってること。朝の緊張した顔、はしゃぐ顔、ほろ酔いの顔、ちょっと本音をこぼす顔。アプリの初対面みたいに「この人どんな人だろ」の探り合いが、ほぼ要らない。一日分の共通の思い出がある状態でスタートできるから、二回目以降が早い。

真面目で天然な子との連絡は、固くなりすぎず、向こうの天然に乗るのがコツだった。ミドリは時々、誤字だらけのLINEとか、話が飛んでるLINEを送ってくる。そこを律儀に訂正するんじゃなくて、いちご狩りのノリでツッコむと喜ぶ。重い長文も、放置もナシ。会った直後にベタベタしすぎないのは、相手が天然だろうが真面目だろうが共通で、この温度感は前に書いた落とし方の設計図の記事でも触れた、相手のペースに合わせるって話と地続きだなと思う。

ミドリ

この前のイチゴ、忘れらんない(笑)今度は普通サイズのイチゴ買って、リベンジでパン作る

ミドリ
アキ
アキ

今度は石にすんなよ。歯が欠けるかと思ったってやつ、もう一回見せられたら笑うからな。

ただ、正直に言っておくと、婚活バスツアーは、そんなに頻繁に開催されないのが弱点。ちゃんと組まれた日帰りツアーは、行き先のシーズン(いちご狩りなら冬〜春)もあるし、月イチも無かったりする。しかも丸一日拘束されるから、気軽に何回も、ってわけにいかない。今回みたいに、半日一緒にいてミドリみたいなドンピシャの子に当たって、しかもカップリングまで成立するのは、わりと運も絡む。ツアーの開催を待ってるだけだと、出会いの数が全然安定しない。

だから俺は、バスツアーみたいな”濃いけど回数の少ない”出会いと並行して、マッチングアプリも回してる。アプリなら、ツアーの開催日や季節を待たなくても、いつでも自分のペースで母数を作れる。バスツアーが「半日かけて一人とじっくり距離を縮める」濃い時間なら、その出会いの”母数”を日常的に増やしておくのがアプリ、って棲み分け。バスツアー=イベント型・季節限定、アプリ=常時稼働型で二本立てにすると、出会いの波が安定する。アプリごとの違いは、ちゃんと紹介できる準備ができたらまた別で書く。

ちなみに、同じ「真剣に出会いを探す婚活イベント」でも、形式が違うと攻め方がここまで変わるのは面白い。運営が席を回してくれて、数分の細切れで瞬発的に刺す着席型の婚活パーティーの記事と、今回の半日かけてじわじわ縮める婚活バスツアーは、同じ”婚活”でも全然別物だった。着席は「短い時間でどう印象を刺すか」、バスツアーは「長い時間でどう自然体を見せ合うか」。あと、100人規模で自分から泳ぎ回る立食パーティーの記事も書いてるけど、20人ちょいで半日まるごと運命共同体になるバスツアーとは、また全然違う頭の使い方がいる。どの場が向いてるかは人によるから、いくつか試してみるのがいいと思う。

今日の婚活バスツアーはこんな感じ。朝イチの固い自己紹介から始まって、いちご狩りで巨大イチゴ博物館にツッコんで、お昼の席替えで一回離れて、ワイナリーで本音がちょっと漏れて、帰りのバスで向こうから隣に来て、カップリング成立、そのまま夜まで。半日かけて、真面目で天然なミドリの情緒のジェットコースターを全部見届けた一日だった。着席や立食の瞬発力と違って、バスツアーは”時間そのもの”が武器になる場だったわ。…まあ、結局ずっと巨大イチゴの話で笑ってただけ、っていう気もするけどな。笑

どのアプリで会えるかは、こっちにまとめた出会えるアプリランキングを見る

全部実際に使った俺の本音ランキング。目的別の使い分けも載せてる。

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相席、合コン、飲み会で、隣の席やグループを自然に巻き込む記事を続けて読めます。

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アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。