撮影散歩コンで25歳のカメラ女子と撮り合って→お持ち帰り
みんなでカメラ持って街を撮り歩く「フォトウォーク」型の合コンに行ってきた話。本命はデザイン系のナナ(25)。写真が好きで休日よく撮り歩く、人見知りだけどファインダーを覗いてる時だけ素が出る子。同じ路地を二人で違う角度から撮って、お互いを撮り合って、最後にカフェで写真を見せ合って——その「一緒に歩いて同じものを違う目で見る時間」だけで距離が縮んだ。料理コン・謎解きコンとも違う"撮り合い"のフォトウォーク体験談を、アキが実況します。
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今回は「フォトウォーク」の話。カメラ好きの男女が少人数で集まって、下町とか公園とかレトロな建物のあるエリアを、みんなで撮り歩く、っていうタイプの趣味コンな。普通の合コンが「向かい合って喋るだけ」、前に書いた料理コンが「二人で手を動かす」、謎解きコンが「頭を悩ませる」だとしたら、こっちは一緒に歩いて、同じ景色を、それぞれ違う角度で撮る。手でも頭でもなく、”ものの見方”を共有するやつ。
で、今回いい感じになったのが、デザイン系の仕事してるナナ(25)。写真がほんとに好きで、休みの日はだいたい一人でカメラ持って撮り歩いてるらしい。感性が豊かっていうか、物の見方がちょっと独特で、俺が素通りするものを「あ、これ」って撮る子。基本は人見知りで、最初は全然喋らないんだけど、ファインダーを覗いてる時だけ別人みたいに素が出る。先に言っとくと、俺は普段スマホでしか写真撮らんし、構図とか絞りとか何も分かってない。情けな。笑 その「何も分かってない側」だったのが、結果的に良かったって話です。
フォトウォークって、撮影会とも合コンとも違うやつ
フォトウォーク体験談の入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
フォトウォークを知らん人のために言っとくと、これは「撮影会」とはちょっと違う。撮影会っていうと、モデルさんがいて、参加者がそれを囲んで撮る、みたいなイメージあると思うけど、フォトウォークはそうじゃない。被写体は決まってない。街そのものが被写体。何人かで集まって、ガイド役の人が「今日はこの辺を歩きます」ってルートだけ示して、あとは各自、歩きながら「お、これ撮りたい」と思ったものを勝手に撮っていく。路地裏の錆びた看板でも、光の差し込む階段でも、野良猫でも、何でもいい。
これを男女混合・出会い目的でやるのが、今回行った「撮影散歩コン」だった。SNSの趣味コミュニティ経由で見つけたやつで、定員が男女6人ずつくらいの、こぢんまりした会。「カメラ初心者歓迎・スマホでもOK」って書いてあったから、機材ガチ勢じゃない俺でも申し込めた。

フォトウォークって初めて聞いたっす。撮影会みたいに、モデルさん撮るやつっすか?

いや、全然ちがう。モデルはいない。みんなでカメラ持って街ブラするだけ。撮りたいもんを各自勝手に撮る。それを男女でやるのが今回。

え、でもアキさんカメラとか詳しいんすか?

全然。スマホでしか撮らんし、構図とか言われても分からん。でもな、分からんほうがいいまである。”教えてもらう側”になれるから。これ後で効いてくる。
座る合コンとの一番の違いは、やっぱり「会話のために会話しなくていい」とこ。向かい合って座る合コンって、序盤マジで間が持たない。「お仕事なにされてるんですかー」の往復で空気が死ぬあれ。あれがフォトウォークには無い。だって、隣を歩いてる相手と同じものを見てるから、「あ、それ撮るんだ」「これ良くないですか」って、目に入ったものがそのまま会話になる。喋りの矛先が”お互い”じゃなくて”目の前の景色”に向くから、楽なんだわ。
もうひとつ違うのが、何を撮るかに、その人の中身がモロに出るとこ。座って喋ってるだけだと、みんな話を盛るし、自分を良く見せるじゃん。でもカメラを向けると隠せない。同じ路地を歩いてても、人によって撮るものが全然違う。広く景色を撮る人、足元の小さいものばっか撮る人、人の表情を狙う人。レンズが向いてる先を見れば、その人が世界の何を面白いと思ってるかが、まる分かりになる。これ、合コンの「自己紹介」より100倍その人が分かる。
俺がフォトウォークに行こうと思ったのも、正直これが理由で。喋りで勝負する合コンも、料理コンも謎解きコンもやってきたけど、「一緒に何かを見る」場ってのは初めてで、どういう距離の縮み方すんのか気になってた。あと俺、テンション高い盛り上げ合コンがちょっと疲れるタイプなんで、黙々と歩きながら撮る、みたいな静かな場のほうが性に合うかもって思ったのもある。
集合場所はレトロな下町。歩き出した瞬間にバラける
会場は、都内の下町エリア。古い長屋とか、昭和で時間が止まったみたいな商店街が残ってる、撮るものには困らない街だった。集合は最寄り駅の改札前。名札つけて、ガイド役の人(カメラサークルの主催の男性)から、今日のルートと、ざっくりした注意事項の説明を受ける。

今日は2時間くらいかけて、この商店街から路地、最後にお寺のほうまで、のんびり撮り歩きます。ガチガチに固まらないで、気になったとこで自由に立ち止まってくださいね。最後にカフェで、撮った写真を見せ合いましょう
ここがフォトウォークの面白い構造で、歩き出すと、勝手にバラける。座る合コンって、最初から最後まで同じテーブルに固定されてるから、隣がハズレだと2時間地獄じゃん。でもフォトウォークは、歩く速度も、立ち止まるポイントも、人によって違う。撮りたいものが多い人は遅れるし、サクサク進む人は先に行く。だから自然と、ペースの合う人同士が近くを歩く形になる。席ガチャで一発即死、みたいなのが無いんだわ。
で、歩き出して10分くらいで、俺の近くに残ったのがナナだった。最初に気づいたのは、ナナの撮り方。みんながわりと普通に商店街の全景とか撮ってる中で、ナナだけ、しゃがみ込んで、地面の水たまりに映った看板を撮ってた。

あ、それ……水たまり撮ってます?
あ、はい……ここ、看板が逆さに映ってて。なんか、いいなと思って


え、全然気づかなかった。普通に上の看板しか見てなかったわ
…足元、けっこう面白いの落ちてますよ(笑)

この「足元、けっこう面白いの落ちてますよ」が、ナナの第一声でほぼ全部だった。挨拶のときは「あ、よろしくお願いします…」くらいで、目もあんまり合わせない人見知りな子なのに、写真の話になった瞬間だけ、ちょっと口が動く。撮ってるものを聞かれると、答えたくなるらしい。理系インドアの子が課題のことだと喋るのと、これは近いけど、ナナの場合は”自分の見つけた美しいもの”を共有したい感じだった。

普通、こういう会って、一番明るくて喋りやすい子に行きたくなりません?

なる。だからみんなそっち行く。でもフォトウォークって、”撮ってるものが面白い子”がいちばん中身が見えるんだよ。今回でいうナナな。明るさじゃなくて、何を撮るかで見る。
実際、参加してた女子の中には、明るくてよく喋る子もいた。でも俺の中では、最初の水たまりの一枚で、もうナナが気になってた。人と違うものを撮る子は、人と違うものの見方をしてる。それって、一緒にいて飽きないってことだから。歩き出してすぐ、俺はナナの近くをキープすることに決めた。
同じ路地を、違う角度から撮る。「それ撮るんだ」が会話になる
ここからは、ナナのペースに合わせて歩いた。ナナが立ち止まったら俺も止まる。で、ナナが撮ってるものを、俺も撮ってみる。これがフォトウォークの一番おいしいとこで、同じ被写体を、二人で違う角度から撮ると、その違いが全部ネタになる。
たとえば、路地の途中にあった、蔦の絡まった古い木の扉。ナナは正面からまっすぐ撮ってた。俺は何となく、斜め下から見上げる感じで撮った。で、撮った後にお互いの画面を見せ合うと、全然違う扉に見えるんだわ。

同じ扉なのに、ナナさんの写真と俺の、全然ちがくない?
ほんとだ(笑)アキさんの、下から撮ってる。なんか…扉がでっかく見える


適当に撮っただけなんだけどな。ナナさんの正面のやつのほうが、ちゃんと”絵”になってる気がするわ
いや、私のは普通すぎ。アキさんの角度、ちょっとずるい

「ちょっとずるい」って、ナナがふっと笑って言ったんだけど、ここで一個距離が縮んだ気がした。自分の撮ったものを「いい」って言われると、人見知りの子でもちょっと嬉しそうにする。逆に、相手の写真をこっちが素直に「それいいですね」って言うと、警戒が緩む。写真の見せ合いって、お互いの”目”を褒め合う行為なんだわ。容姿とか持ち物を褒めるのと違って、その人の感性そのものを認める感じになるから、刺さり方が深い。
で、面白かったのが、ナナがちょっとずつ俺に「撮り方」を教えてくれるようになったこと。
あの、アキさん、それ撮るなら……ちょっとだけ右に寄ると、奥の光が入って、もっと良くなると思う


え、ここ?……あ、ほんとだ。なんか奥が明るくなった。なんで分かるのそういうの
んー、慣れかな……いつも撮ってると、光がどっちから来てるか、つい見ちゃうんで


プロみたいなこと言ってる。俺、明るいか暗いかしか分かんないのに
ここ、ナナのスイッチが完全に入ってた。人見知りで最初は目も合わせなかった子が、写真の話になると、こっちの肩越しに画面を覗き込んで「もうちょい右」とか言ってくる。教える側になると、人見知りが薄れて、物理的にも距離が近づく。狙って近づくんじゃなくて、構図を直すために、自然と肩が並ぶ。料理コンでホノカに「猫の手で」って手を取られたのとも、ちょっと近い感覚だった。違うのは、こっちは”見方”を教わってるってとこ。手の動きじゃなくて、世界の見え方をシェアしてもらってる感じ。
俺がやったのは、ただ素直に「分からない」を出して、ナナの撮るものに「それいいですね」を返し続けただけ。下手に詳しいフリをしなかったのが良かったと思う。詳しいフリしてたら、ナナは教えてくれないし、警戒も解けなかった。
「撮ってもいいですか」で撮り合う。撮られる側になると素が出る
街を半分くらい歩いたあたりで、流れが変わる瞬間が来た。それまでは”街”を撮ってたんだけど、お寺の手前の、いい感じに光が差し込む石段で、ナナがふと俺のほうにカメラを向けた。
あの……アキさん、そこ立ってもらっていいですか?光がちょうどいいから、一枚


え、俺?いや、被写体としては地味すぎでしょ。笑
人がいたほうが、石段の大きさが分かるんで。あ、こっち見ないで、上のほう見てて


注文多い(笑)こう? なんか緊張するなこれ
撮られる側になると、立場が逆転して、これがまた面白かった。さっきまで俺がナナに「それいいですね」って言ってたのが、今度はナナが「もうちょい顎引いて」「あ、いい、それ」って俺をディレクションする側になる。カメラを挟むと、撮る側と撮られる側で、勝手に主導権が行き来する。これ、座る合コンには絶対無い動きだわ。会話だと、どっちかが喋ってどっちかが聞く、で固定されがちだけど、撮り合いは役割がコロコロ入れ替わる。
で、撮られたあと、当然「次は俺がナナさんを撮る番」になる。ここがフォトウォークの自然なとこで、撮ってもらったら撮り返す流れが、勝手に生まれる。

じゃあ次、ナナさん撮らせてもらっていい?俺スマホだから、ナナさんのカメラほど上手くは撮れんけど
え、私……?あんまり、撮られるの慣れてないんですけど


いつもナナさん撮る側だもんね。じゃあそのカメラ持ったまま、こっち見ないでいいんで。撮ってる時のナナさん、撮りたい
……それ、ずるいな(笑)じゃあ、撮ってるとこ撮ってください

ここ、ちょっと意識したことがある。ナナは「撮られるの慣れてない」って言った。だから、いきなり「こっち向いて笑って」みたいな、ザ・ポートレートはやらなかった。「カメラを構えてる時のナナさんを撮りたい」って言ったら、ナナの顔がほどけた。なぜかっていうと、それなら”撮られてる”感が薄いから。ファインダーを覗いてるナナは、いつものナナでいられる。さっきも書いたけど、ナナは撮ってる時だけ素が出る子。その素の顔を撮りたい、って言われたら、これは嬉しいわけだ。
実際、撮ってる最中のナナの横顔は、待ち合わせのときに会釈してたナナとは、完全に別人だった。集中してて、ちょっと目が真剣で、でも好きなことしてる時の柔らかさがある。その表情を撮って、画面を見せたら、ナナがすごく不思議な顔をした。
……これ、私ですか?なんか、自分の写真っぽくない


ナナさんだよ。撮ってる時の。俺、この顔いいと思って撮ったんだけど
……ふーん。スマホでも、ちゃんと撮れるんですね(笑)


それ、撮った人へのいちばん雑な褒め方じゃない?笑
「スマホでも、ちゃんと撮れるんですね」って、ナナが照れ隠しで言ったんだけど、この時点でだいぶ空気が変わってた。撮るのも撮られるのも好き、ってナナがあとで言ってたんだけど、撮られる側に回って、自分の知らない自分の顔を見せられると、人見知りの子でもちょっとガードが下がる。お互いを撮り合うって、想像以上に距離が近くなる行為だった。

撮り合いって、なんか、こう……勝手に距離縮むやつなんすね

縮む。ただし、相手が嫌がってないのが大前提な。ナナは撮るのも撮られるのも好きな子だったから成立しただけ。嫌がる子に勝手にカメラ向けたら、ただの最低なやつだから。そこは絶対はき違えんなよ。
これは念のため書いとくけど、フォトウォークの”撮り合い”は、お互いが楽しんでる前提で初めて成立する。相手が「撮られたくない」って空気を出してるのに無理やり向けるとか、ましてやこっそり撮るとか、そういうのは論外。一発でアウトだし、人としてダメ。今回ナナと撮り合えたのは、ナナが最初から「撮るのも撮られるのも好き」な子で、こっちも毎回「撮らせてもらっていい?」って一言確認してたから。合意の上で、お互いを撮って楽しむ。そこだけは絶対に外しちゃいけない。
カフェで写真を見せ合う。一枚ずつに、その人の話がついてくる
歩き終わって、最後に参加者みんなで、近くのレトロな喫茶店に入った。フォトウォークの締めは、たいてい「撮った写真を見せ合う」時間。これがまた良かった。コーヒー飲みながら、各自が今日のベストショットを何枚か出して、「これどこで撮ったの」「あ、その路地いいよね」って盛り上がるやつ。
普通の合コンの二次会って、一次会の延長で、また「趣味は?」みたいな会話を続けることになる。でもフォトウォークの見せ合いは、共通の話題が「さっき一緒に歩いた街」で確定してる。しかも、同じ街を歩いたのに、人によって撮ってきたものが全然違うから、ネタが無限にある。喫茶店入って、最初の30分はずっと写真の話だった。
で、ナナの写真を見せてもらって、ちょっと驚いた。同じ2時間、同じルートを歩いたのに、ナナの撮った写真の世界が、めちゃくちゃ豊かだったんだわ。
これは、商店街の、お惣菜屋さんの湯気。これは、自販機の下にいた猫。これは……アキさんが石段で上向いてたやつ


待って、湯気って撮れるんだ。俺、惣菜屋の前通ったけど、湯気とか1ミリも意識してなかった
逆光だと、湯気がきれいに光るんですよ。一瞬だから、結構待った(笑)


同じ道歩いてたのに、ナナさんと俺で見てる世界ちがいすぎるわ。なんか、ちょっと悔しい
写真には、撮った人の「この瞬間がいい」っていう判断が、一枚ずつ全部記録されてる。だから、写真を見せ合うって、その人の感性のアルバムを一緒にめくる感じになる。ナナの写真を順番に見ていくと、ナナがどんなものを美しいと思うか、どんな瞬間を逃したくないと思うかが、言葉より雄弁に伝わってくる。これ、何時間喋るより、その人を理解できると思った。
そして、ここでも一個、立ち回りとして意識したことがある。喫茶店ではグループ全体で見せ合ってたんだけど、明るい女子の一人が場を回し始めて、ナナがまた一歩引きそうになった。だから俺は、会話の真ん中をナナに置いた。「ナナさんの湯気のやつ、もう一回見せて」「あの猫の写真、どうやって近づいたの」って、ナナが一番喋れる”自分の写真の話”に寄せていく。明るい子は誰とでも喋れるから放っといても回る。でもナナみたいな子は、得意な話に振ってあげないと、グループだとまた黙っちゃう。引いてる子を会話の中心に戻すと、その子は「ちゃんと見てもらえてる」って感じる。明るい子を口説くより、これがよっぽど効く。
ナナちゃんの写真、ほんとセンスいいよね〜。私のなんてただ撮っただけって感じ(笑)

いや、そんな……ただ枚数撮ってるだけだよ。下手な鉄砲。笑


いや、湯気を待つやつは鉄砲じゃないでしょ。あれは狙って撮ってる。俺ちゃんと見たもん
座る合コンで「お互いの感性を褒め合う」なんて状況、作りようがない。でもフォトウォークは、成果物(写真)が手元に残るから、それを肴に、自然とその人の中身の話になる。これが、ただ喋るだけの合コンとの一番でかい差だと思う。会ったばかりの相手の”目の付けどころ”を、これだけ知れる場は、他にあんまり無い。
解散後、ナナと二人で。”次に撮りたい場所”が口実になる
喫茶店が2時間くらいで、お開きの空気になった。連絡先は、ここで普通に交換できた。っていうか、フォトウォークの場合、連絡先を聞く口実が最初から用意されてる。「今日の写真、送ってよ。あの石段の俺のやつ」だ。撮り合ってる時点で、写真を共有する理由が勝手にできてる。

ナナさん、さっきの俺の写真、あとで送ってもらっていい?あれ自分のSNSのアイコンにしたいレベルだわ
いいですよ(笑)じゃあ、連絡先……。アキさんの撮った私のやつも、ください


もちろん。スマホのだけど、ちゃんと送る。ってか、ナナさんもっと撮りたい場所とかあるの?
あー……いっぱいある。今度、夕方の運河沿い、撮りたいんですよね。光がいい時間が、ちょっとしかなくて

「今度、運河沿いを撮りたい」って、ナナがポロッと言ったんで、これに乗っかった。

それ、俺も行きたい。一人で行くより、二人で撮ったほうが、また違うの撮れそうじゃん。今日みたいに
……たしかに。アキさん、変な角度から撮るから(笑)


それ褒めてる?けなしてる?笑 じゃあ運河、今度行こう。光がいい時間、ナナさんが詳しいでしょ
……うん。じゃあ、調べときます

ここ、デートの誘いじゃなくて、「次の撮影場所に一緒に行く」っていう、二人の共通の目的にすり替わってるのがミソ。ナナみたいに人見知りで、恋愛の場に慣れてない子ほど、この「口説かれてる感のない口実」のほうが、すっと頷ける。「今度ごはん行こう」だったら、ナナは多分ちょっと固まってた。でも「運河、一緒に撮ろう」なら、今日ずっとやってたことの延長だから、警戒しない。
で、お開きで他のメンバーと別れたあと、俺とナナは、何となく同じ方向の電車だったんで、駅まで一緒に歩いた。歩きながらも、ナナはまだカメラ持ってて、夕暮れの街を時々撮ってた。で、その横で俺もスマホ出して、ナナを撮ったり、ナナが撮ってるものを撮ったりしてた。撮り合いが、解散後もそのまま続いてる感じ。会話が途切れても、間に「撮る」って行為があるから、気まずくならないんだわ。
……あ、見て、あのビルの間。夕日が、ちょうど挟まってる


ほんとだ。ナナさん、ほんとそういうの見つけるの上手いな。俺、絶対見逃してた
いつも下向いて歩いてるから……たまに上見ると、こういうのある

いい雰囲気で、その日のうちに
駅に着いても、ナナとはまだ話し足りない空気だった。っていうか、夕暮れの街がちょうど一番きれいな時間で、ナナは「もうちょっと撮りたい」って顔をしてた。俺もそれに乗っかる形で、二人でまだ撮り歩いてたら、自然と解散のタイミングを逃してた。

ってか、まだ撮れるなこれ。笑 この時間もったいないし、もうちょい歩かない? 俺、夜景の撮り方とか全然分かんないから、ナナさんに教えてほしいんだけど
夜景は……三脚ないと、スマホだとブレちゃいますよ(笑)


え、まじ?じゃあどうすんの。ナナさんのカメラなら撮れる?
撮れるけど……ちゃんと撮るなら、どっか落ち着いて、設定いじらないと

で、夜景の撮り方の話から、自然な流れで誘った。「うち、ベランダから街の灯りけっこう見えるんだよね。さっき言ってた設定とか、教えてもらいながら撮ってみたいんだけど」って、ほんと軽く。ナナが「ちゃんと撮るなら落ち着いた場所がいる」って言ってたのを拾った形。無理そうなら「だよね、また今度運河でいいや」で普通に解散できる逃げ道も、ちゃんと残してた。人見知りの子は特に、押した時点で全部終わるから。
ナナは、ちょっと黙って、自分のカメラの画面を見て、それから「……夜景、ちゃんと撮れる場所なら。設定、教えるんで」って、小さく笑って言った。最後まで”撮る”を理由にするのが、ナナだった。笑

結論だけ言うと、そのままうちのベランダで夜景撮りながら、いい雰囲気になって、お持ち帰りは成功。…まあ、夜景の撮影は途中でどうでもよくなったけどな。笑 ここから先はさすがに省くわ。
毎回しつこく書いてるけど、これは合意のある大人同士の話。ナナは酔ってもなかったし、こっちが押し切ったんじゃなくて、お互いの空気で自然にそうなった。むしろナナみたいに人見知りで慎重な子ほど、こっちが「嫌なら今日は解散でいい」を本気で用意しておくのが大事。慎重な子は「嫌」をはっきり言葉にするのが苦手だから、間とか表情で察して、引くべきとこは引く。そこが読めない人は、こういう子に手を出しちゃいけない。フォトウォークは「一緒に同じものを見る」距離の近さがあって、しかもカメラを向け合う場だから、勘違いも生まれやすい。相手のペースを最優先にな。撮り合いも、そのあとも、全部”お互いが楽しんでる”が前提。それが崩れたら即終わり、それだけは絶対に忘れんな。
その後。フォトウォークは頻度が低いから、アプリと並行してる
ナナとはその後も続いてる。写真で出会った相手は、デートが「次の撮影スポット」に固定できるから、楽だしネタが尽きない。約束通り運河にも行ったし、その後も、紫陽花の時期は紫陽花、夜の中華街、雨上がりの公園、って、季節ごとに「次どこ撮ろう」が勝手に出てくる。一緒に歩いて、それぞれ違うものを撮って、最後にカフェで見せ合う。初回のフォトウォークと同じことを、二人で延々とやってる感じ。
次の休み、廃線跡を撮りに行きたいんですけど。アキさん、また変な角度で撮ってくれます?


もう俺の役割「変な角度担当」で固定されてんの(笑)いいよ、行こう。ナナさんが王道で、俺が変なやつ撮るの、わりとバランスいいしな
ふふ、そう。二人で撮ると、一人の時の倍、写真増えるんですよね

ただ、フォトウォークみたいな撮影散歩コン自体はそんなに頻繁には開催されないのがネックで。カメラ好きが集まる男女混合の会なんて、自分の街で都合よく毎週やってるわけじゃない。月一あればいいほうだし、エリアによってはもっと少ない。今回ナナに当たれたのは、正直かなり運がよかった。これを待ってるだけだと、出会いの数が全然稼げない。
※この段落はマッチングアプリ訴求の差し込み枠(AFFILIATE_MODE=placeholder。ASPリンク確定後に差し替え)
だから俺は、フォトウォークみたいな”濃いけど滅多にない”出会いと並行して、マッチングアプリも回してる。アプリなら、プロフやタグで「カメラ」「写真」「一眼」「散歩」みたいな趣味で絞って探せるから、今回みたいな「写真が好きな相手」を、イベントの開催を待たずにいつでも探せる。フォトウォークが”その場の一発勝負”なら、アプリは”いつでも趣味で繋がれる常設版”、って棲み分け。実際、カメラ好きの子ってプロフに「写真撮るのが好き」「休日は散歩しながら撮ってます」って書いてること多いし、自分で撮った写真をプロフに載せてる子も多い。だから今回フォトウォークで掴んだ「一緒に撮って距離を詰める」やり方は、そのままアプリのデートにも持っていける。「今度、一緒に撮りに行かない?」が、めちゃくちゃ通りやすい二回目の誘い文句になるんだわ。アプリごとの違いは、ちゃんと紹介できる準備ができたらまた別で書く。
距離の詰め方そのものは、相手が人見知りだろうが明るかろうが共通してて、前に連絡先交換後のLINEの記事に書いたのと同じで、最初のメッセに困らない状態を作っておくのが効く。フォトウォークは「撮った写真を送る」「次どこ撮る?」っていう次の話題が最初から手に入るから、LINEの一通目で悩まなくて済むのが楽だった。
同じ”共同作業で縮める”系だと、前に料理教室の料理コンに行った話や脱出ゲームの謎解きコンに行った話も書いた。料理コンはキッチンで手を動かす系、謎解きコンは頭を動かす系、フォトウォークは”一緒に歩いて同じものを見る”系。動かすのが手か頭か目線かの違いだけど、「一緒に一つのことに夢中になる」場の強さは共通してる。喋りの合コンで毎回沈黙する、みたいな人は、一回こういう作業系のコンを試すといい。ちなみに、もうちょい大人っぽい趣味の場が好みなら、前に書いたワイン会の記事もある。あっちは”味わう”系で、また別の距離の縮み方をする。
今日のフォトウォークはこんな感じ。待ち合わせでは目も合わせなかった人見知りのカメラ女子が、ファインダーを覗いた瞬間だけ別人みたいに素を出して、お互いを撮り合って、最後は「二人で撮ると倍写真増える」って言うまでになった。トーク力で勝負する合コンとも、ガツガツいくナンパとも違う。「一緒に歩いて、同じものを、違う目で見る」っていう、それだけで距離が縮んでいくのが、フォトウォークの一番の魅力。喋るのが得意じゃない人とか、人見知りの子と仲良くなりたい人ほど、こういう”一緒に何かを見る場”は向いてると思う。…まあ、結局その日にいい子に当たるかは運なんで、アプリと併用しとくのが現実的だけどな。笑
全部実際に使った俺の本音ランキング。目的別の使い分けも載せてる。
場の空気を崩す読み物へ。
相席、合コン、飲み会で、隣の席やグループを自然に巻き込む記事を続けて読めます。


