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【松山ナンパ】二番町・三番町を歩いて、道後まで流れた夜

【松山ナンパ】二番町・三番町を歩いて、道後まで流れた夜
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STREET REPORT / 現場

二番町・三番町を歩いて、道後まで流れた夜

松山空港から二十分で二番町。四国最大級と言われる二番町・三番町を二晩歩いた記録。初日は二回続けて空振り、二日目に三番町の立ち飲みで隣になったみかん農家のノア(26)と喋って、そのままタクシーで道後まで流れた夜。エリアと時間帯の顔つきも表で並べた。

松山ナンパ現場読了 14分
01 STREET声をかける02 WALK現場で流す03 DRINK店で温度を上げる04 CLOSE次へ運ぶ
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TYPEノア 26歳
みかん農家の三代目(実家の事務も兼任)
PLACE現場
現場レポ
HOOK現場感を
そのまま読む

松山空港のバス乗り場からリムジンバスに乗って、二十分ちょっと。大街道の入口で降りて、宿に荷物を放り込んで、そのまま二番町の通りに出た。降りてから飲み屋街に立つまで三十分かかってない。遠征でこれは、かなり珍しい。で、通りに出て最初に口から出たのが「あれ、思ったより明るいな」だった。歓楽街ってもっと暗くて、看板の色だけがぬるっと浮いてるイメージだったんだけど、松山の二番町は街灯が白くて道幅も広い。夜の看板は、ビルの二階から上にだけ積んである。

二日動いて、初日は二番町で二回声をかけて二回ともかわされた。二日目に三番町の立ち飲みで隣になったノアって子(26・みかん農家の三代目)と喋って、そのままタクシーで道後まで流れてる。歩いた順と、時間帯で入れ替わる通りの顔と、宿をどこに取ったかまで、並べていく。

Scene 01

松山空港から二番町まで|降りて三十分で、もう飲み屋街に立ってる

FIELD MEMO

松山ナンパの入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

松山空港は市街地から近い。リムジンバスで松山市駅や大街道の方面まで二十分前後で着く(本数も所要も変わるから、時刻は公式で確認しといて)。俺は夕方の便で入って、大街道で降りた。降りた瞬間、目の前がアーケードの入口で、屋根の下に商店街がまっすぐ伸びてる。夕方のここは部活帰りと買い物帰りの時間で、みんな歩くのが速い。

そのアーケードを南へ抜けると、空気が急に変わる。ドラッグストアとカフェの看板が、居酒屋とバルの看板に置き換わる。そこが二番町の通り。

コウ
コウ

松山、修学旅行で行ったきりっす。城しか覚えてないっすわ

アキ
アキ

俺も城とみかんで止まってた。笑 夜の松山、行ってみたら全然ちゃんと街だったわ。

明るいっていうのは、声をかける側からするとプラスばっかりじゃない。相手の顔がよく見える代わりに、こっちの顔も距離二十メートルから丸見えなんだよな。暗さでごまかせない通りは、こっちが挙動不審だと近づく前にバレる。初日に俺が滑ったのも、たぶん半分はそれ。

Scene 02

二番町・三番町のかたち|四国最大級でも、端から端まで歩いて十分

松山の中心部は、大街道と銀天街っていう二本のアーケードがL字に繋がってて、これが街の背骨になってる。で、その背骨を横切るように、一番町・二番町・三番町っていう通りが東西に走ってる。歩いた感じだと、番号が大きくなるほど夜が濃くなっていく。

二番町は路面に居酒屋・バル・チェーン店が並んでて、明るくて広い。三番町に入ると路面の店が減って、代わりに雑居ビルの二階三階四階に、スナックとバーと小箱の看板が縦にびっしり積み上がる。四国でも最大級と言われる規模が、この一帯に固まってる。

そしてこの全部が、歩いて十分ちょっとの四角の中に収まってる。大街道か松山市駅の近くに宿を取れば、飲みも移動も締めも全部徒歩で足りる。

コウ
コウ

三番町って、二番町の隣ってだけっすよね?

アキ
アキ

隣なんだけどな。笑 夜の濃さが別物でさ。「三番町行こ」で全部伝わるやつ。

前に同じ四国の高松で、骨付鳥の行列の前から動いた夜のことを書いたけど、高松がアーケードの屋根の下に横一列で伸びてるのに対して、松山は縦に積んである。地上を歩いてるだけだと店の数がまるで分からなくて、一回立ち止まって看板を見上げた瞬間に「うわ、こんなにあるんだ」ってなる。俺は路地の真ん中で首を上に向けたまま三十秒くらい固まってた。完全に観光客の顔。

Scene 03

歩いた順|大街道からロープウェイ街、二番町、三番町の路地へ

十八時台。まず大街道を端から端まで歩いた。この時間は完全に生活の時間で、学生と買い物帰りの人が早足で流れてる。声かけの時間じゃない。ここは下見に使う。

そこから松山城のロープウェイ乗り場に続くロープウェイ街に折れた。石畳っぽく整えられた通りで、カフェと飲食店が並んでて、観光の人が半分くらい。夕方の光の中だと綺麗な通りなんだけど、夜の顔ではない。

十九時半、二番町。一回目の声かけ。居酒屋の前でスマホを見てた同年代くらいの子に、歩く速度を落として入った。

アキ
アキ

すいません、この辺で鯛めし食えるとこ探してて。地元の方ですか?

通りがかりの子

あー……すみません、私も待ち合わせで(会釈)

通りがかりの子

嘘のない断られ方をされると、逆に食い下がれない。会釈が丁寧で、こっちも「ですよね」で引いた。

二十一時、三番町の路地へ。ビルとビルの隙間みたいな細い道に、看板の明かりだけが落ちてる。案内の人らしきおじさんに二回声をかけられた。俺は呼び込みには乗らないことにしてる。値段の話が最後まで出てこない店は、それだけで俺には向いてない。

二十二時、二番町に戻って二回目。三人組で、真ん中の子が笑いながらこっちを見たから行ったんだけど、「これから合流なんです」で終わり。三人組がきついのは分かってて行ってるから、これは自業自得。宿に帰った。

アキ
アキ

初日、収穫ゼロ。笑 街の下見はできたけど、疲れたのは靴だけだわ。

Scene 04

時間帯の話|二十時台と二十三時台で、通りにいる人が入れ替わる

一晩まるごと歩いてみて、いちばん分かりやすかったのが時間帯による人の入れ替わりだった。

十八〜十九時台は生活の時間。歩いてる人は多いけど、目的地がある人ばっかりで足が速い。二十時台になると、今度は逆にみんな店の中に入っちゃって通りが空く。この帯に外にいるのは、店を探してる人か、待ち合わせで立ってる人だけ。

二十二時半あたりから、一次会が終わった人が一斉に出てくる。ここで通りの密度が跳ね上がって、二人組や三人組が「どうする?」って言いながら立ち止まる。二日目に俺が動いたのはこの帯。三十分歩いただけで、初日の三時間より人と目が合った。

零時をまわると、タクシー待ちと迎え待ちの時間になって、立ち止まってる人はまた減る。ここから先は、外を歩くより店の中にいたほうが早い。

Scene 05

エリア早見表|大街道・二番町・三番町・松山市駅前・道後

二日目の昼、仕事の合間にスマホのメモへ自分用の地図を書いた。初日に歩いた順と、そこで何を見たかのメモ。それをそのまま表の形にしたのがこれ。これは俺が二日ぶん歩いた体感でしかない。松山まつりで通りが踊りに占領される週とか、愛大と松大が春休みで学生ごといなくなる頃だと、立ってる人の層はたぶん全然違う。

エリア通りの顔つき俺が見かけた人俺の動き方
大街道アーケード屋根付きの商店街。明るくて道幅も広い買い物帰り・学生・観光客下見と移動に使う通り道
ロープウェイ街石畳風に整った観光寄りの通り観光客・カップル・早い時間の仕事帰り夕方までの散歩。夜は静か
二番町路面に居酒屋とバル。街灯が白い会社帰りのグループ・店を探してる二人組二十二時半以降に流す。声はここで
三番町雑居ビルに看板が縦積み。路地が細い飲み慣れた社会人・常連・案内の人も出る立ち飲みかカウンターに入って腰を据える
松山市駅前・銀天街ターミナルと商業ビル。年齢層が下がる学生・若手社会人・待ち合わせの人夕方の待ち合わせ帯と、終電前
道後温泉街。夜は静かで、朝がやたら早い宿泊客・観光客・朝風呂の常連流れ着く場所。ここから夜は始めない

表にすると綺麗に見えるけど、初日の俺はこれを持ってなくて、二番町と三番町の境目もよく分かってないまま三時間うろうろしてた。

Scene 06

松山に着く前にやってた下ごしらえ

遠征で俺がやってるのは、着いてから頑張ることじゃなくて、着く前に手を打っておくこと。

具体的には、行く三日前くらいにアプリの設定を現地に向けて開いておく。当日いきなり開いても、返信が動き出す頃には俺は帰りの飛行機の中にいる。プロフの一行目に「◯日から二泊で松山」って書いておくと、地元の子から見たとき期限が切られてる人になるから、話が早い。ちなみに、この手のサービスはどれも十八歳未満は使えないし、年齢確認を通さないとメッセージのやり取り自体が始まらない。そこは全国どこでも同じ。

地方だとサービスごとに人の入りがはっきり違うのは前に確かめた通りで、東京と同じ手札のまま行くと、開いた瞬間に「あれ、人がいない」で終わる。

移動距離の話もしておくと、松山は空港も道後も中心部から近い。だから「ちょっと出る」のハードルが最初から低い。ただし路面電車もバスも終わりは早いほうだから(時刻は変わるんで公式で確認して)、終電の話が出た時点で、そこから先はタクシー前提で頭を切り替えてる。

あと、地方は世間が狭い。これは俺のリスクじゃなくて、そこで暮らしてる側のリスクなんだよな。だから俺は、店を自分から指名しない。地元の子が選んだ店に入る。店の中で写真を撮らない。相手が誰かに気づいて声のトーンが落ちたら、その時点で会計して外に出る。俺がそうしてるってだけの話で、正解を配ってるつもりはない。

コウ
コウ

あ、思い出した。修学旅行のバス、空港からそのまま道後まで行きましたわ。宿の前で降ろされたっす

アキ
アキ

え、あれ道後まで行くんだ。俺、大街道で降りて終わりのバスだと思ってた。

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Scene 07

初日の夜、宿でアプリを開き直した|西日本でだけ開く手札

二十三時半、宿。二番町で二回滑ったあとのベッドで、シャワーも浴びずにアプリを開き直した。全国区のやつは松山でも普通に人がいる。表示される距離が東京より広いだけで、数は思ったより落ちない。

で、四国と中国地方に来たときだけ、もう一本開くのがJメール。西日本だと人が並ぶのに、東日本だと途端に薄くなるのを、ポイントの減り方込みで前に確かめたことがあって、それ以来、西に来たときだけの手札にしてる。松山でも人はちゃんといた。

その夜は返信が二件。一人とは翌日の昼に鯛めしを食う話まで行きかけて、俺の仕事が押して流れた。もう一人は既読で止まったまま。結局、初日のアプリは何にもならないまま朝になった。だから二日目の夜も、また歩くことにした。

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Scene 08

二日目、三番町の立ち飲みでノアと|スマホの中がみかん畑だった

二十二時四十分、三番町。雑居ビルの一階に、カウンターだけの立ち飲みがあった。ガラス張りで中が見えて、十人で満員になるくらいの狭さ。中が見える店は入りやすい。俺は端に滑り込んで、ハイボールとじゃこ天を頼んだ。

左隣に、一人で飲んでる子がいた。腕が日焼けしてて、半袖の線でくっきり色が分かれてる。手元はレモンサワー。壁に貼ってある手書きの札を見上げてたから、そこから入った。

アキ
アキ

すいません、その一番上の札、なんて読むんですか。魚なのは分かるんですけど。

ノア

え、これ? ……ごめん、うちも読めん(笑)

ノア
アキ
アキ

地元の人でも読めないやつあるんだ。笑 じゃあ安心して頼めるわ。

ノア

頼むんかい(笑)

ノア

出てきたのは煮付けだった。骨だらけで、うまい。食い方に苦戦してたら、隣から箸が伸びてきて、身の外し方を実演された。

アキ
アキ

てか、腕。すごい焼け方してますね。海ですか。

ノア

畑。うち、みかんやりよるけん

ノア
アキ
アキ

みかん農家。え、夏ってやることあるんですか。完全に冬の仕事だと思ってた。

ノア

夏のほうがしんどいんよ。摘果と草刈りで一日終わる

ノア

そこでスマホを出してきて、畑の写真を見せてきた。斜面が段々になってて、写真の下のほうに海が写ってる。「これ全部うち」じゃなくて「ここからここまでがうち」って、画面の上を指で区切って教えてくれる。三代目で、木の一本一本に親父さんの手が入ってるらしい。実家の事務も自分がやってて、選果場の伝票の話に入ったところで、袖を一回まくり直した。

ノア

九月の終わりに極早生が出る。あれが一年でいちばんおいしい。酸っぱいけど

ノア
アキ
アキ

ごくわせ。知らない単語が出てきた。

ノア

……あ、今の顔、絶対分かってない(笑)

ノア

品種の名前を指を折って数え始めて、四本目くらいで俺は完全に置いていかれた。伊予柑、紅まどんな、甘平。名前だけ聞くとどれも同じみかんなんだけど、この子の中では別々の食い物として並んでるらしい。良かったのは、こっちが分かってるかを一回も確認してこないところ。分かってなくても喋る。俺は相槌を打ちながら、目の前でレモンサワーが減っていくのを眺めてた。

で、「じゃあ松山で夜に飯食うならどこですか」って振ったら、真顔で一軒だけ挙げて、そこから先は行き方の説明のほうが長かった。

アキ
アキ

人に食わせたがりでしょ、それ。

ノア

たぶんね。うち、畑のもんも勝手に持たせるけん

ノア
アキ
アキ

じゃあ責任取って、二軒目だけ連れてってくださいよ。

ノア

責任て(笑) ……一軒だけね

ノア
Scene 09

道後まで流れた|終電の話が消えて、湯気だけ残った

二軒目は三番町の奥のバーで、ノアが「ここのハイボールは濃い」って言うから同じものを頼んだ。実際、氷が溶ける前に酔うやつだった。カウンターの端で、俺は東京の話を聞かれた分だけ返して、あとは畑の話を聞いてた。

二十三時四十分、外に出たら風が生ぬるい。夏の夜の、あの湿った風。ノアがスマホを見て、それから何でもない顔で聞いてきた。

ノア

道後、行ったことある?

ノア
アキ
アキ

明日の朝に行くつもりでした。

ノア

朝は並ぶよ。……今から行っても湯には入れんけどね

ノア
アキ
アキ

入れないのに行くんですか。笑

ノア

建物見るだけでもええんよ。夜のほうがきれいやし

ノア

路面電車はもう終わってたから、タクシーで十五分弱。メーターの数字が上がっていくのを見ながら、この距離を夜中に詰める人はそんなにいないだろうな、と思ってた。

道後の商店街はシャッターが全部降りてて、昼間の観光地の音を丸ごと抜いたあとみたいな静けさだった。突き当たりに温泉の本館があって、そこだけ明かりが当たってる。木造の屋根が何段にも重なってて、写真で見てたやつより一回りでかい。

アキ
アキ

でか。……いや、同じ建物のはずなのに、なんか怖いくらいでかいな。

ノア

でしょ。松山の子、みんな一回これで自慢するけん(笑)

ノア
アキ
アキ

分かる。俺が松山の人でも自慢するわ、これは。

駅前の広場に足湯があって、時間の関係で入れなかったけど、湯気だけはまだ上がってた。ノアが自販機でお茶を買って、二本目をこっちに投げてよこす。缶が冷たくて、手のひらの熱が急に分かった。並んでベンチに座って、しばらく誰も何も言わなかった。終電の話は、二人ともしなかった。

このあとは、いつも通り細かくは書かないでおく。ちゃんといい夜になった、くらいで止めとく。

Scene 10

よくある質問

Q1. 松山に一人で行って、立ち飲みとかで浮かない?

俺は二日とも完全に一人だったけど、カウンターと立ち飲みなら浮かなかった。むしろ狭い店ほど一人のほうが入れる。二人以上だと「あと一席しかないです」で断られる場面を実際に見た。金曜と土曜のカウンターは埋まるらしいから、平日のほうが座れる確率は高いと思う。

Q2. 宿はJR松山駅と松山市駅、どっちの近くに取ればいい?

ここは先に知っといたほうがいい。JR松山駅と、伊予鉄の松山市駅は別の駅で、そこそこ離れてる。夜の中心は大街道〜二番町〜三番町で、これは松山市駅側に寄ってる。俺はそのど真ん中の徒歩圏に取って、二晩とも歩いて帰った。JR松山駅前に取ると、飲みに出るたびに毎回往復することになる。

Q3. 道後に泊まるのはあり?

温泉が主目的なら道後、夜に街を歩くなら中心部、で分かれると思う。俺は中心部に泊まって、朝だけ道後に行った。道後泊まりで飲みに出ると、路面電車の終わりが早いぶん帰りはタクシー前提になる(運行時間も温泉の営業時間も変わるから、公式で確認しといて)。朝いちで湯に入りたいなら道後泊まりは強い。

Scene 11

二番町から道後までの距離

翌朝、五時半に目が覚めた。ノアは実家の選果場の事務が朝からあるとかで、始発が動く時間に帰っていった。玄関で充電ケーブルを忘れて、二回戻ってきた。二回目は「もうええわ」って言って結局取りに来てた。

昼前にLINEが来て、「九月の終わりにまた来て。極早生の時期に」って一行と、畑の場所のピンが送られてきた。ピンの精度が雑で、山ひとつぶんくらいズレてる。

二番町から道後までは、路面電車で十分ちょっと。歩けない距離ではないけど、深夜に歩く距離でもない。前の晩、俺とノアはその十分ちょっとをタクシーで詰めただけなんだけど、それだけで街が丸ごと入れ替わった。二日で俺がやったことなんて、実質それくらいのもんだった。

遠征は毎回こうはならない。初日みたいに二回続けてかわされて、疲れたのは靴だけ、で宿に帰る夜のほうが数としては多い。だから俺は現地に着く前からアプリを一本開けたままにしてて、今回もそれで鯛めしの約束まで行って流れてる。

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帰りの便まで時間があったから、朝いちでもう一回道後まで出た。六時過ぎの本館前には、もう地元のじいさんたちが何人か立ってる。番台のあたりだけ声が大きくて、天気と選挙と孫の話が同時に進行してた。湯は夏の朝に入るには熱すぎるくらいで、五分で頭がぼーっとした。上がって、まだシャッターの降りてる商店街を抜けて、駅前まで戻る。足湯からは変わらず湯気が上がってて、その縁にハトが二羽乗ってた。バスの時間まで、あと一時間半ある。俺はベンチに座って、缶のみかんジュースを開けた。

NEXT ROUTE

現場の次の動きまで見る。

声をかけた後、どの街でどう流すか。場所選びと飲みの入口に近い記事を並べています。

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ABOUT ME
アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。