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【ペイターズ体験談】企画展の話が止まらなかった27歳と、昼のカフェ

昼のカフェで植物画の図録を囲み会話する成人男女
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NIGHT REPORT / 表参道

企画展の話が止まらなかった27歳と、昼のカフェ

ペイターズで知り合った27歳・ミツキと、日曜の昼にカフェで会ってきた。写真じゃなく自己紹介の一行で選んだ相手で、メッセ4往復で顔合わせが決まった。企画展の図録の話が2時間止まらなくて、俺はほぼ相槌係。会計と別れ方、そのあと何が決まったかまで、そのまま書いた顔合わせの記録です。

ペイターズ体験談表参道読了 14分
01 ENTRY入口を作る02 PLACE表参道で動く03 VIBE空気を読む04 NEXT次へ繋ぐ
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TYPEミツキ 27歳
印刷会社の校正
PLACE表参道
現場レポ
HOOK現場感を
そのまま読む

店の前に着いたら、ガラス越しに、もう座ってる人が見えた。窓際の二人がけで、テーブルにA4より一回り大きい本を広げて、指でページの端をなぞってる。待ち合わせまで、まだ5分あるはずなんだけど。

これはペイターズ(paters)で知り合った27歳のミツキと、日曜の昼に会ってきた話。カフェで2時間しゃべって、駅で別れて、それで終わり。派手な展開はいっさいない。ただ、その広げてた本の中身の話になった瞬間からこの人がまったく止まらなくなって、俺はほぼ相槌係だった。その2時間のほうを書きたくて、こうして書いてる。

Scene 01

ガラス越しに、先に読んでる人がいた

カフェのガラス越しに先に図録を読む成人女性を見つけた場面
ガラス越しに、先に読んでる人がいた
FIELD MEMO

ペイターズ体験談の入口、表参道での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

店は表参道から一本入った通りの、天井が高くて席の間隔が広いカフェ。ミツキが「ここ、日曜の昼でも静かなので」って自分で調べて送ってきた店だった。店は任せると言ったら、その日のうちに店名と地図が返ってきた。段取りを取られたのに、なぜか嫌じゃなかった。

で、着いてみたら本人が先にいる。5分前に来た俺のほうが遅い、という状況。ガラスの外で一回、髪と襟を直してから入った。情けな。笑

中に入ると、日曜の昼のわりに客が少なくて、豆を挽く音がやたら大きく聞こえる店だった。ミツキは紺のシャツにベージュのスカート、髪は耳にかけて後ろで一本にまとめてる。プロフの1枚とちゃんと同じ人だ、という当たり前のことに、俺はいつも会って三秒でほっとする。顔を上げた瞬間に本を閉じないで、指を挟んだまま「あ」って顔をしたのが、なんかよかった。

アキ
アキ

すいません、お待たせしました。……っていうか、早くないですか。

ミツキ

20分前に着いてました。これ読んでたら、ちょうどよかったので(笑)

ミツキ
アキ
アキ

20分。俺、5分前を割と頑張ったんですけど。

ミツキ

頑張らなくていいです。私が勝手に早いだけなので

ミツキ

本かと思ったのは、企画展の図録だった。表紙にでかい植物の絵。ページの端に、細い付箋が何枚も飛び出してる。

アキ
アキ

それ、図録ですか。

ミツキ

そうです、先週行った展示の。……あ、コーヒー頼んでからにしましょうか

ミツキ
アキ
アキ

いや、続けてください。付箋の量が気になって仕方ない。

この時点で、今日の2時間がどっちに転がるかは、だいたい決まってた。

Scene 02

写真じゃなくて、自己紹介の一行で押した

控えめな写真より校正の個性を示す赤鉛筆と用紙に注目する成人男性
写真じゃなくて、自己紹介の一行で押した

ミツキを見つけたのは、ペイターズを開いて、寝る前になんとなく上から流してた時。写真は、正直そこまで目を引くやつじゃなかった。喫茶店っぽいところで撮った1枚と、遠景の後ろ姿が1枚。表情の分かる写真が実質1枚しかない。

刺さったのは文章のほうだった。一行目に「印刷会社で校正をしています。人の文章の誤字を見つけるのが仕事で、自分の文章の誤字は見つけられません」って書いてある。これで押した。写真だけで選んでいくと、なぜか似たような雰囲気の人ばっかり並んでくるんだけど、一行の書き方で選ぶと毎回まったく違うタイプが出てくる。それで何度か外してもいるから偉そうには言えないけど、俺のスワイプはここ数年ずっとこの基準。

この一行のどこが良かったかというと、自分の仕事の説明と、自分の弱点が、同じ長さで並んでるところ。プロフの文章って、たいていは「盛る」か「無難に済ませる」かのどっちかに寄る。盛る人は資格と趣味を並べてくるし、無難な人は「よろしくお願いします」で終わる。どっちも悪くはないんだけど、会ってから何を話すかがまるで見えない。ミツキの一行は、初手で「誤字」という具体的な単語を置いてきた。話しかける穴が最初から空いてる書き方で、そういう人は会話が成り立つ確率が高い、というのが俺の経験則。

コウ
コウ

プロフの一行目で決めるの、アキさんらしいっす

アキ
アキ

写真は加工の腕の差が出るけど、文章はそうもいかないからさ。あと単純に、この一行で笑ったんだよ。

アプリ側の話も少しだけ。ペイターズは18歳未満(高校生を含む)は使えなくて、公的証明書での年齢確認を通さないとメッセージ機能が開かない仕組みになってる。法令に沿った手続きで、当然こっちも同じものを出してる。男側は月額の課金が要る形。金額は改定が入るから、最新は公式サイトで確認してほしい。料金の目安と、俺が使ってみて「これは向かないな」と思った人のタイプは、課金して一通り触ったあとにペイターズを使ってみたレビューのほうへまとめてある。

あと入り口で勘違いされやすいとこだけ書いとくと、ここは恋活・婚活アプリとは温度がだいぶ違う。すぐ会える大人が集まってる場所で、結婚前提の相手を腰を据えて探す作りにはなってない。この線引きは自分の中でもぐちゃぐちゃになりやすくて、俺は一回出会い系と恋活の違いで整理してから、アプリを目的で分けて入れるようにした。

Scene 03

メッセ4往復で、日曜の昼が決まった

二台のスマートフォンと四つの色札から昼のカフェへつながる段取り
メッセ4往復で、日曜の昼が決まった

やり取りは短かった。続かなかったんじゃなくて、続ける必要がなかった。

ミツキ

はじめまして。自己紹介、誤字がないか3回読んでから出したんですけど、たぶんまだあります

ミツキ
アキ
アキ

探したんですけど、見つかりませんでした。俺の目が節穴かもしれない。

ミツキ

「見つけられません」の前、読点が一個多いんです(笑)

ミツキ
アキ
アキ

気づくかそんなん。笑 その細かさ、なんの仕事なんですか。

ミツキ

印刷会社で校正やってます。日曜の昼なら、だいたい空いてます

ミツキ
アキ
アキ

じゃあ日曜の昼で。コーヒーが飲める静かなとこ、心当たりありますか。

ミツキ

探します。任せてもらえるなら、そのほうが早いので

ミツキ
アキ
アキ

助かります。じゃあ俺は当日、遅れないことだけ頑張る。

4往復。ここまでで会う曜日と時間帯、それに店の担当まで決まった。

読点が一個多い、と自分で申告してくるのが面白くて、俺はそこで完全に興味のスイッチが入った。マッチしてから何を話すかって、ほんとに毎回悩むところなんだけど、この人の場合は向こうが最初に話題を置いていってくれた。しかも、自分の仕事の話題を。こっちは乗るだけでよかった。

俺はアプリで、雑談だけ二週間続けて自然消滅、というのを数えきれないほどやってきた側の人間なんで、この速さはありがたい。ペイターズは会うまでの距離が最初から短い作りになってて、そこがいちばん助かってる。似た方向のアプリと何がどう違うかは、両方に課金して使い比べたペイターズとPappyの比較のほうに置いてある。

会う前に決めてることが、ひとつある。俺は条件がどうこうっていう話を、そもそもしない。お茶の時間ぶんは俺が持つ、それだけ決めて出ていく。逆にその手の話を詰めたがる相手とは、俺は会わないことにしてる。

Scene 04

企画展の話が、止まらなかった

植物画の図録を指しながら紙とインクを熱く語る成人女性
企画展の話が、止まらなかった

コーヒーが来て、俺が図録に手を伸ばしたところから、2時間が始まった。

ミツキ

これ、植物画の企画展の図録なんですけど。……いいですか、開いて

ミツキ
アキ
アキ

どうぞどうぞ。

ミツキ

この葉っぱの緑、印刷でここまで出るのすごいんですよ。暗いのに沈んでないでしょ

ミツキ
アキ
アキ

……言われてみると、たしかに沈んでない。

ミツキ

そう。ここ、たぶん普通の色に一本足してます

ミツキ

そこから紙の話、インクの話、同じ絵でも会場で見た色と図録の色が違う話。ミツキは付箋を貼ったページを順に開いていって、そのたびに声が一段ずつ明るくなる。

ミツキ

会場だとライトが当たるので、実物のほうが白いんです。でも図録は紙が少し黄色いから、そこを計算して刷ってて

ミツキ
アキ
アキ

計算して刷る……それ、誰が決めるんですか。

ミツキ

印刷の人とデザイナーさんで。校正の私は、出てきたやつに文句を言う係(笑)

ミツキ
アキ
アキ

いちばん強い係じゃん。

俺は美術館に、年一回行くか行かないか。植物画にいたっては作家の名前を一人も知らない。それでも二時間聞いてられたのは、話が全部「作った人の手つき」の話だったからだと思う。この絵がどうすごいか、じゃなくて、これをどうやって刷ったか。それはさすがに面白い。

途中で、展示そのものの話にもなった。植物画って、昔は写真がなかったから、学者が新しい草を見つけたときに記録として絵にしてたらしい。だから花が咲いてる状態と、実になった状態と、根っこの断面が、一枚の紙に全部描いてある。見た目のきれいさより先に、情報としての正しさが要る絵。ミツキはそれを「校正みたいな絵ですよね」と言って、自分でちょっと笑ってた。

アキ
アキ

根っこまで描くの、ちょっと執念じみてますね。

ミツキ

そうなんです。しかも葉っぱの枚数まで合ってるんですよ

ミツキ
アキ
アキ

数えたんですか。

ミツキ

数えました。会場で(笑)

ミツキ
アキ
アキ

会場で数えたのかよ。笑

アキ
アキ

展示って、一人で行くんですか。

ミツキ

一人です。友達と行くと、私が長いので(笑)

ミツキ
アキ
アキ

どれくらい長いんですか。

ミツキ

3時間くらい。図録買って、帰りの電車でもう読み始めます

ミツキ
アキ
アキ

今日の20分前も、それですか。

ミツキ

それです

ミツキ

言い切るときだけ声が短くなるのが、この人のリズムらしい。長く喋ってるのに、締めだけ妙にそっけない。

Scene 05

誤字を見つけると、声に出して読む

白紙の校正用紙を指して声に出して確認する成人女性と赤鉛筆
誤字を見つけると、声に出して読む

途中で店員がテーブルにメニューを置いていったんだけど、ミツキはそれをふつうに読み始めた。しかも、声に出して。

ミツキ

「本日のおすすめ、季節のフルーツをふんだんに使ったタルトでごさいます」

ミツキ
アキ
アキ

ん?

ミツキ

「ごさいます」。濁点が一個足りない

ミツキ
アキ
アキ

よく気づくな。笑 いま言いに行きます?

ミツキ

行かないです。かわいいから、このままがいい(笑)

ミツキ

これが癖なんだと。誤字を見つけると、意識する前に声に出して読み上げてしまう。仕事中にやると先輩に笑われるから、家と、一人で入る店ではやりたい放題やってるらしい。

アキ
アキ

電車の広告とかもですか。

ミツキ

します。この前、駅の看板でやって、隣の人にがっつり見られました

ミツキ
アキ
アキ

そりゃ見るわ。笑

この話、あとでコウにしたら真顔で怯えてた。

コウ
コウ

俺、アキさんに送るLINE、これから3回見直すことにするっす

アキ
アキ

俺には読み上げてくれる人いないから安心しろ。笑

校正って具体的に何を見てるのか、というのも聞いた。誤字脱字はもちろんとして、写真のキャプションと本文の人名がずれてないか、ページ番号が飛んでないか、同じ言葉の表記が途中で変わってないか。「引っ越し」と「引越」が同じ本の中で混ざってるだけでも直す対象になるらしい。一日じゅう、人の書いたものを疑ってる仕事なんだと。

いちばん怖いのは、誰が読んでも読めてしまう誤字なんだそうだ。「一部」が「一都」になってても、文脈で脳が勝手に直して読み飛ばす。だから声に出す。目じゃなくて耳で引っかけにいく、というやり方らしい。この話をしてるときのミツキは、企画展の話をしてるときと同じ顔をしてた。

ミツキ

それ続けてると、自分の書いたものも信じられなくなってきて

ミツキ
アキ
アキ

だから自己紹介を3回読んだのか。

ミツキ

3回じゃ足りませんでしたけどね(笑)

ミツキ
Scene 06

2杯目を頼んだあたりから、こっちの話をしなくなった

二杯目のコーヒーの横で図録の話を静かに聞く成人男性
2杯目を頼んだあたりから、こっちの話をしなくなった

1杯目が空いて、俺が2杯目を頼んだ。ミツキは同じのをもう一回。ここでちょうど1時間ちょっと。

こっちの話もした、と書きたいところなんだけど、してない。何回か俺のほうに話が振られたのに、俺が全部10秒で終わらせて、図録に戻した。

ミツキ

そっちの仕事の話、まだ一回も聞いてないです

ミツキ
アキ
アキ

聞くほどのもんじゃないですって。それより、付箋あと何枚残ってるんですか。

ミツキ

……あと6枚

ミツキ
アキ
アキ

じゃあ6枚ぶんは時間あるな。

これは狙ってやったわけじゃない。人が本気で好きなものの話をしてる時の、目線がこっちを見てるようで見てない、あの感じ。あれを途中で止めるのがもったいなかっただけ。

一回だけ、話を止めそうになった瞬間はある。俺が「じゃあ今度その展示行きます?」を言いかけて、飲み込んだところ。まだ図録が開いてる最中で、そこで先の予定の話を挟んだら、この時間が「次につなげるための時間」になってしまう気がした。誘うなら、この本が鞄に戻ってからでいい。そう思ってコーヒーを飲んだんだけど、我ながらいつになく辛抱強いな、とも思った。

ミツキ

あ、この見開き。ここだけ紙が違うの、分かります?

ミツキ
アキ
アキ

……あ、ちょっとつるっとしてる。

ミツキ

そう。ここだけ紙を変えてるんです。原画に一番近い一枚だから

ミツキ
アキ
アキ

触って分かるもんなんだ。

ミツキ

分かります。触るために買ってるので(笑)

ミツキ

窓の外の光が少し傾いて、テーブルに細い線が入った。ミツキはページを閉じて、カバーをかけ直して、鞄にしまった。

ミツキ

付箋、2枚残りました

ミツキ
アキ
アキ

次回に持ち越しってことで。

ミツキ

都合よく解釈しますね(笑)

ミツキ
Scene 07

会計と、駅までの5分

重い図録の鞄を持って駅へ並んで歩く成人男女
会計と、駅までの5分

伝票は、ミツキが鞄を閉じてる間に俺が持って立った。特に何も言わずに。

ミツキ

あ、私も出します

ミツキ
アキ
アキ

いいですいいです。誘ったの俺なんで。

ミツキ

……じゃあ、ごちそうさまです。ちゃんと言っときます

ミツキ
アキ
アキ

ちゃんと言うの、いいですね。

店を出たら、日曜の昼下がりの人通り。駅までは歩いて5分もない。俺はこの5分がわりと好きで、店の中より素の温度が出る時間だと思ってる。座ってる間は向かい合ってるけど、歩くと横に並ぶから、顔を見ないで喋れる。それで急に口が軽くなる人が、けっこういる。

ミツキは歩くのが速かった。鞄が重そうなのに、歩幅が変わらない。あの図録が入りっぱなしなんだから重いに決まってる、と気づいて、持ちますかと聞いたら、断られた。

ミツキ

今日、思ってたのとちょっと違いました

ミツキ
アキ
アキ

悪いほうですか。

ミツキ

逆です。図録の話、途中で止められると思ってたので

ミツキ
アキ
アキ

止める理由がないもん。

改札の前で、じゃあまた、で終わり。手も振らずに、ICカードを出しながら人の流れに入っていった。この、あっさりした終わり方のほうが、あとに残る。

ミツキとはペイターズで出会った。写真じゃなくてプロフの一行目で選べて、4往復で日曜の昼が決まった。俺がこのアプリを消さずに置いてるのは、そのくらいの理由。

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Scene 08

その後。次の約束の話だけ書いとく

次の企画展を示す図録と秋色の葉のそばで通知を受けたスマートフォン
その後。次の約束の話だけ書いとく

その日の夜、交換したLINEに、次の企画展のスケジュールのURLが1本だけ届いた。文章はなくて、URLと「10月です」の五文字。

アキ
アキ

誘い方が雑すぎる。笑

ミツキ

誘ってません。情報共有です

ミツキ
アキ
アキ

じゃあ俺から誘います。10月、それ行きましょう。

ミツキ

はい。図録また買うので、荷物持ってください

ミツキ
アキ
アキ

条件つきかよ。笑

決まったのはそれだけ。10月の企画展と、俺が荷物を持つこと。日にちはまだ入ってない。次まで二か月あるわけで、普通に考えたら間延びしてるんだけど、この人の場合はたぶんこの距離でちょうどいい。

昼に2時間しゃべって、解散して、次が10月。ペイターズはそういう会い方ができる。

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Scene 09

よくある質問

四つの色札、二杯のコーヒー、控えめな写真カードを並べた初対面の判断材料
よくある質問

Q1. ペイターズって、顔合わせが決まるまでどれくらいかかりますか?

日数だと数日で、メッセはほとんど続けてない。ただこれは相手にもよるし、店選びを丸ごと任せたから短く済んだ面もある。誰でもこの速さになる、と言えるほどのデータは持ってない。俺だってやり取りの途中で相手が消えたことはふつうにあるし、そこは他のアプリと変わらない。

Q2. 昼のカフェで2時間、そのまま解散って感じ悪くないですか?

俺は初回はこれで足りると思ってる。夜に長く飲むより、相手の素の部分が分かりやすい。あと単純に、話が面白い人だと2時間なんてあっという間に溶ける。今回は解散したあとに次の話が出たから、結果としても悪くなかった。

Q3. プロフの写真がよく分からない相手は、避けたほうがいいですか?

俺は避けない。ただ写真が少ないと、当日「思ってたのと違う」がお互いに起きやすいのは事実なんで、俺は前日に着ていく服だけ先に送っとくようにしてる。合流でお互いキョロキョロするのが一番しょうもないので。それ以上は会ってみないと分からん。

Scene 10

で、俺はまた同じことをするのか

空席のある電車でドア横から夜景を見ながら考える成人男性
で、俺はまた同じことをするのか

帰りの電車、席は空いてたのに座らずに、ドアの横で外を見てた。

考えてたのは、2時間ほとんど喋らなかった自分のことで。俺はいつも、初対面の相手にはよく喋る。喋って、笑わせて、場の温度を自分で作りにいく。今日はそれを一度もやらなかった。やらなくても2時間もったことに、なんだか拍子抜けしてた。

たぶん俺がずっとやってきた「場を作る」は、相手が黙ってる前提の作業だったんだと思う。相手が勝手に喋る人だと、俺の出番がない。出番がないのは、べつに寂しくもなんともなかった。

次に別の子とマッチしたら、俺はまた同じことをするんだろうか。たぶんしない。相手が変われば、また自分から喋りに行くと思う。ただこの人ともう一回会うことがあったら、たぶんまた相槌を打ってる。それでいいか、と思いながらスマホを見たら、乗り換えの駅を一個乗り過ごしてた。

NEXT ROUTE

この流れの次に読む記事。

読み終わったあとに動きやすいように、連絡、街での流し方、次の場づくりに近い記事を置いています。

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ABOUT ME
アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。