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【タップル体験談】アパレル店員の23歳と、私服を褒められて始まったデート

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APP REPORT / 現場

アパレル店員の23歳と、私服を褒められて始まったデート

タップルで出会ったアパレル店員のココ(23)。マッチして最初に来たのが、俺の私服へのダメ出しだった。服を秒で値踏みする子の目と、ノリの良さの裏にあった寂しがりな素。下北の古着屋を一周した一日を、そのまま書いた体験談です。

タップル体験談現場読了 11分
01 APP会う前提で入る02 MEET現場で合流03 VIBE空気を作る04 AFTER次の場所へ
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TYPEココ 23歳
セレクトショップのアパレル店員
PLACE現場
現場レポ
HOOK会う前提の
導線

今回はタップルで会った、アパレル店員のココの話。23歳。タップルは趣味タグで繋がる軽さがあって、若い子が多い。正直、30代の俺は若い土俵だと埋もれがちなんだけど、この回はマッチした瞬間の一言が面白くて、そのまま会うことになった。

Scene 01

マッチして最初に来たのが、俺の私服へのダメ出しだった

マッチして最初に来たのが、俺の私服へのダメ出しだったの要点を表す画像
マッチして最初に来たのが、俺の私服へのダメ出しだった
FIELD MEMO

タップル体験談の入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

タップルは「おでかけ」みたいなノリで気軽に会える空気がある。ココとは「古着・カフェ巡り」のタグで繋がった。で、マッチして最初に来たメッセがこれ。

ココ

プロフ写真の3枚目、その服、自分で選びました?

ココ
アキ
アキ

え、いきなり? まあ自分で選んだけど…なんか変かな

ココ

変じゃないです。ただ、サイズが半分ジャストじゃない。惜しい。会ったら直したくなるやつです(笑)

ココ

会ったら直したくなる、って初対面の相手に言う子、初めてだった。でも嫌な感じはしなくて、むしろこの子は服が本気で好きなんだなと伝わってきた。アパレルの店員さんだとプロフに書いてあったから、なるほどなと。

タップルのプロフには、古着とカフェ巡りと、あとは「服の話ができる人がいい」って一行だけ書いてあった。写真は三枚とも全身で、顔よりコーデが主役の撮り方。この時点で、自分より服を見せたい人なんだなと思った。

やり取りも分かりやすくて、こっちが仕事の話を振ると一往復で終わるのに、服の話になると三倍の長さで返ってくる。だから俺は最初から、この子とは服の話だけしてればいいと決めた。

アキ
アキ

じゃあさ、直し方を直接教えてよ。古着のタグ繋がりだし、下北でも歩く?

ココ

いいですね。私が見立てたら、たぶん今より3割マシになりますよ

ココ
コウ
コウ

3割マシって言われてるの、地味に失礼じゃないすか。笑

アキ
アキ

失礼なんだけど、なんか嬉しそうに言うから許せるんだわ。笑

Scene 02

日曜の昼、下北沢。ココは待ち合わせの俺を上から下まで見た

日曜の昼、下北沢。ココは待ち合わせの俺を上から下まで見たの要点を表す画像
日曜の昼、下北沢。ココは待ち合わせの俺を上から下まで見た

会ったのは日曜の昼、下北沢。古着屋を冷やかすにはちょうどいい街だ。改札を出たら、ココはすぐ俺を見つけて、近づきながら、もう上から下まで視線を走らせてた。挨拶より先に服のチェックが始まってる。

ココ

あ、今日のほうがいい。靴がいいですね。スニーカー、それ何年目ですか

ココ
アキ
アキ

3年目くらい。さんざん履いてるやつ

ココ

それが出てます。育った靴って分かるんですよ。新品ピカピカより、そういうののほうが私は好き

ココ

ココは喋りながら、ずっと何かを見てた。すれ違う人の服、店先のラック、マネキンの組み合わせ。視線が常に動いてる。職業病なんだろうけど、それが全然いやらしくなくて、純粋に「見るのが好きな人」の目だった。

最初の古着屋で、ココは水を得た魚みたいになった。ラックの間を縫うように歩いて、俺に次々と服を当ててくる。

ココ

これ、肩のラインだけ見てください。さっきのジャストじゃない服、これに変えると印象が変わる

ココ
アキ
アキ

お、ほんとだ。なんか俺が3割マシになった気がする

ココ

でしょ? 言ったじゃないですか。買わなくていいですよ、見てもらいたかっただけなんで

ココ

買わなくていい、見てもらいたかっただけ、というのが、なんかこの子らしいなと思った。売りつけたいんじゃなくて、自分の見立てを誰かに見てほしいだけ。

その店を出たあとも、ココは歩きながらずっと喋ってた。この通りは値段が観光地価格だから奥まで入ったほうがいい、あの店は店員が声かけてこないから落ち着いて見られる、こっちの階段の上は当たりの日と外れの日がある。信号待ちのたびに情報が増えていく。

二軒目は、細い階段を地下に降りた先の、天井が低くて服のにおいがこもってるタイプの店だった。ココはラックの端から順に、指を軽く当てながら見ていく。見るというより、触って確認してる感じ。「生地は目だけじゃ分かんないんで」って言われて、なるほどと思った。

俺はそのあいだ、壁に掛かってた古い革ジャンを意味もなく眺めてた。値札のゼロを二回数えてたら、横から覗き込んできたココに「それ買っちゃダメですよ、今日のアキさんの服とケンカするんで」って即座に止められた。判断が速い。笑

三軒目は、ココが「ここは私の勉強場所なんで」って言って入った店だった。品揃えがヴィンテージ寄りで、値段も一段上。ここではココは何も俺に当ててこなくて、ただ黙って一枚ずつ見てた。途中で袖の内側のタグをめくって、しばらく止まってた。

「これ、たぶん七十年代のやつです」って小さい声で言われて、俺は「へえ」しか返せなかったんだけど、ココは全然気にせず、その一枚をもとの位置にきっちり戻した。買わないのに、扱いが丁寧だった。

店を出たとき、ココが「ごめんなさい、今の完全に自分の時間でした」って謝ってきた。謝るところじゃないだろ、と思って「今の見てるほうが面白かったわ」って言ったら、変な顔をされた。褒められ慣れてない顔だった。

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Scene 03

2軒目の喫茶で、ノリのいい子のテンションが少し落ちた

2軒目の喫茶で、ノリのいい子のテンションが少し落ちたの要点を表す画像
2軒目の喫茶で、ノリのいい子のテンションが少し落ちた

古着屋を三軒まわって、さすがに疲れたので喫茶店に入った。クリームソーダを頼んだココは、それまでのマシンガンみたいな喋りが、ふっと一段落した。

ココ

…私、こうやって誰かと服見て回るの、店の外だとあんまりないんですよ

ココ
アキ
アキ

そうなん? こんなに服好きなのに

ココ

好きすぎて、友達と行くと引かれるんです。一着に30分とか平気でかけるから。だいたい途中で「先カフェ行ってるね」って

ココ

ストローでクリームソーダをかき混ぜながら言うココの横顔は、店でラックを物色してた時のテンションとは、ちょっと違ってた。明るくてノリがいい子の、ノリで隠してる部分が、クリームソーダの溶けるスピードと一緒にゆっくり出てきた感じだった。

聞いてると、ココは高校のころからずっと古着屋に通ってて、バイト代が全部服に消えてたらしい。今の店に入ったのも「一日中服の中にいられるから」で、給料の話は一回も出てこなかった。そのくせ「稼げてはないですけどね」って自分で先に言って笑う。

途中で「アキさんって、なんで私に会おうと思ったんですか」って聞かれた。服のダメ出しが面白かったからだ、って正直に言ったら、「うわ、最悪の理由じゃないですか」って言いながら、めちゃくちゃ嬉しそうな顔をしてた。

窓の外を、日曜の下北の人が途切れずに歩いてた。ココはクリームソーダのアイスが完全に溶けきるまで、スプーンで沈めたり浮かせたりしてた。喋ってないときのこの子は、思ってたよりずっと静かだった。

アキ
アキ

俺は30分でも付き合うけどな。さっきの肩のライン、ちょっと感動したし

ココ

……ほんとですか。じゃあ次、コート見てもらっていいですか。私のほうの

ココ
コウ
コウ

立場逆転してるじゃないすか

アキ
アキ

逆転してるんだわ。俺、ココのコート選びに付き合う流れになった。笑

自分の服を誰かに見てほしい、と言い出したココは、急にちょっとだけ子供っぽくなった。店では人の服を値踏みする側なのに、自分のものになると「どっちがいいと思います?」を連発してくる。さっきまでのプロの目はどこ行ったんだと思ったけど、その慌てた感じが、俺はわりと好きだった。

Scene 04

四軒目で、ココが鏡の前から動かなくなった

四軒目で、ココが鏡の前から動かなくなったの要点を表す画像
四軒目で、ココが鏡の前から動かなくなった

喫茶を出て、ココの目当ての古着屋に入った。さっきまで俺に服を当ててた子が、今度は自分が鏡の前に立って、グレーのリネンのシャツを羽織ったまま動かなくなった。

ココ

これ、二週間前から狙ってて。でも一人だと、最後の一押しができないんですよ

ココ
アキ
アキ

プロでも迷うんだ

ココ

自分の服がいちばん分かんないんです。人のは秒で決まるのに

ココ

袖を通したり脱いだりを三回くらい繰り返して、そのたびに俺の顔をちらっと見る。値踏みする側だった目が、今は完全に「どう思う?」を聞きにきてる目になってた。

アキ
アキ

俺さっき、肩のラインで感動させられたからな。同じこと言うわ。それ、ココの肩に合ってる

ココ

……じゃあ、買う。アキさんのせいにします

ココ
アキ
アキ

俺のせいかい。笑

値段は、正直この子の給料からすると軽くはないやつだった。ココも一回だけ値札を裏返して見て、それからまた鏡のほうに戻った。二週間迷ってたっていうのは、たぶんそういうことだったんだと思う。

店員さんが「試着どうぞ、鏡そっち大きいですよ」って奥を指したら、ココは「あ、大丈夫です、もう決めたんで」って即答した。さっきまで三往復してた人が、決めた瞬間だけは一秒だった。

レジでコートを抱えたココは、さっき喫茶で見せた静かな顔と、店ではしゃいでた顔の、ちょうど中間みたいな表情をしてた。

Scene 05

その後。古着屋を一周して、解散した

その後。古着屋を一周して、解散したの要点を表す画像
その後。古着屋を一周して、解散した

結局その日は、夕方まで下北の古着屋をぐるっと一周して、解散した。お持ち帰り、とかそういう展開には、この日はならなかった。ココが「次は私の行きつけ連れてくんで」と言って、駅で手を振って別れた。

正直、最初に会うまでは「アパレルのノリのいい23歳」って、軽く遊んで終わりそうな先入観があった。でも一日一緒に歩いてみたら、服の話になると止まらないオタクっぽさと、それを引かれてきた寂しさの両方があって、思ってたより話が合った。クリームソーダの喫茶で見た横顔のほうが、店でのテンションより、ずっと記憶に残ってる。

解散の直前、駅の階段の下で、ココが紙袋を持ち直しながら「今日、途中で帰らなかったですね」って言った。何のことか一瞬わからなくて聞き返したら、「友達はだいたい二軒目で帰るんで」って。それだけ言って、先に改札のほうへ歩いていった。

帰りの電車で、自分の服の肩のラインを一回見た。たしかにサイズが半分ジャストじゃない。笑 言われるまで一度も気にしたことがなかった。

タップルみたいな軽いノリのアプリは、ココみたいに「まず会って、歩きながら喋る」のが得意な子と相性がいい。長文のやり取りで距離を詰めるより、現地でテンポよく動けるタイプ。逆に、じっくり文章で…って人とは噛み合いにくい。自分がどっちのタイプで、どのアプリが合うかは出会えるアプリのランキングに整理してあるんで、参考にしてくれ。

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連絡先は交換したし、ココからは数日後に「この前のスニーカー、専用のクリーナーあるんで今度持ってきます」と連絡が来た。服の話で始まって、服の話で続いてる。次に会うのは、ココの行きつけの古着屋らしい。今度は俺が3割マシにされる番みたいだ。

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アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。