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【Pappy体験談】「朝しか空いてない」31歳と、日曜8時のモーニング

【Pappy体験談】「朝しか空いてない」31歳と、日曜8時のモーニング
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NIGHT REPORT / 恵比寿

Pappy体験談「朝しか空いてない」31歳と、日曜8時のモーニング

「土日の朝だけ空いてます」ってプロフの31歳・パン屋のヒナコと、Pappyのカレンダーで日曜8時の約束を作った。蔵前の喫茶店で厚切りトーストのモーニング、酒なし素面の1時間半、9時半に潔く解散。朝から会う初対面がこんなに新鮮だとは思ってなかった話。

Pappy体験談恵比寿読了 14分
01 APP会う前提で入る02 MEET恵比寿で合流03 VIBE空気を作る04 AFTER次の場所へ
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TYPEヒナコ 31歳
パン屋の製造スタッフ
PLACE恵比寿
現場
HOOK現場感を
そのまま読む

日曜の朝7時に、アラームが鳴った。平日と同じ音のはずなのに、日曜に聞くと知らない音に聞こえるのな。止めてから目をつぶったまま、自分がなんで休みの日の7時に起きようとしてるのかを思い出す作業をした。カーテンの外はもう明るくて、蝉が先に仕事を始めてた。

理由はこう。今日の8時、蔵前で人と会う。相手は31歳、パン屋で製造をやってる子で、顔を合わせるのは今日が初めて。約束を作ったのはPappy(パピー)ってアプリのカレンダーで、初対面をいきなり朝アポにするのは俺には人生初だわ。出会いはほぼ日が沈んでから、で生きてきた人間の、初めての「約束して会う朝」の話。

Scene 01

「土日の朝だけ空いてます」の31歳

きっかけはプロフの一行だった。写真は窓際のコーヒーと、バゲットがぎっしり並んだ棚の二枚。自己紹介にこうあった。「パンを作る仕事をしています。朝4時起き、夜21時就寝。土日の朝だけ空いてます。夜のお誘いは、たぶん寝てます」。

たぶん寝てます、で笑って、いいねを押した。マッチして、俺が夜に送った一通目への返事は、翌朝の4時52分に届いてた。俺が寝て三時間後の時間帯で、この人の一日はもう始まってる。

ヒナコ

返信、朝になっちゃってすみません。夜は携帯ごと寝てるので(笑)

ヒナコ
アキ
アキ

全然。ってか4時52分に既読つく人、初めて見ました。もう仕事中ですか?

ヒナコ

休憩中です。今日は食パンの日で、店に入ってからずっと窯の前です

ヒナコ
アキ
アキ

食パンの日。曜日の数え方が職人のそれだ。

名前はヒナコ。店は日本橋のほうのオフィス街の中にあって、客がほぼ会社員だから土日は定休。ただ体は平日の設定のまま回ってるんで、休みの日も5時前に勝手に目が覚めるらしい。夜は21時が限界。となると、この人の一週間で他人と会うのに使えるのは土日の朝しかない。プロフのあの一行は、盛りでも謎ルールでもなくて、ただの生活だった。

やり取りは完全に一日一往復。俺が夜に送って、返事は翌朝の5時前後。時差のある国と文通してる感じで、これが思いのほか悪くなかった。即レスの応酬だと三日で息切れする俺が、返事を丸一日待つリズムを普通に楽しんでた。

Scene 02

カレンダーで、日曜の朝8時が決まった

ここでPappyの説明を最短でやっとく。プロフィールに本人のカレンダーが載ってて、「この日なら会えます」が相手を探す段階から見えるデート系のアプリ。メッセを何往復も重ねてから「で、いつにします?」を始めるんじゃなくて、空いてる日が先に置いてあって、そこへ向かって話が進む。

最初にこれを使った夜のことはPappyで木曜20時の恵比寿に行った回に書いた。あのときの相手は外資系マーケの29歳で、ワインバーで泡から始めた夜だった。つまり俺はこのアプリを「平日の夜の道具」として覚えたわけ。カレンダーの丸が夜じゃなくて朝側に並んでる人がいる、って発想は、ヒナコのプロフを開くまでなかった。ちなみに名前が似てるせいで話がややこしいpatersとどう違うのかは、patersとPappyの比較のほうに分けてまとめてある。比較はそっちで足りるんで、今日のは、比較じゃ出てこない朝の話。

金の話もひとつだけ。俺はPappyは課金して使ってる。無料でどこまで粘れるかを考えるより、会いに行く前提で払って、カレンダーを埋めにいくほうが性に合ってるから。飲み会一回ぶんくらいの月額で「いつにします?」の無限ラリーが消えるなら、俺は安い側だと思ってる。

で、ヒナコのカレンダー。平日は夜まで全部塞がってて、丸は土日の午前にだけ、ぽつぽつ。夜型の俺の空きと重ねると、残るのは理屈の上で日曜の朝だけだった。

アキ
アキ

カレンダー見ました。俺と重なるの、日曜の朝だけっすね。8時とか?

ヒナコ

8時がいいです。遅くすると昼寝の時間に食い込むので(笑)

ヒナコ
アキ
アキ

31歳の昼寝、ちゃんと守られてる。じゃあ日曜8時で。場所どうします?

ヒナコ

蔵前でいいですか?日曜の朝からやってる、いい喫茶店があるので

ヒナコ

この予定をコウに話したら、真顔で返された。

コウ
コウ

日曜の朝8時に初対面すか……。朝イチって何話すんすか?俺、午前中は口が起動してないんすよ

アキ
アキ

わかんね。パンの話でもすんじゃね、くらいで行くわ。

何を話すのかは当日分かるとして、先に決まったものの話。一日一往復の文通ペースなのに、日曜8時の約束はマッチから二日で固まった。日程調整だけで二週間溶けた飲み会が俺のグループLINEにはあるんで、空いてる日が先に見えてるだけでここまで違うのかと、画面の前で静かに笑った。

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  • カレンダー機能で「会える日」から話を進められるから、だらだらメッセで終わりにくい
  • シークレットモードがあるから、身バレを気にせず気になる子だけとやり取りできる
  • 年齢確認と監視体制がしっかりしてる。真面目に会いたい大人向けの空気だった
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Scene 03

7時50分の蔵前は、まだ半分寝てる

で、日曜に戻る。7時のアラームで起きて、シャワーを浴びて、まだ半分寝てる頭で電車に乗った。日曜のこの時間の車内って、ゴルフバッグの集団と、部活っぽい高校生と、どう見ても朝帰りの人が同じ空気の中にいるのな。眺めてるだけで二駅過ぎた。

蔵前の駅を上がったら、空気がまだ新しかった。8月の終わりでも、8時前なら日差しは横から来る。通りのクラフトショップも雑貨屋もシャッターのままで、動いてるのはコンビニと、境内を掃くほうきの音と、隅田川のほうから流れてくるランナーくらい。川に出ると対岸にスカイツリーが立ってて、日曜の朝の街ってこんな顔してんのかと思った。夜にしか歩いたことのない街の、すっぴんを見た感じ。

待ち合わせの喫茶店は、国際通りから一本入った路地にあった。店の前に白いTシャツにデニムの人が立ってて、隣の花屋が店先に出したバケツをぼんやり眺めてた。ヒナコだった。写真より髪が短い。そして顔色がいい。化粧でどうにかしてる感じじゃなくて、単純にちゃんと寝てる人間の顔色。夜の街で、あれはまず見ない。

ヒナコ

おはようございます。ちゃんと起きられましたね(笑)

ヒナコ
アキ
アキ

7時のアラームを三度見しました。おはようございます。

ヒナコ

私は5時から起きてるので、体感もうお昼前です

ヒナコ
アキ
アキ

時差あるじゃん、この待ち合わせ。俺の体、まだ今日を認めてない。

Scene 04

厚切りトーストと、頼んでない俺のおかわり

店は昭和からやってるっぽい喫茶店で、引き戸を開けたら、コーヒーと、バターと、ちょっとだけ煙草の染みた匂いがした。カウンターに常連らしいじいさんが一人、スポーツ新聞を広げてる。テレビはなくて、ラジオが小さく鳴ってた。

マスター
マスター

いらっしゃい。お好きな席どうぞ

窓際の四人卓に向かい合って座って、モーニングを二つ。厚切りトーストにゆで卵とサラダがついて650円。トーストが運ばれてきた瞬間、ヒナコの目が一瞬だけ仕事になった。

ヒナコ

ん、4枚切りだ。いい店

ヒナコ
アキ
アキ

トーストの厚さで店を判定するんだ。

ヒナコ

判定じゃなくて好みの話(笑)厚いほうがうれしいじゃん

ヒナコ

バターの染みた角をかじりながら、仕事の話を聞いた。4時に起きて、4時40分に店に入って、まず食パンの生地から。夏場のオーブン前は40度を超えるらしい。カップを持つ手の、腕の内側に小さい火傷の痕が点々とあって、聞いたらオーブンの天板だと言われた。

ヒナコ

うちの職場、みんなある。慣れはしないけど、驚かなくはなる(笑)

ヒナコ
アキ
アキ

いや熱いだろ。驚いてくれ、そこは。

俺のカップが空いたタイミングで、ヒナコがマスターのほうに手を挙げた。

ヒナコ

すみません、おかわりください。……あ、二つでお願いします

ヒナコ
マスター
マスター

はいよ、お二つね

アキ
アキ

……俺の分まで頼むんだ。

ヒナコ

え、飲むでしょ?

ヒナコ
アキ
アキ

飲む。飲むけど、確認より先に手が挙がってたな、いま。笑

ヒナコ

パン屋のレジって迷う人で詰まるの。だから私、注文だけ早い(笑)

ヒナコ

なんでプロフを朝だけにしてるのかも、ここで聞いた。答えは一行だった。

ヒナコ

夜に会うと、20時からずっと眠いの。それって相手に失礼だから、朝にした

ヒナコ

前は夜の誘いに合わせて頑張ってたらしい。頑張った結果、眠気と戦ってる顔を「つまらなそう」と誤解されて終わる。それが何回か続いて、プロフを朝に書き換えた、と。合理的すぎて、俺はカップを持ったまま二秒黙った。

途中、ラジオから古い歌謡曲が流れて、ヒナコの視線が一瞬だけ天井のスピーカーに行った。工場でよくかかる曲らしい。生地を丸めながら千回聞いた歌を休みの日曜にまで聞かされてる、って本人は嫌そうに言うくせに、指先はテーブルの上で小さく拍子を取ってた。

アキ
アキ

いま指先、拍子取ってたな。

ヒナコ

取ってない。(笑)

ヒナコ

取ってたけどな。

アキ
アキ

その生活で旅行行ったらどうなんの。やっぱ4時起き?

ヒナコ

起きる。ホテルの朝食会場、開店と同時に一番乗り(笑)

ヒナコ
アキ
アキ

バイキングの主導権、完全に握ってるじゃん。

Scene 05

酒がない初対面は、ごまかしが効かない

二杯目のコーヒーの途中で気づいた。アポで会う初対面に酒が一滴もないのって、俺はこれが初めてだ。

アキ
アキ

そういえば俺、待ち合わせした初対面がしらふって、たぶん初だわ。

ヒナコ

私は逆。お酒ありの初対面のほうが少ない

ヒナコ

夜の初対面には「とりあえず乾杯」って便利な儀式があって、あれで最初の気まずさを一回流せる。朝はそれがない。トーストが来るまでの五分を、素の会話だけで埋めることになる。最初はきつい。でも一回転がり始めると、酒で温めた会話より燃費がいいんだわ。テンションを借金してないから、途中で下り坂が来ない。

あと、覚えてる。これがでかい。夜の初対面は、家に着く頃には会話の後半が薄れてることがよくある。この朝の1時間半は、4枚切りの話も、火傷の痕の位置も、歌謡曲に拍子を取ってた指先も、全部残ってる。

それと、朝の光。窓から入る日差しがほぼ真横で、テーブルの上のものが全部くっきり見えてた。ゆで卵の殻の割れ目も、相手が笑う半秒前の目も。夜の店の照明って、いま思えばだいぶ優しい嘘をついてくれてたんだな。素面で、明るくて、ごまかす道具がひとつもない。初対面の緊張の質が、夜とはまるで別物だった。マッチングアプリで朝デートって発想自体、俺の辞書になかったんだけど、比べるとこうなる。

項目夜の初対面朝の初対面
「とりあえず」で入れるない。素面同士の会話一本
時間気づいたら3時間1時間半で自然に終わる
記憶後半があやしい全部残る
会計万札スタートが基本千円台で収まった
解散終電との交渉が始まる時刻が来たら「じゃ」

夜がだめって話じゃない。俺の出会いはほぼ全部、日が沈んでからのものだったし、泡で始まる木曜の夜も最高だった。朝の人付き合いが悪くないこと自体は朝7時の朝活会に通った回で知ってたけど、あっちは何週も通って顔を覚えてもらう型だ。初対面のアポをいきなり朝8時に置く、って選択肢を知ってしまったのは、割とでかい事件だった。

時間の切れ端で会うこと自体は、前にもやってる。打ち合わせが飛んで平日の夜が2時間だけ空いた日に、ディースリーで神保町の蕎麦屋に行った回がそれで、あの日は29歳の校正の子と板わさをつついてた。あっちは夜の2時間、今回は朝の1時間半。どっちも「わざわざ空けた特別な日」じゃなくて、生活の隙間と隙間を重ねただけの時間で、俺はどうもそういう会い方のほうが素で喋れるらしい。

Scene 06

9時半、解散

9時20分に、ヒナコが壁の柱時計を見た。

ヒナコ

9時半に出るね。今日、布団干したいから

ヒナコ
アキ
アキ

布団。俺の対抗馬、布団なんだ。笑

ヒナコ

布団は強いよ(笑)今日みたいな天気の日に干さないと、負けるの

ヒナコ

これが全然嫌じゃなかった。夜の解散には「このあとどうする?」の探り合いが必ずついてきて、あれはあれで楽しいんだけど、消耗もする。朝は解散の理由が布団で、時刻が9時半で、決まったら本当にその通りに終わる。潔いにも程がある。そのぶん「まだ喋れたな」が体に残るんだけど、この残り方は夜の解散で感じたことのない種類のやつだった。

伝票は俺が取った。ヒナコは小銭入れを出しかけて、俺が首を振ったら「じゃあ次は私が出す」で、すんなりしまった。店の前で、自転車のカゴにトートを入れながら、彼女が続けた。

ヒナコ

次は、うちのパン持ってきます。金曜に焼いて日曜でもおいしいの、ちゃんとあるので

ヒナコ
アキ
アキ

買って帰りたいレベルの情報だ。じゃ、次も朝で。

ヒナコ

朝しか無理です(笑)夜は、寝てるので

ヒナコ

ヒナコは背筋のいいまま厩橋のほうへ走っていった。振り返りはしない。かわりに一回だけ、ベルを鳴らした。あれが挨拶だったのかどうかは、次に会ったときに聞く。

この朝の会計は、二人で1,400円だった。夜の初回は万札から、に慣れてた身としては、二度見する伝票だわ。で、この朝の約束はPappyのカレンダーから始まってる。日曜の8時に丸がつく人と出会えたのは、会える日が先に見えるあの画面があったからで、俺一人の調整力では一生たどり着けなかった時間帯だと思う。

PRPappy(公式)|「会う前提」で話が進む、ワンランク上のマッチング
  • カレンダー機能で「会える日」から話を進められるから、だらだらメッセで終わりにくい
  • シークレットモードがあるから、身バレを気にせず気になる子だけとやり取りできる
  • 年齢確認と監視体制がしっかりしてる。真面目に会いたい大人向けの空気だった
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18歳未満(高校生を含む)はご利用いただけません。登録には年齢確認が必要です。本コンテンツには広告(PR)が含まれます。

駅までの帰り道、9時40分の蔵前は、ちょうど街が起き出すところだった。シャッターが半分だけ開いたクラフトショップ、黒板を店先に出すコーヒースタンドの店員、川のほうから増えてくる散歩の二人組。1時間半で解散した体は妙に元気で、そして、腹が減ってた。

8時のトーストは、4枚切りでもしょせん一枚なんだわ。話の途中で聞きそびれた「金曜に焼いたパンが日曜にうまい理由」と、駅の手前の立ち食いそばがもう暖簾を出してたことを、交互に考えながら歩いてる。朝メシ、本日二回目。券売機の前で、たぶん俺はかき揚げを押す。

NEXT ROUTE

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読み終わったあとに動きやすいように、連絡、街での流し方、次の場づくりに近い記事を置いています。

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ABOUT ME
アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。