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【ぶどう狩りの出会い】日帰りバスツアーで班が同じになった26歳・ソラ

【ぶどう狩りの出会い】日帰りバスツアーで班が同じになった26歳・ソラ
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NIGHT REPORT / 新宿

日帰りバスツアーで班が同じになった26歳・ソラ

秋のぶどう狩り日帰りバスツアーで、たまたま同じ班になった26歳・ソラと畑を回った話。班分けと食べ比べで隣と自然に喋れる、昼の畑の健全な縮まり方を実況。よく食べてよく笑う子と、紫の房を取り合って距離が詰まっていく。

ぶどう狩りの出会い新宿読了 11分
01 ENTRY入口を作る02 PLACE新宿で動く03 VIBE空気を読む04 NEXT次へ繋ぐ
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TYPEソラ 26歳
保険会社の事務
PLACE新宿
現場レポ
HOOK現場感を
そのまま読む

今日は夜の街でも相席屋でもなく、秋のぶどう狩りの日帰りバスツアーに一人で参加して、たまたま同じ班になった子と一日畑を回った話。相手はソラ(26)、保険会社の事務。よく食べてよく笑う、健康的で気取らない子だった。先に言っとくと、最後まで一滴も酒は入ってない。入ってたのはぶどうの汁だけ。笑

味覚狩りのバスツアーって、行ってみて初めて分かったんだけど、知らない人同士が「班」に振り分けられて、一緒に畑を回る。要するに、向こうから隣に席が用意されてる状態で一日が始まる。夜の街でゼロから寄っていくのとは入口がまるで違う。明るい昼の畑で、紫の房を取り合いながら自然に喋る、っていう縮まり方。これが俺には新鮮だったって話を、今日は正直に書いていく。塩だった一組のことも、最後にちょっとだけ。

Scene 01

一人でぶどう狩りのバスツアーに申し込んだ

FIELD MEMO

ぶどう狩りの出会いの入口、新宿での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

きっかけはしょうもなくて、秋になって急に外に出たくなって、ネットで「日帰り ぶどう狩り 食べ放題」みたいなのを見てたら、新宿集合のバスツアーが出てきて、ポチった。出会い狙いで申し込んだわけじゃない。ただ単に、果物食べ放題っていう響きに勝てなかった。笑

当日、集合場所に行ってみて気づいたのは、一人参加がけっこういるってこと。カップルや家族連れもいるけど、その中に明らかに一人で来てる人がちらほら混じってる。で、バスに乗ると添乗員さんが「現地ではこちらの班ごとに動いていただきます」って、ゼッケンみたいな番号札を配り始めた。これがこの日の全部を決めた。

コウ
コウ

え、アキさんがぶどう狩りのバスツアー…似合わなすぎません?(笑)

アキ
アキ

うるさいわ。笑 でも食べ放題に弱いんだよ、俺。最初はマジで食いに行っただけ。

コウ
コウ

でも結局そういう話になるんでしょ。

アキ
アキ

なった。笑 でも夜の街と違って、班が同じってだけで勝手に喋る流れが来るんだわ。

班は4〜5人ずつ。番号で呼ばれて集まったら、同じ班に一人で来てる子が一人いた。それがソラだった。あとは年配の夫婦と、母娘の二人組。班が決まった時点で「はじめましてー」って軽い挨拶が始まる空気になってて、声をかけるとかかけないとか考える前に、もう全員でぺこっと頭を下げてた。この「最初から同じチーム」っていう設定が、後からずっと効いてくる。

Scene 02

畑に着いた。長靴と軍手で、いきなり同じ作業

バスで二時間ちょい揺られて、山あいのぶどう園に到着。降りた瞬間、空気が街と全然ちがう。涼しくて、土と草と、ぶどうの甘い匂いがうっすらする。受付で長靴に履き替えて、軍手とハサミとカゴを渡されて、もうこの時点で全員おそろいの格好。スーツでもおしゃれ着でもない、土いじりの装備で横並びになると、変な気取りが一個も残らない。

園のスタッフさんが、ぶどうの取り方をひと通り説明してくれた。房の付け根をハサミで切る、こっちの品種は皮ごといける、これは種あり、みたいなのを班ごとに聞いて回る。で、説明が終わったら「あとはご自由に食べ歩いてくださーい」で解散。ここからが本番。

女性スタッフ

この紫の大きいのが今ちょうど食べ頃ですよー。重いほうが甘いです。

女性スタッフ
ソラ

重いほう…これかな。あ、ずっしりしてる。

ソラ
アキ
アキ

それめっちゃいいやつじゃないですか。ずるい、先に取られた。

ソラ

早い者勝ちです(笑) 隣にもあるよ、ほら。

ソラ

ソラは最初からテンション高めっていうか、よく動いてよく喋る子だった。トモエみたいに静かに撮りに来てるタイプとは真逆で、房を見つけるたびに「あ、これでかい」「これ甘そう」っていちいちリアクションする。畑だと、その明るさがやたら噛み合う。同じ房を二人で見上げて、どっちが取るかで軽く揉めて、結局じゃんけんして、っていうしょうもないやり取りで、もう班の中で俺とソラが自然にペアっぽくなってた。

Scene 03

食べ比べが始まると、勝手に距離が詰まる

ぶどう狩りのいいとこは、「食べる」っていう共同作業が常にあること。畑を歩きながら、品種ごとに一粒ずつ食べ比べて、「こっちのほうが甘い」「いや、こっちは酸っぱい」ってやってると、自然に同じものを口に入れて感想を言い合う流れになる。夜の街で気の利いた会話をひねり出すのとは、頭の使うとこが完全に違う。目の前に話題が実っててもぐだけ。

ソラがでかい房を一個カゴに入れて、その場で粒を取って、俺に一粒差し出してきた。

ソラ

これ食べてみて。さっきのよりぜったい甘いから。

ソラ
アキ
アキ

(食べて)うわ、ほんとだ。さっきのが負けてる。

ソラ

でしょ? 私こういうの当てるの得意なの(笑)

ソラ
アキ
アキ

ぶどうソムリエかよ。じゃあ次のおすすめ教えて。

このテンポが心地よかった。ソラは食べる量がすごくて、俺がひと房食ってる間に、もう次の品種に移動してる。「よく食べる子だな」って素直に思った。聞いたら保険会社で事務をやってて、休みの日は果物狩りとか、ちょっとしたアウトドアにふらっと出かけるのが好きなんだって。今回も一人で申し込んで来たらしい。

アキ
アキ

一人で果物狩りツアーって、けっこう行くんですか。

ソラ

行く行く。春はいちごで、夏はブルーベリーで、秋はこれ(笑)

ソラ
アキ
アキ

季節ごとに食いに行ってるんだ。たくましいな。

ソラ

だって美味しいんだもん。なんか文句ある?(笑)

ソラ

「なんか文句ある?」で笑いながら一粒ぽいっと口に入れる感じが、すごく素で良かった。気取りが一個もない。畑の真ん中で、軍手で房を持って、口の端にぶどうの汁つけて笑ってる子に、こっちも構えようがなかった。ソラは終始この調子で、明るいけどガサツじゃなくて、ちゃんとこっちの話も「へえ、それで?」って拾ってくれる。

Scene 04

シートで弁当。みんなで食べると、自然に二人になる時間ができる

ひと通り畑を回って腹がぶどうでいっぱいになった頃、園のはずれの芝生スペースで、ツアーに付いてた弁当を食べる時間になった。班ごとにレジャーシートが配られて、そこに集まって食べる。同じ班の年配の夫婦と母娘も一緒で、最初はみんなでわいわい食べてたんだけど、食べ終わった人から散り散りに散歩したり昼寝したりで、気づいたらシートの端に俺とソラだけが残ってた。

これが班ツアーのうまいとこで、「みんなで」から「自然に二人」への移行に、無理が一個もない。引っ張ったわけでも、誘ったわけでもない。ただ全員でいたところから、人がはけて、残った二人がそのまま喋ってる、っていうだけ。昼の芝生で、酒もなく、おにぎりつまみながらの会話。

アキ
アキ

ソラさん、さっきから何粒食ったの。普通に俺の倍は食ってたよね。

ソラ

数えてたの?(笑) やだ、引かれてる。

ソラ
アキ
アキ

いや、いい意味で。うまそうに食う人、見てて気持ちいいんだわ。

ソラ

…それ、口うまいやつだ(笑)

ソラ

ここで一個気づいたんだけど、昼の出会いは、酒の勢いに頼れない。夜なら酒のテンションで距離が縮むけど、ここにあるのは麦茶とおにぎりだけ。明るい光の下で、素面で、会話だけで間が持つかどうかが全部出る。逆に言うと、芝生でだらだら一時間も喋ってられたってことは、噛み合ってたんだと思う。ソラはくだらない話に全力で乗ってくるタイプで、俺の「集合場所間違えて隣のバス停で待ってた」みたいなしょうもない話にも、本気で笑ってくれた。

コウ
コウ

芝生でおにぎり食って笑ってるって…ピクニックじゃないっすか(笑)

アキ
アキ

ピクニックなんだよ。でもこの平和なピクニックが、案外しっかり残るんだわ。

途中、ソラがカゴに残ってた房を一粒くれて、「これ最後の一個。半分こ」って、自分で半分に割って渡してきた。半分こにする発想が子どもっぽくて笑ったけど、その距離の近さが嫌じゃなかった。座って果物分け合ってるだけなのに、夜の街で何時間かけても届かないとこまで、するっと近づいてた感じがした。

Scene 05

お土産売り場で連絡先。口実はぶどう

弁当のあと、最後にお土産売り場に寄る時間があった。ジュースやらジャムやら、その場で詰めるぶどうやらが並んでて、班のみんなでわいわい見て回る。ソラは当然のように試食を全制覇してて、「このジャムうまい」「いや、こっちのジュースのほうが」ってまた一人で食べ比べてた。俺はその様子を見ながら、帰りのバスの前に連絡先を聞こうと決めてた。口実は、もう手元にあった。今日の話題の全部、ぶどう。

アキ
アキ

ソラさんおすすめのジャム、どれだったか分かんなくなった。あとで教えてくれます?

ソラ

それ、連絡先聞く口実でしょ(笑)

ソラ
アキ
アキ

バレた。笑 でもジャムが知りたいのも本当。

ソラ

どっちもなんだ(笑) …まあ、いいよ。教える。

ソラ

「バレた」で笑いながら交換成立。ぶどう狩りっていう一日中の共通の文脈があったから、ソラも全然構えずに連絡先をくれた。いきなり「また会いたい」じゃなくて、「おすすめのジャム」みたいな軽い口実が間にあると、こういうのはすごくスムーズに進む。帰りのバスはたまたま席が近くて、二人とも食べ過ぎで腹がパンパンの状態で、寝落ちしかけながらまたしょうもない話をして、新宿で「じゃあジャムのやつ送るね」って軽く別れた。

ちなみに同じ班に来てた母娘の二人組にも、畑で何回か話しかけてはいた。でもそっちは完全に塩で、「これ甘いですよ」って房をすすめたら「あ、どうもー」で会話終了。笑 二人組で来てる子たちは世界が完結してて、入る隙がない。一人で来てて、しかも食べ比べで自分から喋ってくるソラみたいな子のほうが、断然会話が転がる。同じツアーでも、相手が一人か二人かで難易度が全然ちがう、ってのは今日の収穫だった。俺は乗ってこない相手には軽く引くだけなんで、塩なら塩でさっさと次行く。

Scene 06

その後。「次は梨らしいよ」とソラから写真が来る

ソラとは、その後も普通に続いてる。約束通り、おすすめのジャムの写真を「これこれ!」って送ってきて、俺が「結局買わなかったの後悔してる」って返したら、「だから言ったじゃん」って怒られた。笑 それからは、ソラがちょこちょこ食べ物の写真を送ってくる。職場で買ったぶどう大福とか、週末にまた別の農園で買ってきたっていう梨とか。

この前は「次は梨狩りらしいよ、いっしょに行く?」って、もう次の予定を向こうから振ってきた。あの芝生で半分こした房の話をしてたら、自然に「また行こ」って流れになって、近いうちに今度は梨狩りに行くことになりそう。ソラは連絡もぽんぽん軽くて、変に駆け引きしてこないから、こっちも気楽でいい。果物の写真が来るたびに、なんだかんだ会話がちゃんと続いてる。

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とはいえ、味覚狩りのツアーなんてそう毎週あるもんでもない。秋のぶどうも梨も時期が短いし、毎回こんなに食べ比べで喋れる子と同じ班になれるわけでもない。だから普段は、最初がアプリだった子と普通に飯行ったりもしてる。俺はソラとはたまたまツアーで会ったけど、季節を待たずに会える相手がいるのは、それはそれで気楽でいいわ。

今回みたいに昼の畑のもあれば、夜どっぷりのもある。前に書いた、写真好きの子と山道を歩いた紅葉狩りの回も、同じ秋の昼間に酒なしで縮まったって意味だと、今日のソラと近い温度だった。逆に、同じ秋でも食でガッと盛り上がった秋の食フェスで相席になった回は夜寄りのテンションだったし、酒入りでいくと夏のビアガーデンの回は空気が全然ちがった。気になったら覗いてみてくれ。

ソラとこの先どうなるかはまだ分からん。でも次の梨狩りで、また半分こで揉めるのが、ちょっと楽しみではある。それくらいの距離で、今はいいかなと思ってる。

NEXT ROUTE

この流れの次に読む記事。

読み終わったあとに動きやすいように、連絡、街での流し方、次の場づくりに近い記事を置いています。

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ABOUT ME
アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。