グランドスタッフ25歳とシフトの隙間で会った日
Tinderでマッチしたリサコ(25・空港のグランドスタッフ)と会った話。早朝も深夜もあるシフト勤務で、予定がまるで合わない子。でもTinderの軽さで、平日の昼の隙間にひょいと会えた。接客スマイルが抜けた素の脱力顔が、想像と全然違って面白かった一日を、ナンパ師アキが実況するTinder体験談。
空港のグランドスタッフ(地上係員)PLACE現場
現場レポHOOK会う前提の
導線
今回はTinder(ティンダー)の話。相手はリサコ(25)、空港のグランドスタッフ。チェックインカウンターとか搭乗ゲートにいる、あの地上係員の子だ。早朝便も深夜便もあるシフト勤務で、生活リズムが完全に普通の人とズレてる。だから会うまでが普通のアプリと全然違った。
先に言っとくと、結果はちゃんといい関係になれた回。ただこの子、職業柄なのか最初の接客スマイルが完璧すぎて、逆にこっちが「素はどこ行った」ってなった。その作り笑いが抜けた瞬間がいちばん面白かったんで、そこを中心に書く。
プロフの「平日の昼に暇です」が逆に気になった
Tinder体験談の入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。
リサコのプロフ、写真は3枚。制服っぽいのは一枚もなくて、全部オフの私服。カフェで撮ったやつと、空港の展望デッキっぽいとこで飛行機バックに撮ったやつと、あと猫を抱いてるやつ。顔は普通に整ってて、笑顔の作り方がうまい子だなっていうのが第一印象だった。
で、目に留まったのが自己紹介文。「シフト勤務なので連絡も会うのも不規則です。平日の昼にいきなり暇になったりします」って書いてあった。普通こういう「不規則です」って予防線張ってる子は会いにくそうで避けることもあるんだけど、「平日の昼にいきなり暇」ってフレーズが妙にリアルで、逆に気になって右にスワイプした。

展望デッキの写真、これ職場で撮ったやつ?飛行機めっちゃ近いけど。
あ、わかります?休憩中にこっそり(笑)


休憩中に飛行機見るの、仕事で見飽きてそうなのに(笑)
それが意外と飽きないんですよ。離陸だけは何回見ても、ね

この「離陸だけは何回見ても、ね」で、ちょっといいなと思った。仕事で毎日見てるはずなのに飽きてない、っていうのが伝わってきて。喋り方は丁寧で、接客で鍛えられてる感じがするんだけど、変な気取りはなかった。
Tinderってこういう「職業が会話の入口になる」子がたまにいる。グランドスタッフって字面だけで生活が想像つかないから、聞きたいことが自然に湧いてくる。盛った写真だけ並んでる子より、こっちが質問したくなる引っかかりがある子のほうが、最初のメッセが続く。
俺もグランドスタッフって、なんとなく「空港のカウンターにいる愛想いい人」くらいのイメージしかなかった。実際はチェックインの手続きだけじゃなくて、搭乗ゲートの案内も、車椅子のお客さんの誘導も、遅延が出たときの謝罪対応も全部やるらしい。聞けば聞くほど、想像してた「キラキラした空港職」とは違う、肉体労働寄りの大変な仕事だった。そのギャップが、メッセの段階からもう面白かった。
華やかそうとか言われるんですけど、実際は走り回ってるだけです(笑)


制服のイメージで損してるな(笑)中身ガテン系じゃん。
ほんとそれ。万歩計15000歩とか普通にいくんで

シフト表のスクショが送られてきた
メッセが始まってまず困ったのが、予定がまるで合わないこと。俺が「今週どこか空いてる?」って聞いたら、リサコから返ってきたのが、まさかのシフト表のスクショだった。早番・遅番・明け・休み、みたいなのがびっしり並んでて、しかも俺が空いてる週末が、向こうは全部「早番」で埋まってた。
早番だと朝4時起きとかで、夜は早く寝ないと持たないらしい。逆に遅番の日は深夜まで空港にいるから、終わるのが0時過ぎ。普通のサラリーマンの「金曜の夜」みたいな概念が、この子にはほぼ存在しない。最初は「これ会うの無理なやつでは」って思った。
すいません土日ほぼ仕事で…そっちのほうが便多いんで


あー、みんなが旅行行く時がいちばん忙しいのか。盲点だわ。
そうなんです(笑)でも代わりに、火曜とか平日に休みもらえるんで


じゃあ逆に平日のがいいんだ。俺シフト融通きくから合わせるわ。
ほんとですか、助かる…大体みんな土日で誘ってくるんで詰むんですよ

この「大体みんな土日で誘ってくるんで詰む」が、リアルでちょっと笑った。世の中の予定は土日基準で回ってるから、平日休みの仕事の子はそこでマッチが流れてくらしい。聞くと、せっかくいい感じになっても「じゃあ今度の土曜は?」で止まって、そのまま自然消滅、みたいなのを何回もやってるらしい。シフト勤務の子の出会いって、相手が予定を合わせる気あるかどうかで全部決まるんだなと思った。
俺はその週、たまたま平日に動ける日があったんで、向こうの早番明けの午後にひょいと合わせることにした。「明けって眠くない?」って聞いたら「逆に変なテンションになるから大丈夫」って返ってきて、その理屈はよくわからんかったけど、本人がいいなら、と乗っかった。日程を決めるのに往復2通で済んだのは、けっこう久しぶりだった。
ここがTinderの軽さだなと思った。きっちり日程調整するアプリだと、この「火曜の昼に急に空いた」みたいな隙間は拾いにくい。Tinderはそのへんがゆるいから、向こうのシフトの穴に、こっちがするっと滑り込める。お互い「合えたら会う」くらいの温度感だから、リサコみたいな不規則勤務の子とも、変にかしこまらずに予定を組めた。

シフト表送ってくるって、けっこう本気で会う気あるってことっすよね?

だな。あれ見せてくる時点で「調整する気あります」のサインだわ。会う気ない子はそもそも予定の話を濁す。
来た瞬間の接客スマイルが完璧すぎた
会ったのは平日の午後、早番明けのリサコに合わせて、駅近くのちょっと落ち着いたカフェ。来たリサコは、写真より背筋がしゃんとしてて、第一声の「はじめまして、リサコです」が、もう完全に空港のカウンターのトーンだった。お辞儀の角度まできれいで、こっちが搭乗手続きしに来たみたいな気分になった。
正直、最初の10分はちょっとやりにくかった。質問してもにっこり笑って完璧に答えてくれるんだけど、それが全部「お客様対応」っぽいんだわ。笑顔は満点なのに、素がどこにあるのか見えない。あー、この子、仕事のスイッチがまだ入ったままだな、って思った。

今日早番明けって言ってたけど、何時から働いてたの?
今日は5時入りでした。なので朝の3時起きですね(にっこり)


3時…その笑顔で言うことじゃないだろ(笑)眠くないの?
眠いです、ほんとは(笑)

この「眠いです、ほんとは(笑)」で、初めて接客スマイルじゃない顔が出た。一瞬だけど、にっこりが崩れて、ふっと素が見えた。あ、これだ、と思った。仕事モードの完璧な笑顔より、この崩れたほうが100倍いい。俺はそこから、いかにこの子のスイッチをオフにさせるか、にゲームの照準を変えた。
ナンパっぽくグイグイ褒めても、この子はたぶん接客スキルで全部かわす。だから攻め方を変えて、「仕事の愚痴」の方向に振った。完璧な接客の裏にある面倒くささを聞き出せれば、素が出ると踏んだ。
「クレーム対応」の話で一気にスイッチが切れた
きっかけは、何気なく聞いた「いちばん大変なお客さんってどんなの?」だった。これが効いた。リサコ、それまでの完璧スマイルが嘘みたいに、急に前のめりになって、空港で遭遇する理不尽なお客さんの話を始めた。
遅延でもないのに「飛行機飛ばせ」って怒鳴る人とか、明らかに自分で時間間違えてるのにこっちのせいにしてくる人とか。それを語る時のリサコが、もう完全に素だった。声のトーンが下がって、ちょっと早口になって、「あれは無理」「ほんと無理」を連発する。さっきまでの「にっこり」がどこにもいない。
あの笑顔、全部演技なんで。腹の中ではめっちゃ思ってます(笑)


出た、本音(笑)さっきまでの満点スマイルとの落差すごいな。
だってずっとあれやってたら持たないですもん。今オフなんで


オフのリサコのほうが俺は好きだわ。最初カウンターの人すぎて緊張した。
えー(笑)職業病なんですよ、つい敬語の角度つけちゃう

「敬語の角度つけちゃう」が面白くて。本人も、仕事の笑顔とオフが切り替えきれてないのを自覚してる。で、いったんスイッチが切れると、めちゃくちゃ脱力する子だった。姿勢もだんだん崩れてきて、テーブルに頬杖ついて、語尾も「〜っすよね」みたいに砕けてくる。
このギャップが、この子のいちばんの魅力だった。空港であの完璧な笑顔やってる子が、オフだとこんなにダラっとするのか、っていう。むしろ仕事で笑顔を使い果たしてるぶん、プライベートでは無駄に愛想振りまかない。それがこっちには逆に居心地よかった。
愚痴が始まると、リサコの語彙がどんどん雑になってくのも面白かった。最初の「お客様」が途中から「あの人」になって、最後は「やばい人」になってた。接客の敬語の鎧が一枚ずつ剥がれてく感じ。俺は相槌打ちながら、たまに「それはキレていい」とか「よく我慢したな」とか挟むだけにして、とにかく喋らせた。こういう、普段ずっと感情にフタしてる仕事の子は、フタを外せる相手だと一気にほどける。

接客職の子って、オフでも気い使ってきそうで疲れそうっすけど。

逆だったわ。仕事で愛想使い切ってるから、オフは省エネ。その素の脱力が見れた時点で勝ちみたいなとこある。
明けの眠気でテンションが妙に上がってた
カフェのあと、リサコがまだ帰りたくなさそうだったんで、軽く飯にした。早番明けで朝3時起きのはずなのに、この子、変なテンションになってきてて。寝不足の時のあの、妙にハイになるやつ。これがまた可愛くて。
居酒屋じゃなくて、近くの定食屋っぽいとこに入った。リサコが「明けの日って、なんか変なテンションになるんですよ。アドレナリン出てるのか」って言いながら、普通に大盛り頼んでて笑った。完璧スマイルの面影はもうゼロ。空港の話の続きとか、最近見た変な乗客のモノマネまで始めて、こっちが笑い転げてた。
朝3時起きで働いて、そのまま昼から飯食ってるわけだから、本人の体内時計はもう完全にバグってる。「今、私の中では夜なんで」って言いながら昼の定食食べてるのが、なんかおかしかった。生活リズムがズレてる子って、こういう「普通の時間感覚と噛み合ってない発言」がぽろぽろ出てきて、それがいちいち面白い。普通のOLの子と昼に会うのとは、流れる時間がちょっと違う感じがした。

昼に定食食って「今は夜」って、時差ボケの人みたいだな(笑)
ずっと時差ボケみたいなもんですよ、この仕事(笑)

今めっちゃ喋ってますけど、私、人見知りなんですよ本当は


どこがだよ(笑)モノマネまでしといて。
明けだからです、これは。素のテンションじゃない(笑)


じゃあ明けの日に毎回会えばいいのか。覚えとく。
ずるい(笑)まあでも、この感じで会えるなら、また明けに連絡しますよ

「また明けに連絡しますよ」が向こうから出てきた時点で、この日は手応えあったなと思った。飯のあとも、すぐ解散にはならなくて、店の前でだらだら喋ってた。眠気でふわふわしてるリサコが、だんだん距離詰めてくる感じもあって、いい雰囲気にはなった。
最初のあのカウンターの完璧スマイルから、ここまでの落差。たぶん向こうも、仕事の顔を見せたまま終わる相手より、愚痴まで吐き出して笑い合えた相手のほうが、気を許しやすかったんだと思う。接客のプロだからこそ、オフでまで愛想を使わなくていい相手は貴重なんだろうな、っていうのは、この日ずっと感じてた。
ただこの日は、早番明けで電池が限界に近かったのもあって、無理に引っ張らなかった。タクシー乗せる前に「久しぶりにこんな喋った、仕事の愚痴聞いてくれる人いなくて」って言われて、それで十分だなと思った。こういう子は、明けで判断力ゆるんでる時に急ぐと、たぶん後で冷静になって冷める。俺は向こうが乗ってこないペースの時は引く。
その後、シフト表が二人の予定表になった
別れた次の日、リサコから「無事爆睡しました」っていう連絡が来た。明けのテンションで喋りすぎたのが恥ずかしい、みたいなことも書いてあって、でもそのわりに普通に次に会う話に進んでた。で、また来たのがシフト表のスクショ。今度は「ここ休みなんで」って、向こうから空いてる日を出してきた。
それから、リサコとの連絡はシフトに完全に支配されることになった。早番の日は朝が早いから夜の返信が早い時間に来て、遅番の日は深夜にぽつぽつ来る。「今日クレーム来た、まじ無理だった」みたいな仕事の愚痴が、オフのトーンで飛んでくるようになった。最初のあの完璧スマイルの子と同じとは思えない砕け方で、それがこっちには嬉しかった。
二回目は、向こうの遅番明けに合わせて昼に会った。最初の貝モードはもうなくて、座った瞬間から仕事の愚痴で笑ってた。何度か会ううちに、ちゃんといい関係になってきてる、くらいで止めとく。ここから先はいつも通り書かない。
リサコとはTinderで出会った。あのシフト表を最初に送ってきた子と、まさか火曜の昼にひょいと会って、こうして愚痴の連絡まで来る仲になるとは思ってなかった。俺が使ったのはこのへんのアプリ。
- 余裕のある大人の子が多い印象だから、変な探り合いが少なくてやり取りが楽だった
- 「会う前提」で繋がる空気だから、いいなと思った子とも上品なまま話を進めやすい
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そういえば、生活リズムが普通とズレてる子と会うっていう意味では、前に書いたTinderでイラストレーターと絵の話で深夜まで盛り上がった回と近かった。あっちは在宅で昼夜逆転、こっちはシフトで不規則、と理由は違うけど、どっちもTinderの「相手の生活に合わせやすい軽さ」で会えた。前に会った旅好きの子と会った回もそうだけど、相手のペースに乗っかれるかどうかで、会えるか流れるかが決まる。どのアプリが自分に合うかは結局やってみないと分かんないんで、全部触った所感は使ったアプリのおすすめランキングにまとめてある。次は遅番明けに、また飯誘うわ。
会った後の流れまで、次に読む。
アプリで会ったあとに失速しないように、連絡、待ち合わせ、次のデートへ繋がる記事を置いています。


