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【仙台遠征】国分町でナンパ→牛タンと地酒に詳しい宮城の25歳をホテルまで

【仙台遠征】国分町でナンパ→牛タンと地酒に詳しい宮城の25歳をホテルまで
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TRIP REPORT / 東京

国分町でナンパ→牛タンと地酒に詳しい宮城の25歳をホテルまで

出張ついでに仙台へ一人遠征。国分町の地酒が並ぶ立ち飲みで、歯科衛生士のナギ(25・宮城の子)と隣同士になった。よく喋る子じゃないけど、浦霞や伯楽星の話になると目の色が変わる。牛タンと地酒で静かに距離を詰めて、青葉通りを二人で歩いて、そのままホテルまで。国分町のエリア感と、落ち着いた地元の子の落とし方をアキが実況する仙台ナンパ体験談です。

仙台遠征東京読了 14分
01 TRIP街に入る02 SPOT東京を掴む03 NIGHT夜を動かす04 LOG現場を残す
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TYPEナギ 25歳
歯科衛生士
PLACE東京
現場レポ
HOOK現場感を
そのまま読む

今回は仙台。仕事の出張で1泊だけ取れて、夜が丸ごと空いたんで、国分町に一人で出た。で、先に結論から書くと、地酒の立ち飲みでたまたま隣になった歯科衛生士のナギ(25)って子を、最終的にホテルまで連れて帰れた。札幌のときと同じく相棒なしの一人遠征で、しかも今回は時間が1泊しかないっていう、わりとカツカツの条件だったぶん、書いとく価値があると思う。

仙台の夜って、東京の歓楽街みたいなギラギラした圧がなくて、もっと落ち着いてる。人も街もどこか穏やかで、その空気がそのまま、今回の子にも乗ってた。ガツガツ攻めるより、相手のテンポにこっちが合わせる夜だった。その一晩を、牛タンと地酒込みで全部書いてく。

Scene 01

1泊だけの仙台遠征。国分町の地図を頭に入れる

FIELD MEMO

仙台遠征の入口、東京での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

まず前提から。仙台で夜遊ぶなら、エリアはほぼ国分町(こくぶんちょう)一択。「東北最大の歓楽街」って言われてて、居酒屋・バー・スナック・クラブ、なんでも揃ってる。仙台駅からだとちょっと離れてて、地下鉄なら「広瀬通」か「勾当台公園」で降りるのが近い。駅から歩いても15分くらいだけど、夜に荷物背負って歩く距離じゃない。

国分町のいいところは、規模のわりに密度がちょうどいいこと。東京の歌舞伎町みたいに広すぎて疲れる感じじゃなくて、メインの通りを軸にぎゅっとまとまってる。一人で土地勘ゼロでも、端から端まで歩いて全体像が掴める。あと、東北の中心都市だから人は多いんだけど、新宿みたいな殺気立った感じがない。これは行ってみて初めて分かった。

で、国分町のすぐ南に、青葉通りっていうケヤキ並木の大きい通りがある。仙台が「杜の都」って呼ばれる理由のひとつで、まっすぐ駅のほうに伸びてる、夜でも気持ちのいい道。国分町で飲んで、ほろ酔いで青葉通りを駅方向に歩く、っていうのが仙台の夜のきれいな締め方になる。並木道って、歩きながら喋るのに地味に向いてるんだよな。

コウ
コウ

アキさん、仙台って一泊だけなんすよね。一晩で出会って持ち帰るって、時間的にきつくないっすか?

アキ
アキ

きついよ。普段の遠征は二泊三泊で、初日は偵察だけで終わらせたりもするけど、今回は一晩で全部やるしかない。だからこそ、最初の店選びを外せないんだわ。だらだら探す時間がない。

コウ
コウ

最初の店選びって、何を見るんすか?

アキ
アキ

一人で飲んでる地元の子がいそうな店。今回はカウンターの地酒の立ち飲みに張った。日本酒のいい店って、ひとりで来てる落ち着いた子がけっこういるんだよな。

仕事が18時に終わって、ホテルに荷物を置いて、20時前に国分町に出た。一泊しかないとはいえ、いきなり店に突っ込まずに、まずは一回メインの通りを端まで歩いた。遠征の最初の数十分は、ナンパじゃなくて偵察。どの通りに若い子が多くて、どこが落ち着いた飲み屋ゾーンか、自分の足で掴む。これは一人遠征だと全部自分でやるしかなくて地味にしんどいけど、ここをサボると一晩しかない夜が無駄になる。

ちなみに、相棒なしの一人遠征をフルでやった話は、前にガッツリ書いてる。同じ「ひとりで土地勘ゼロから」っていう条件で動いてるんで、一人遠征のやり方を知りたい人は札幌・すすきのの一人遠征記事のほうも読み比べてもらえると、街が変わると動きがどう変わるか分かると思う。あっちは海鮮とジンギスカンの北国、こっちは牛タンと地酒の杜の都で、同じ一人遠征でも全然空気がちがう。

Scene 02

国分町の空気。地酒の立ち飲みで、ひとり客の子を見つける

メインの通りを一周して、いったん全体像を掴んだ。土曜の夜の20時すぎ、国分町はもう人がそこそこ出てて、でも東京みたいに肩がぶつかるほどじゃない。客引きはいるけど、しつこさが新宿の半分くらい。穏やかな歓楽街だった。

東京でナンパしてると、人は多いんだけど、みんな次の予定で頭がいっぱいって感じで、立ち止まらせるまでがまず大変。仙台はそもそも人の流れがゆっくりで、夜にひとりで飲みに来てる地元の子の絶対数も、東京ほどせかせかしてない。あと、これは完全に体感だけど、仙台の子はちょっと奥手というか、最初の口数が少ない。無愛想とは違って、自分から前に出るタイプが少ない感じ。だから、こっちが押すんじゃなくて、向こうが喋りたくなるのを待つ、っていうやり方が合う気がした。

で、目をつけてたのが、メインの通りからちょっと脇に入ったところにあった、日本酒メインの立ち飲みカウンター。宮城の地酒がずらっと黒板に書いてあって、おでんとか刺身を軽くつまみながら飲める、こぢんまりした店。観光客向けっていうより、酒好きの地元の人が一杯やりに来る感じの店構えだった。一泊しかない遠征で、ここに張ると最初から決めてた。

カウンターに立って、まず黒板を眺めた。「浦霞」「伯楽星」「日高見」「乾坤一」…正直、半分も読めなかった。とりあえず店主に「宮城の地元の、飲みやすいやつ一杯ください」って頼んで、おでんをつまみながらスタートした。立ち飲みって、椅子がないぶん、店の中で体の向きを変えやすい。隣との距離も自然に近い。これが地味に効く。

で、L字カウンターの角を挟んだ隣に、女の子がひとりで立ってた。それがナギ。

ナギは、おちょこを両手で持って、黒板を見上げながら、何を頼むか真剣に迷ってた。化粧は薄めで、髪はひとつに結んでて、清潔感のある落ち着いた感じの子。可愛い系っていうより、品があって綺麗め寄りの顔。派手さはないんだけど、一人で地酒の立ち飲みに来て黒板とにらめっこしてる時点で、あ、この子ちゃんと酒好きだな、と思った。そういう子、東京でもなかなかいない。

アキ
アキ

(独り言)ひとりで地酒の店か。…一泊しかない今日には、むしろ理想の状況だな。あとはどう自然に話しかけるか。

ひとり客に話しかけるのは、いきなり過ぎると一発で警戒される。特に、見るからに落ち着いた雰囲気のこの子に、ノリで「ねえねえ」って入ったら確実に引かれる。だから俺は、自分が黒板を読めなくて困ってるっていう、本当の状況をそのまま使った。

アキ
アキ

あの、すいません、変なこと聞きますけど…この黒板の銘柄、どれが何かさっぱりで。俺、東京から出張で来てて、宮城の酒、何頼めばいいか全然わかんなくて。

ナギ

あ…(笑)えっと、どういうの好きですか? 甘めか、すっきりか

ナギ
アキ
アキ

あー、どっちかっていうと、すっきり飲めるほうかな。日本酒そんな強くないんで。

ナギ

じゃあ伯楽星、かな(笑)「究極の食中酒」って言われてて。料理の邪魔しないやつ

ナギ

最初の返しは短くて、ちょっと遠慮がちだった。仙台の子の奥手ってこういう感じか、と思った。でも、「甘めかすっきりか」って向こうから聞き返してきた時点で、酒の話だけはスイッチが入る子だな、っていうのが分かった。落ち着いた子でも、自分の得意分野の話を振られると、ちゃんと口が動く。

「これ何ですか」「何頼めばいいか分からない」って、ひとり客同士の一番自然な入り口。隣で迷いながら飲んでる相手に酒を聞くのは、ナンパでもなんでもない、ただの会話。しかも「東京から出張で来て地元の酒が分からない」は全部本当だから、嘘がない。地元の子からすると、自分の地元の酒を東京の人間が知らないのは、ちょっと教えたくなるポイントなんだよな。

Scene 03

ナギと話す。地酒の話になると、目の色が変わる子だった

教えてもらった伯楽星を頼んで、ひとくち飲んでみたら、これが本当にするっと入った。日本酒特有のクセが少なくて、すっきりしてるのに旨味はちゃんとある。それを素直に「あ、これめっちゃ飲みやすい」って言ったら、ナギがちょっとだけ嬉しそうな顔をした。

アキ
アキ

あ、ほんとだ。すっきりしてる。これなら俺でもいけるわ。教えてもらってよかった。

ナギ

でしょ(笑)伯楽星、ハズレないんですよ。困ったらこれ頼んどけば間違いない

ナギ
アキ
アキ

詳しいんだね、めっちゃ。さっきからすごい黒板読み込んでたし。

ナギ

…好きなだけです(笑)休みの日にこういう店、ひとりで来ちゃうくらいには

ナギ

ここで「好きなだけです」のあとに「ひとりで来ちゃうくらいには」って自分から足したのが、ちょっといいなと思った。最初は遠慮がちだったのに、好きなものの話だと、聞いてもないことまでぽろっと出る。落ち着いた子の口が緩む瞬間って、たいてい「好きなこと」のスイッチなんだよな。

そこから、俺はひたすら地酒の話を振った。伯楽星と浦霞って何が違うのとか、日高見ってどんなのとか、宮城の酒ってどういう傾向なのとか。正直、俺は半分も分かってないんだけど、分からないなりに素直に質問すると、ナギは一個一個、丁寧に答えてくれた。

ナギ

浦霞はもっと王道っていうか、ザ・宮城って感じ。伯楽星のほうが今っぽくて、すっきり。日高見はね、お寿司に合うように造られてるんですよ

ナギ
アキ
アキ

寿司に合うように造る、ってそんなピンポイントなことできんの。酒って奥深いな…。

ナギ

できるんです(笑)名前も「魚」って漢字入ってるし。…って、語っちゃってますね私

ナギ
アキ
アキ

いやいや、めっちゃ面白い。語って語って。俺、知らんこと聞くの好きだから。

ここで気をつけたのは、こっちが知ったかぶりをしないこと。にわかが「あー、伯楽星ね、知ってる知ってる」とか言うと、本物の酒好きには一瞬で見抜かれて寒くなる。あくまで「俺は全然分からない、君が詳しい」っていう非対称をキープして、教わる側に徹した。落ち着いた子で、しかも自分の得意分野がある子には、これがいちばん効く。下手に対等ぶるより、素直に「すごい、知らなかった」のほうが、相手は気持ちよく喋ってくれる。

コウ
コウ

え、ずっと聞き役でいいんすか?俺、つい知ってるふりして話合わせちゃうんすけど…

アキ
アキ

知ったかは一番ダメ。特に相手が本物の知識持ってる分野ではな。下手に張り合うより、「それ何?」って聞ける男のほうが、よっぽど一緒にいて楽なんだわ。

ナギは仙台市内の歯科医院で歯科衛生士をしてて、地元は宮城の県北のほうだけど、就職で仙台に出てきたって。仕事は人と近い距離で喋るのに、プライベートはわりとインドアで、休みの日はこうやってひとりで日本酒の店を開拓するのが趣味らしい。喋り方は穏やかで、笑うときも声を上げて笑うっていうより、口元でふっと笑う感じ。派手じゃないけど、芯のある喋り方をする子だった。

ナギ

ていうか、出張でひとりで国分町来て、知らない人に酒のこと聞くって…東京の人、けっこう積極的なんですね

ナギ
アキ
アキ

いや、俺がたまたま図々しいだけ。笑 知らん土地でひとりで黙々と飲むの、なんか味気ないじゃん。

ナギ

…まあ、わかる気もします(笑)私もひとりだと、こうやって店の人に話しかけたりするし

ナギ

この「わかる気もします」が出て、ナギが口元でふっと笑った瞬間、最初の遠慮がちな固さが、すっとほどけた。仙台の子の打ち解け方って、北国みたいに「いったん笑ったら一気にフランク」っていう派手な崩れ方じゃなくて、もっと静かに、警戒のメモリが一目盛りずつ下がっていく感じ。さっきまで敬語の距離があったのが、少しずつ言葉の角が取れていった。

Scene 04

仙台来たら牛タン。隣の店に流して、距離を詰める

立ち飲みで地酒を二、三杯ずつやって、おでんもつまんで、いい感じに場が温まった頃、ちょうどナギのおちょこも空いた。ここで「もう一軒どう?」を、重くならないように軽く振った。ひとり客同士だから、解散も自由だし、誘うのも自然にできる。

アキ
アキ

ナギさん、この後まだ時間ある感じ?せっかく仙台来たし、地元の人が行く牛タンの店、もう一軒だけ付き合ってくんない?

ナギ

牛タン…(笑)観光の人ってほんと牛タン好きですよね

ナギ
アキ
アキ

だって仙台来て牛タン食わずに帰ったら、何しに来たんって話だし。地元の人的にはベタすぎ?

ナギ

ベタはベタだけど(笑)まあ、美味しいお店なら知ってます。…一軒だけなら

ナギ

ナギが連れてってくれたのは、観光客向けのチェーンじゃなくて、国分町の路地にある、地元の人が普通に通う系の牛タン屋。カウンターと小上がりがあって、炭火で焼く本格的なやつ。観光地の牛タン通りの店とは違う、ちょっと渋い店構えだった。一泊の遠征でこういう地元の店に連れてってもらえるのは、現地の子の案内ならではで、本当にありがたい。

牛タンって、運ばれてきた瞬間にテンションが上がる食べ物で、しかも一緒に食うと自然に距離が縮む。立ち飲みのカウンターで横並びだったのが、テーブルを挟んで向き合う形になって、「一緒に同じもの食ってる」感じに変わる。麦飯とテールスープと南蛮味噌、っていう仙台の牛タン定食のフルセットを、二人でわいわい広げた。

ナギ

あ、その南蛮味噌、ちょっとだけ乗せて食べてみてください。辛いけど合うんで

ナギ
アキ
アキ

お、ガイドさん丁寧。…うわ、ほんとだ、これ乗せると一気にうまくなる。なんで知らんかったんだろ。

ナギ

でしょ(笑)東京の牛タン屋、これ置いてないとこ多いんですよね。もったいない

ナギ
アキ
アキ

完全に損してたわ俺。これ知れただけで仙台来た甲斐ある。

牛タンと一緒に、さっきの店で飲んでた地酒の話の続きをした。ナギは食事に合わせる酒の話になると、やっぱり一段饒舌になる。「この牛タンの塩気には、さっきの伯楽星が合う」とか、「脂が多い部位なら、もうちょい重めの純米酒がいい」とか、ちゃんと理屈で語ってくれる。聞いてて普通に面白くて、俺は半分忘れたけど、相槌を打ってるだけで会話が転がった。

アキ
アキ

ナギさん、ほんと酒の話してるときが一番いきいきしてるな。さっきの立ち飲みのときの遠慮、どこ行った。笑

ナギ

え(笑)やだ、そんな前のめりになってました? 好きなことだとつい…

ナギ
アキ
アキ

いや、いいよそれ。好きなもの語ってる人の顔、見てて気持ちいいから。

ナギ

…なんか、調子狂うな(笑)

ナギ

「調子狂う」って、照れたときの軽い逃げ口上で、悪い反応じゃない。落ち着いた子は、褒められても大げさにリアクションしないけど、口元の緩み方とか、目を一回逸らす感じで、満更じゃないのが分かる。声を上げて笑う子より、こういう静かな照れ方をする子のほうが、サインは細かいけど、読めれば確実に近づいてる。

このへんの「会った後どう距離を詰めるか」は、遠征でもアプリでも結局おなじで、前に落とし方の設計図の記事でも書いた。場所と段取りより、相手のテンポに乗れるかがぜんぶ。ナギみたいな静かな子相手だと、それがなおさら効く。

Scene 05

地酒バーでしっとり。落ち着いた子は”間”が効く

牛タン屋で1時間ちょい。腹もほどよく満たされて、二人ともいい感じにほろ酔いになった頃、外に出た。国分町の夜は、東京の歓楽街より空気がやわらかくて、酔った頭にちょうどいい。ここで「もう一軒、軽く飲み直す?」を、また軽く振った。ナギも「じゃあ、最後に一杯だけ」って、今度は前より自然に頷いた。

アキ
アキ

どっか、ナギさんのお気に入りある?酒詳しいなら、いい店知ってそうだけど。

ナギ

あるけど…(笑)静かなとこですよ。地酒の品揃えだけは、めっちゃいいバー

ナギ
アキ
アキ

最高じゃん。そこ連れてって。今日ナギさんのおすすめ全部当たってるから、信用しかない。

ナギが連れてってくれたのは、国分町の雑居ビルの上のほうにある、カウンターだけの小さい地酒バー。照明を落とした、静かでムードのある店で、棚に一升瓶がずらっと並んでた。さっきまでの牛タン屋の賑やかさから一転、急にしっとりした空間に変わった。

この場所の変化が、結果的にめちゃくちゃ効いた。わいわい牛タン食ってた二人が、急に薄暗くて静かなバーのカウンターに横並びで座ると、空気が変わる。お互いちょっと照れる感じになる。これは仙台でも東京でも一緒で、賑やかな場所からしっとりした場所に移ると、距離が一段縮む。

ナギ

……自分の隠れ家に人連れてくるの、久しぶりだな(笑)ここ、たいてい一人で来るとこなんで

ナギ
アキ
アキ

じゃあ特別ってことにしとくわ。…ナギさんが一人でカウンターで飲んでる姿、なんか想像つくな。

ナギ

ふふ(笑)想像つくって失礼な。…まあ、当たってますけど

ナギ

ナギのおすすめで、二人で利き酒みたいに何種類かちびちび飲んだ。横並びのカウンターって、正面で向き合わないぶん、込み入った話がしやすい。ナギは、地元の県北の話、仙台に出てきたときの心細かった話、歯科衛生士の仕事は好きだけど、ずっと続けるかは迷ってる話、みたいなのをぽつぽつ話してくれた。さっきの酒トークの饒舌さとは違う、静かなトーン。

ナギ

こういう話、地元の友達にはあんまりしないんですけどね。なんか、言いづらくて

ナギ
アキ
アキ

わかる気がする。近い人ほど言いにくいよな。俺、明日には東京帰る、完全に外の人間だから、逆に言いやすいのかもね。

ナギ

あ、それかも(笑)明日いなくなる人だと思うと、なんか気が楽

ナギ

遠征の子相手って、こっちが「東京の人」っていう、ちょっと外の存在だから、地元では言いにくいことを意外と話してくれる。利害がないし、明日には帰る相手だから、逆に本音が出る。そこを茶化さずにちゃんと受け止めると、距離が一気に縮む。俺は余計なアドバイスはせず、「迷いながら続けてるの、普通にちゃんとしてると思うけどな」くらいで返した。落ち着いた子には、説教でも励ましでもなく、ただ受け止めるのがいい。

コウ
コウ

なんか、ぐいぐい行ってないのに、ちゃんと距離縮まってるのが不思議っす…

アキ
アキ

ぐいぐい行かないのが正解な子もいるんだわ。ナギみたいな静かな子は特に。こっちが慌てないと、向こうも安心して、勝手に距離詰めてくる。

ちなみに、相棒ありで賑やかに攻める遠征も別で書いてて、福岡で2対2でやったときは全然違うテンションだった。落ち着いた一人遠征と、ワイワイ系の相棒あり遠征の違いは、福岡・中洲天神の遠征記事と読み比べると面白いと思う。土地と相手で、こんなにテンポが変わる。

Scene 06

青葉通りを二人で。いい雰囲気で、ホテルまで

地酒バーで小一時間。立ち飲みで地酒の知識をもらって、牛タンで賑やかに食って、バーでしっとり喋って、緩急がきれいについた。ナギとの距離は、もう完全に初対面じゃなくなってた。

仙台は終電がそこまで遅くないし、ナギの家もそこそこ離れてるらしくて、終電の話になった。俺は無理に押さず、店を出て、青葉通りのほうに二人でなんとなく歩いた。国分町から青葉通りに出ると、急に視界が開けて、ケヤキ並木が夜風に揺れてる。さっきまでの飲み屋の空気から、一気にひんやりした夜の道になる。賑やかな場所から静かな場所への移動が、ここでもまた効いた。

アキ
アキ

ケヤキ並木、夜に見ると綺麗だな。仙台、ほんと「杜の都」って感じするわ。

ナギ

でしょ(笑)地元だと見慣れちゃうけど…こうやって誰かと歩くと、ちょっといいなって思う

ナギ
アキ
アキ

…今、さらっといいこと言ったな。

ナギ

え、言ってないですよ(笑)酔ってるだけ

ナギ

並木道を歩きながら、終電の時間が近づいてきて、ナギがちらっと時計を見た。ここで俺は、ガツガツ押さずに、ただ思ったことをそのまま言った。

アキ
アキ

もう終電近いね。……でも、なんかまだ解散したくない感じあるな、俺。今日めっちゃ楽しかったし。

ナギ

……(少し黙って)私も、です。なんか、まだ喋り足りない感じ

ナギ

この「私も、です」が、ナギらしい、静かだけどはっきりした返しだった。声を上げて即答するんじゃなくて、一回黙って、自分で噛みしめてから、ちゃんと自分の言葉で返す。最初から「酒の分からない、ひとりで困ってる旅行者」のテンションで、ガツガツせず、ナギの静かなペースを待ちながらここまで来たから、最後にガッついて本性を出すと全部台無しになる。あくまで雰囲気のまま、自然に。

仙台駅の手前のホテルに、その流れでそのまま二人で。ぼかすけど、お持ち帰りは成功した。杜の都の、静かな夜だった。ここから先はさすがに省く。笑

コウ
コウ

で、結局そこから先は…?

アキ
アキ

いい雰囲気になって、そのまま、としか言わんよ。笑 そっから先は仙台の夜に置いてきた。

念のため毎回書いてるけど、これは全部、ちゃんと合意のある大人同士の話。ナギは酒は飲んでたけど最後まで足取りもしっかりしてたし、こっちの誘いに、一回ちゃんと黙って考えてから、自分の言葉で「私も」って返した。相手が酔いつぶれてたり、嫌がってたら何があっても無し。「まだ解散したくない」の誘いも、相手が乗ってなきゃその場で笑って解散する。ナギみたいに静かな子は、特に「嫌」を強く言葉にするのが苦手だから、表情とか間でこっちが察して引く。そこを読めない人は、そもそも静かな子に手を出しちゃいけない。出張で来て強引なことして地元で変な噂になったら、二度と来れなくなるしな。安全ラインを守るのは、結局は自分の身を守ることでもある。一人遠征は、何かあっても誰もフォローしてくれないんだから、なおさら慎重にいく。

Scene 07

その後。仙台の子と、遠征のLINEのつなぎ方

LINEは地酒バーで交換済み。翌日の昼に「昨日めっちゃ楽しかった、牛タンも地酒も最高だった、伯楽星また探して飲むわ。ありがとう」くらいの軽いの一通だけ送った。会った直後に長文でベタベタすると、だいたい温度が下がる。これは遠征の子でも一緒。「伯楽星また飲む」みたいに、相手が教えてくれたものを後から拾うと、押しつけがましくなく余韻が残る。

遠征先で出会った子の難しいところは、こっちが東京に帰っちゃうこと。仙台は新幹線で東京から1時間半くらいだから、福岡や沖縄ほど絶望的な距離じゃないけど、それでも「ふらっと会いに行く」ってほどは近くない。だから「会ったあと」の連絡の組み立てが、地元の子以上に大事になる。会って終わりの一夜にするか、次に仙台来たときにまた会える関係にするかは、ここの連絡次第。

で、ここで毎回思うんだけど、遠征先の子も、結局マッチングアプリで会った子と同じ感覚で扱うのが一番うまくいく。アプリの子も、一回会って終わりにすると消える。だから「会ったあとにどう連絡を続けるか」を散々練習してきたんだけど、その動きが遠征先の子相手でもそのまま効く。距離があるぶん、むしろLINEだけで温度を保つ技術が本気で試される。アプリで鍛えた”会ったあとの追い方”は、遠征でも一番効く武器になるんだよな。

あと今回、一晩しかない遠征をやってみて改めて思ったのは、次はもうちょっと仕込んでから行ってもいいな、ってこと。今回はぶっつけ本番で、たまたま地酒の立ち飲みでナギに会えたから良かったけど、これは運の要素もデカい。一泊しかないと、ハズれたら取り返す二日目がない。だから次に遠征するときは、行く前にマッチングアプリで現地の子と何人か軽く繋いでおいて、当日の保険にする、みたいな動きも考えてる。現地で偶然に頼り切るより、事前にアプリで「会えるかもしれない子」を仕込んでおくと、短い遠征でも打率が上がる。これはアプリで会う動きと完全に地続きで、遠征とアプリって本当に相性がいい。

ナギ

昨日は楽しかったです(笑)出張の人と国分町飲み歩くとか、思ってもなかった。伯楽星、東京でも見つかるといいですね

ナギ
アキ
アキ

絶対探して飲むわ。次は仙台来たとき、ナギさんおすすめの酒、もっと制覇させてもらう。今度はちゃんと銘柄覚えてくる。

ナギ

ふふ、ハードル上げますね(笑)まあ…仙台来ること、あったら

ナギ
アキ
アキ

あるある。出張、わりと入るし。次こそ黒板スラスラ読めるようになっとくわ。

この「仙台来ること、あったら」っていう控えめな返しが、いかにもナギらしかった。北国の子みたいに「また来なよ!」って前のめりには言わないけど、ちゃんと余白を残してくる。一夜で消える関係じゃなくなった、っていうサインを、静かな子は静かな子なりの言い方で出す。出張は今後も入りそうだし、仙台に”また会いたい子がいる”状態を作れたのはデカい。遠征は一回ごとに使い捨てるより、行くたびに会える子を残しておくと、毎回の出張が楽しみになる。

会ったあとの連絡の温度感そのものは、ジャンルが変わっても共通で、その辺は前に書いた会った後のLINEの記事に詳しくまとめてる。会った直後にベタベタしすぎない、既読即長文をやらない、っていうのは、相手が遠征先の子だろうがアプリの子だろうが、ぜんぶ同じ。距離が離れてるぶん、仙台の子相手だとなおさらそこが効いてくる。

今回の仙台遠征はこんな感じ。相棒なし・一泊だけ・知り合いゼロっていう、わりとカツカツの条件だったけど、国分町の地酒の立ち飲みで隣になったナギと、伯楽星から牛タン、地酒バーまで杜の都の夜を堪能して、そのままホテルまで。仙台の子は最初ちょっと奥手で口数が少ないけど、好きなものの話でスイッチが入って、こっちが焦らず待てると、静かに、でも確実に距離が縮む。国分町は歓楽街としての規模もちょうどよくて、牛タンも地酒もうまくて、落ち着いた大人の遠征をしたい人にはかなりいいエリアだと思う。…次の出張、また仙台入らんかな。笑

NEXT ROUTE

遠征の夜を、もう一段深く読む。

旅行先や別エリアで空気を作る時に役立つ、街の入り方と夜の動線を集めました。

気になった動線から、そのまま次の記事へ。関連記事