ナンパTVガチ?ヤラセ?現役でストナンやってる俺が本気で検証した
「アキさんの記事ってナンパTVの文字版っすよね」とコウに言われて、そういえば通しで観たことがなかった。雨で出動が流れた夜、現役で路上をやってる俺が数本まとめて観て、声かけの入り・断られ方・編集の跡を検証した。ガチかヤラセか、俺なりの答えまで。
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読了目安HOOK画面と現場の
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「アキさんの記事ってあれっすよね、ナンパTVの文字版っすよね」
こないだ安い焼き鳥屋で飲んでるとき、コウがこれを言ってきた。俺はレバーを口に入れたまま3秒くらい止まった。褒めてんのか、それ。笑
その場では「一緒にすんな」って流したんだけど、帰り道にふと気づいたんだわ。俺、ナンパTVをちゃんと観たことがない。名前はもちろん知ってる。路上をやってる人間であれを知らないやつはいない。でも1本を頭から最後まで観て、「これはどこまで本物なんだ」って考えたことは一回もなかった。例えられた側がそれじゃフェアじゃないなと。
で、ちょうど雨で出動を流した夜があったんで、腰を据えて数本観た。現役で路上をやってる人間の目で、声かけの入り、断られ方、編集の跡。そのへんを全部見て、「ガチなのかヤラセなのか」に俺なりの答えを出す。今日はそういう回。
前提の話。ナンパTVってなにか
観たことない人のために、前提だけ最初に整理しとく。
ナンパTVってのは「マジ軟派、初撮。」ってシリーズで知られてる素人ナンパ系のレーベルで、品番で言うと200GANAってやつ。AVの話をするサイトじゃないんで踏み込んだ紹介はしないけど、配信元はMGS動画っていう大手の配信サイトで、素人系だとシロウトTVと並ぶ看板レーベルになってる。18禁なんで、そこは各自の責任で。
型は昔からだいたい決まってる。街でスタッフが女の子に声をかけて、インタビューって入り口から距離を詰めて、場所を移して、そこから先は…まあ、そういうジャンルだ。この記事で書くのはその「そこから先」じゃなくて、手前の声かけと会話の部分な。俺の専門はそっちなんで。

え、アキさん今まで観たことなかったんすか。逆にもぐりじゃないすか(笑)

現場やってる人間の気持ちも考えろ。笑 他人のナンパを映像で観るのって、休みの日に仕事の資料映像観るのと同じ気分になるんだよ。
観たのは、なるべく時期をばらして数本。作品のタイトルは伏せる。これは個別の作品レビューじゃなくて、レーベルの「作り」がどこまで本物っぽいかの検証だから。
再生ボタンを押すまで、微妙な気恥ずかしさがあったことも書いとく。同業の仕事ぶりを裏取りするみたいな、変な緊張感があるんだよ。ビールを1本開けて、部屋の電気を半分落として、スマホのメモを横に置いた。メモってのは大げさじゃなくて、本当に取りながら観た。「入りの一言」「相手の第一声」「カットが切り替わった場所」。我ながら気持ち悪い観方だと思う。笑 でも今日はそういう回なんで勘弁してくれ。

この夜、メモ取りながら観てる男は日本で俺だけだったと思う。

何やってんすか、まじで(笑)
声かけの「入り」は、路上と同じなのか
まず俺が一番気になってた部分。入りだ。
ナンパTVの入りは、基本「インタビュー」って建て付けになってる。カメラを担いだ状態で「すみません、ちょっとインタビューいいですか」から入る。これを指して「こんなの現実のナンパじゃない」って言う人がネットには結構いる。
路上をやってる側から言わせてもらうと、逆だ。「用事がある体で足を止めさせる」のは、路上の声かけの基本形そのものなんだわ。俺だって道を聞く入りとか、「この辺で静かに飲めるとこ知らないっすか」の入りをよく使う。いきなり「可愛いですね」から行くより、質問の形にしたほうが相手の足が止まる確率は上がる。人間、質問されると反射で答えちゃう生き物なんで。
俺の入りの持ち球を並べると、道聞き、店聞き、「それどこで買ったんですか」の持ち物いじり、店の中なら「それ美味いやつですか」の注文かぶせ。全部に共通してるのは、相手が0.5秒で答えられる質問だってことだ。考えないと答えられない質問は、考えるより先に警戒が来るから止まらない。で、ナンパTVのインタビュー入りは、この理屈の最上位互換なんだよ。「インタビューです」って言われた瞬間、相手の頭の中は「答える/断る」の二択になって、「この人は何者?」っていう一番分厚い警戒フェーズを丸ごと飛ばせる。
ただし、質問の入りが万能じゃないことも俺は体で知ってる。前に歌舞伎町で「静かに飲めるとこ知らないっすか」で入ったら、「キャッチさんですか?」って真顔で返された夜があった。あの街は声かけ=営業って反射ができあがってて、質問の入りすらノイズに埋もれる。あの夜の空振りの一部始終は新宿・歌舞伎町の出動回に全部書いてある。
その経験があるから分かるんだけど、インタビュー入りってのは要するに、「テレビの取材」っていう最強クラスの立ち止まらせ口実を使った声かけなんだよ。カメラがあるだけで「この人は営業でも不審者でもない」が一発で伝わる。ズルいっちゃズルい。でも嘘ではない。カメラは本当にそこにあるんだから。笑

俺も明日からカメラ担いで歩こうかな。

それはもう別の職業の人じゃないすか(笑)
あと、観てて唸ったのが最初の30秒の会話の運びだった。年齢と仕事を聞いて、軽くいじって、笑いが起きたら次の質問。この「質問→いじり→笑い」のループ、俺が路上で回してるやつとほぼ同じ構造で進んでいく。画面の中の人ら、間の取り方がうまい。相手が答え終わる前に次を被せないし、沈黙が2秒続く前に軽いボケを入れる。あれは場数の技術だと思った。
画面に映ってないものの話
で、ここが今回一番書きたかったところ。観てる間、俺がずっと考えてたのは、映ってる子の後ろにいる「映ってない子」の数だ。
俺の路上の実情を言うと、声をかけて足が止まるのはひと握りで、ほとんどはスルーか、愛想笑いのまま距離を取られて終わる。渋谷のセンター街で3組連続シカトされて心が折れかけた夜のことは渋谷の出動回に書いた通りで、あれが普通なんだよ。路上は数の遊びだ。
しかもその歩留まりは、街と時間帯と俺のコンディションで乱高下する。金曜の渋谷と平日の地方都市じゃ別のゲームだし、同じ街でも雨がぱらつくだけで人の警戒は一段上がる。だから路上をやってる人間はみんな、体のどこかで「世に出てる成功例は氷山の一角」って知ってる。知ってて観てる。そこを織り込んで観られるかどうかで、この手の映像の見え方は全然変わると思う。
ナンパTVは当たり前だけど、「止まってくれた子」しか映らない。1本の作品の裏側に、断られた声かけが何本あったのかは映らない。ここを掴まえて「ヤラセだ」って言う人がいる。
俺はそれは違うと思ってて、あれはヤラセじゃなくて編集なんだよな。考えてみてくれ。俺の記事だって、空振りした3組は3行で流して、当たった1人との夜を5000字書いてる。うまくいった日を選んで記事にしてる時点で、構造は同じなんだわ。映像も文章も、全部を等倍で見せたら間延びして誰も最後まで付き合わない。笑
むしろ観てて感心したのは、断られるカットや、途中で「やっぱり帰ります」って空気が悪くなりかけるカットを、たまに残してあること。あれを入れる意図は、作ってる側の気持ちで考えると分かる。当たりしか映ってないと、観てる側が信じなくなるからだ。
あと場所の選び方な。撮られてる街は、人通りがあって、でも歌舞伎町みたいに警戒が振り切れてないゾーンが多い。俺が浅草に行ったときは、「ここは歩いてる子に声をかける街じゃない、昼飲みの席で隣になる街だ」って最初から戦法を変えて入ったんだけど(浅草の回に書いた通り)、要は街ごとに正解の入り方が違う。画面の中の人らも、どの街のどの時間帯なら止まるかをちゃんと計算して動いてるように見えた。そこは同業として、素直にやるなと思った部分。
俺の路上と画面の中、並べてみた
ここまでの話を、一回表で並べる。俺が数本観た範囲の見立てなんで、そのつもりで読んでくれ。
| 項目 | 画面の中(ナンパTV) | 俺の路上 |
|---|---|---|
| 入りの一言 | 「インタビューいいですか」。取材という最強の口実 | 道聞き・店聞き・素の声かけ。口実は自前で作る |
| 相手から見た身元 | カメラとスタッフがいる=何者かが一瞬で伝わる | 完全に不審者スタート。ここが一番きつい。笑 |
| 会話の運び | 質問→いじり→笑いのループ。間の取り方がうまい | やってることは同じ。ただし噛むし滑る |
| 見せる範囲 | 止まった子が中心。空振りは編集で圧縮 | 空振りも書くけど、当たった日を選んで記事にしてる |
| その後 | 作品として最後まで映る | 「いい雰囲気」から先は書かないのがうちの流儀 |
並べて分かるのは、俺と向こうの一番の違いは「カメラの有無」で、それ以外の骨組みは案外近いってこと。声をかけて、足を止めさせて、警戒を下げて、場所を移す。この4段は路上の普遍で、画面の中でもちゃんとこの順番で話が進んでいく。順番を飛ばして急にうまくいく展開が来たら、そこは撮影の都合が入ってるサインだと思って観るといい。
ガチかヤラセか。俺の結論
答えを書く。数本観た一人のナンパ師の、あくまで感想としての結論な。
まず、企画と編集は当然入ってると思う。展開の段取りの良さとか、カメラの位置が先回りしてるカットとか、「これは撮る前提で組んである」って感じる部分は普通にある。それを「ヤラセ」って呼ぶかは言葉の問題で、俺は呼ばない。ドキュメンタリー風に作られたエンタメ。そう思って観るのが一番正しい距離感だと思う。
その上で、これだけは書いておきたい。声をかけられた瞬間の空気の部分は、やってる側から見て嘘の入れようがない。声をかけた瞬間に相手の目が泳ぐ感じ。立ち止まるかどうかの0.5秒の迷い。愛想笑いのまま半歩下がるときの足の向き。ああいう細部は、俺が路上で何百回も見てきたやつとまるっきり同じだった。あそこに台本を入れるのは、たぶん作る側が思うより難しい。役者を使ったらああはならない、というのが俺の見立て。
もうひとつ、俺が「これは作れない」と思ったのは、会話が転がり始める瞬間の相手の変化だった。最初は語尾が短いんだよ。「はい」「そうですね」で切ってくる。それが、どうでもいい話題でひと笑いした直後から、聞かれてないことまで喋り始める。この切り替わり、路上で一番嬉しい瞬間で、俺は勝手に「ドアが開く音」って呼んでるんだけど、画面の中でも同じタイミングで同じ音がしてた。あれに台本を書けるなら、その脚本家は間違いなく路上に出たことがある。

で、結局どっちなんすか(笑)

「作りものの器に、本物の空気が入ってる」。これが俺の答え。ガチかヤラセかの二択で聞いてくるやつには、二択が雑って返すことにした。
ひとつだけ真面目な注意を足しとくと、あれを観て「同じことやろう」って丸ごと真似するのはやめたほうがいい。あっちはカメラって最強の口実がある側で、こっちは何もない側だ。前提装備が違いすぎる。俺は真似するなら入りの構造だけ盗んで、口実は自分の街と自分のキャラで作る。
観終わった夜と、雨上がりの予定
数本目を観終わったのが0時過ぎ。窓の外の雨はやんでた。
ベランダに出たら、濡れたアスファルトの匂いがした。いつもなら駅前で嗅いでる匂いを、今日は部屋着のまま嗅いでる。手元の缶はとっくにぬるくなってた。
変な気分だった。悔しさが2割、安心が8割。悔しさは、あっちの声かけの間の取り方が、俺より落ち着いて見えた場面が何回かあったこと。安心は、俺が路上で拾ってきた感覚が、プロが金かけて撮ってる画面の中とだいたい同じ形をしてたこと。俺のやり方、そんなにズレてなかったんだなっていう。
ちなみに今回の検証で観たのは、全部MGS動画で単品を買ったやつだ。ナンパTVはあそこの看板レーベルなんで、観るなら本家が早い。
- 「シロウトTV」「ナンパTV」を配信してる大手。素人系の作品数と更新はここが軸
- 単品購入と月額見放題が選べる。気になる1本だけ試す、って買い方ができるのが気楽
- 会員登録は無料。セールとポイント還元がちょいちょい来るから、買う前に一度中を見とくといい
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MGS動画ってサイト自体が実際どうなのか(料金の仕組みとか、危険って検索が出る理由とか)は、長くなったんで別の回に分けて書いた。買う前にそっちを読んでもらえれば、だいたいの疑問は潰れるはず。
で、俺はというと、観てる途中から路上に出たくてうずうずしてた。笑 週末、コウを焼き鳥屋に呼び出す約束だけ取り付けた。「文字版」呼ばわりの訂正をさせて、レバーを1本奢らせる。
観る側の夜を、もう一段読む。
検証、買い方、支払い、無料の範囲。家で観る夜に要る記事を並べています。


