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【花火大会の出会い】打ち上げ前の河川敷で隣のシートになった25歳

【花火大会の出会い】打ち上げ前の河川敷で隣のシートになった25歳
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NIGHT REPORT / 現場

打ち上げ前の河川敷で隣のシートになった25歳

大規模花火大会の河川敷に三時間前から場所取りに行ったら、すぐ隣にレジャーシートを敷いた経理事務のスミレ(25)たちと、打ち上げまでの待ち時間で自然に混ざった話。出店のかき氷、ブルーシートの境界線、打ち上げ前の長い待ち時間。最後は連絡先交換で爽やかに着地するまでをアキが実況する。

花火大会の出会い現場読了 14分
01 ENTRY入口を作る02 PLACE現場で動く03 VIBE空気を読む04 NEXT次へ繋ぐ
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TYPEスミレ 25歳
経理事務
PLACE現場
現場レポ
HOOK現場感を
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今日は地元のでかい花火大会に行ってきた。打ち上げは夜七時半からなのに、俺が河川敷に着いたのは午後四時。三時間半前だ。場所取りのためだけにレジャーシート抱えて、まだ明るいうちから土手をうろついてた。で、結論を先に言っておくと、隣にシートを敷いた女の子たちと、打ち上げが始まる前のクソ長い待ち時間で普通に喋るようになって、最後は連絡先まで交換して帰ってきた。花火が上がるより前の話が、今日のメインだ。

花火大会って、打ち上げの瞬間ばっかりイメージされるけど、実際は待ち時間のほうが圧倒的に長い。良い場所は早く行かないと埋まるから、みんなやたら早く来る。そして来てしまったら、もうやることがない。スマホいじって、出店でなんか買って、シートに寝そべって空を見る。隣のグループとの距離は、ブルーシート一枚ぶんしかない。地上の居酒屋とも、街でいきなり声をかけるのとも違う、この「やたら早く着いてしまった連中が、肩を寄せて開始を待ってる」空気が、花火大会の河川敷の面白いとこだった。

先に一個だけ書いておく。花火大会は缶ビール片手の連中も多いし、夜は人混みで暗くなる。でも俺は、暗がりに乗じてどうこう、みたいなのはやらない。乗ってこないなら引くだけ。今日の話も、明るいうちから三時間ずっと隣で喋って、自分のペースでかき氷食って、自分で笑ってる子と、打ち上げを待つあいだに自然に仲良くなった、それだけの話。ここは先に書いておく。

今日いい感じに喋れたのが、経理事務のスミレ(25)。浴衣でもなんでもない、Tシャツに短パンの完全な私服で来てた子。「浴衣は暑いし動きづらいから無理」って言い切るタイプで、打ち上げそのものより場所取りと出店が好きっていう、ちょっと変わった現実派だった。

Scene 01

三時間半前の河川敷に、シートを抱えて

FIELD MEMO

花火大会の出会いの入口、現場での空気、会った後の動きまで。場面ごとの温度を拾いながら、アキの現場感をそのまま読む記事です。

そもそも今日は、地元のでかい花火大会で、毎年すごい人出になるやつだった。良い場所、つまり川に近くて視界が開けてるあたりは、夕方には埋まる。だから早く行くしかない。俺は午後四時に、まだ西日がガンガン照ってる土手に、レジャーシート抱えて到着した。

コウ
コウ

打ち上げ七時半なのに四時って、早すぎません?三時間半ヒマじゃないっすか

アキ
アキ

ヒマだよ。笑 でも良い場所、四時に行かないと取れないんだよ。あと、このヒマな三時間半が今日の本番だった。花火そのものはみんな空見てるから喋らない。喋るのは、上がる前のこの待ち時間なんだわ。

土手の斜面に、もうぽつぽつブルーシートが敷かれ始めてた。俺は川がそこそこ見えて、後ろが通路になってない、わりと良さげな平らな場所を見つけて、シートを広げた。一畳半くらいの、一人にはでかすぎるサイズ。実は今日も、来るはずだった会社の同期が、前の晩に「ごめん熱出た」って連絡してきて、一人になったやつだった。ビアガーデンのときといい、最近こういうの多いな。笑

シート敷いて、ペットボトルのお茶飲んで、寝そべって、まだ青い空を見上げた。やることがない。この「やることがない時間」が、隣との距離をどんどん近くしていくんだよな。

Scene 02

ブルーシートの境界線で、軽くもめかけた

俺がシートを敷いて三十分くらいしたとき、すぐ隣に、女の子の二人組がシートを広げ始めた。これがスミレともう一人だった。

で、最初の接点は、正直ちょっと気まずいやつだった。向こうがシートを敷くとき、端っこが俺のシートに十センチくらい重なったんだよ。河川敷の場所取りって、この「シートの境界線」が地味にシビアで、みんな少しでも広く取りたいから、けっこうきわどい攻防になる。

スミレ

あ、すみません…ちょっと被っちゃいました?

スミレ
アキ
アキ

あー、全然いいですよ。俺一人でこのサイズ持て余してるんで、むしろ寄せてもらって大丈夫です。

スミレ

え、ほんとですか。一人でこの広さ、贅沢じゃないですか(笑)

スミレ
アキ
アキ

同期がドタキャンしたんですよ。だからこれ、半分余ってる。笑

これがスミレだった。髪を後ろで適当に結んで、Tシャツに短パンっていう、花火大会に来てる感ゼロの格好。隣にいたのは、もうちょっと女の子っぽい格好のミナって子で、二人は会社の同僚らしかった。同じ経理部で働いてるって、あとで聞いた。

俺はそこで、ガッと畳みかけにはいかなかった。「境界線どうぞ」っていう一言だけで、一回自分のシートに戻った。まだ打ち上げまで三時間ある。物理的にこんだけ近いんだから、どうせまた喋ることになる。最初から張り付いたら、向こうもこの三時間しんどいだろうしな。お茶飲んで、また空を見上げた。

コウ
コウ

せっかく喋れたのに、また戻るんすか

アキ
アキ

戻った。だってシート隣同士で三時間だぞ。ここで粘ったら逃げ場ないじゃん、お互い。笑

Scene 03

出店のかき氷で、また喋ることになった

待ち時間が長い花火大会で何が起こるかっていうと、こっちが頑張らなくても、喋る口実が勝手に湧いてくるんだよな。

まず、出店。河川敷の上の道に、屋台がずらっと並んでた。焼きそば、たこ焼き、かき氷、りんご飴。場所取りのシートと出店を往復するのが、待ち時間のほぼ唯一の娯楽になる。問題は、一人だとシートを離れるとき、荷物の番がいないことだった。日が傾いてきて、俺がかき氷買いに行きたくなったんだけど、シート空けて荷物置いていくのもなって迷ってたら、

スミレ

あの、もし出店行くなら、荷物見てましょうか?こっち二人いるんで

スミレ
アキ
アキ

え、いいんですか。助かる。じゃあついでに、なんか買ってきますよ。お礼に。

スミレ

いいんですか?じゃあ…かき氷。ブルーハワイで(笑)

スミレ
アキ
アキ

ブルーハワイね。舌青くなるやつ。了解。

向こうから荷物番を申し出てくれたのは、正直ありがたかった。自分から「見ててもらえます?」って頼むより、空気がずっと軽い。俺は出店に上がって、自分のと、スミレとミナのぶんのかき氷を三つ買って戻った。ブルーハワイとイチゴと、自分は宇治金時。両手で抱えて土手を降りるの、地味に難易度高かった。笑

戻ってかき氷渡したら、スミレが「うわ、ちゃんと買ってきてくれた」って笑って、そこから自然に三人でだべる空気になった。シートの境界線がさっきまで攻防の最前線だったのに、もう取っ払われてた感じ。

スミレ

わたし正直、花火より出店のほうが楽しみで来てるんですよ(笑)

スミレ
アキ
アキ

え、花火大会なのに?笑

スミレ

だって花火、十分くらい見たら満足しちゃうもん。それより場所取りとかき氷のほうが本番(笑)

スミレ
アキ
アキ

場所取りが本番って、初めて聞いたわ。笑

この子、ちょっと変わってんなと思った。花火大会に来てて、花火は十分でいいって言い切る。でも嘘っぽくなくて、本当にこの河川敷でだらだらする時間が好きなんだなっていうのが伝わってきて、なんか面白かった。

Scene 04

浴衣を着ない理由と、経理の話

日が暮れ始めて、空がオレンジから紫に変わってきた。打ち上げまでまだ一時間半くらいある。三人で、かき氷つつきながら、だらだら喋った。

俺が「そういや二人とも浴衣じゃないんすね、珍しい」って何気なく言ったら、スミレが急にきっぱりした顔になった。

スミレ

浴衣は無理です。暑いし、トイレ大変だし、河川敷の砂利で下駄とか地獄なんで

スミレ
アキ
アキ

河川敷で下駄は確かに地獄だな。笑 めちゃくちゃ現実的じゃないですか

スミレ

経理なんで(笑)コスパとか効率とか、つい考えちゃうんですよ

スミレ
ミナ

スミレほんとそれ。去年も「浴衣は時間あたりの満足度が低い」とか言ってた(笑)

ミナ
アキ
アキ

時間あたりの満足度。笑 花火大会でその言葉出る人、初めて見た

経理の人らしい喋り方が出てきて、これがけっこう面白かった。何でも「コスパ」と「効率」で考える癖があるらしくて、でもそれを自分でネタにして笑ってるから、嫌味がない。俺は「じゃあ今日の花火の予算は」とか「出店のかき氷は経費で落ちますか」とか、適当にいじって転がしてた。スミレは「落ちないですよ、残念ながら」って真顔でツッコんでくる。このテンポが気持ちよかった。

ミナが「お兄さんは何の仕事なんですか」って聞いてきて、俺が答えたら、スミレが「へえ」って言いながら、ちょっとだけこっちをまじまじ見た。仕事の話のとき、急にこの子、観察するような目つきになるんだよな。経理だからか、人を勘定する癖でもあるんだろうか。笑

コウ
コウ

なんかその子、ちょっと冷静すぎません?喋ってて楽しいんすか

アキ
アキ

それが楽しかったんだよ。テンション高い子もいいけど、こういう冷静にツッコんでくる子、噛み合うと気持ちいい。

Scene 05

打ち上げ直前、河川敷が一気にざわつく

七時を過ぎて、あたりが本格的に暗くなってきた。それまでぽつぽつ空いてた河川敷が、いつのまにかびっしり埋まってて、人の声でざわざわしてた。打ち上げ十五分前くらいになると、この「ざわつき」が一段上がる。みんな「そろそろだよね」「始まる始まる」って言い出して、空を見上げ始める。

スミレ

あ、なんかアナウンス始まった。もうすぐですね

スミレ
アキ
アキ

おお、いよいよか。三時間半待った甲斐があるかどうか。笑

スミレ

ここで「思ったより普通だった」だったら、わたしの場所取りの労力が(笑)

スミレ
アキ
アキ

労力の回収。笑 経理だな、ほんと

そして、一発目がドーンと上がった。河川敷全体から「おおー」って声が上がって、空がぱっと明るくなる。やっぱり最初の一発はテンション上がるな。スミレも、さっきまで「花火は十分でいい」とか言ってたくせに、一発目で「うわ、でか」ってちゃんと声出してた。

ここから先は、もう三人とも空を見上げて、ほとんど喋らなかった。花火が上がってる最中って、不思議とみんな黙るんだよな。ドンッと上がるたびに、河川敷全体が一瞬しんとして、開いた瞬間にまた「おおー」ってなる。その繰り返し。喋るのは花火と花火のあいだの、ちょっとした間だけ。

スミレ

…やっぱ、ちょっと感動はする(笑)

スミレ
アキ
アキ

お、十分じゃなかったんだ。笑

スミレ

今のはちょっと…認める(笑)

スミレ

俺は花火そのものより、隣で「認める」とか言いながら口があんぐり開いてるスミレの横顔のほうが、ちょっと面白かった。暗いから、表情がチカッと花火の色で照らされる。そういうのを、ただ隣で一緒に見てた。

Scene 06

フィナーレと、帰り道の人の波

クライマックスは、もう連発でドンドン上がって、河川敷がずっと明るいままになった。スターマインっていうの、あの連続でバババッて上がるやつ。あれが一番盛り上がる。三人とも「やば」「すご」しか言ってなかった。語彙が消える。笑

最後の特大の一発が上がって、しばらく余韻があって、そのあと会場全体から拍手が起きた。終わると、ものすごい数の人が一斉に立ち上がって、土手を上がり始める。この帰りの人の波が、花火大会のいちばん大変なとこかもしれない。みんなぞろぞろ駅に向かって、全然進まない。

ミナ

うわ、人やばい。これ駅着くの一時間かかるやつだ

ミナ
アキ
アキ

毎年これだよな。シート畳むの手伝いますよ、二人ぶん持ったら早い

スミレ

あ、ありがとうございます。じゃあこっち持ってもらって…ゴミはこっちでまとめます

スミレ

三人でシート畳んで、出店のゴミまとめて、人の波に乗って土手を上がった。この、終わったあとの片付けと帰り支度の、ちょっとした共同作業がよかった。三時間半一緒にいたから、もう自然と手分けしてた。畳んだシートを脇に抱えて、ぞろぞろ進む列に並んだ。

Scene 07

連絡先だけ交換して、駅でばらける

駅前まで来たら、改札がもうパンパンで、二人は地元方面、俺は逆方向の電車だった。ここで「じゃあまた」で終わってもいい流れだったんだけど。

正直、今日はそういう日だった。お持ち帰りがどうとか、そういう流れにはならなかった。二人で来てる子たちだし、向こうは向こうで帰る電車がある。俺も無理に二人にしようとは思わなかった。三時間半、隣でかき氷食って、場所取りの話して、花火で「認める」とか言ってるのを横で見てた。それで十分よかったからな。

連絡先は、ミナが先に振ってくれた。

ミナ

お兄さんかき氷ごちそうさまでした(笑)スミレ、連絡先くらい交換しときなよ

ミナ
スミレ

え、わたし?…まあ、かき氷の借りがあるので(笑)交換しときます

スミレ
アキ
アキ

かき氷の借り、そんな効力あったんだ。笑 じゃ交換しとこ

スミレ

ブルーハワイ一杯ぶんの貸し借りですからね(笑)

スミレ

最初に境界線でちょっと気まずくなったときに連絡先聞いてたら、たぶん「あ、ナンパか」って空気にしてたと思う。三時間半一緒に待って、荷物見ててもらって、かき氷おごって、花火を隣で見たあとだったから、「かき氷の借り」っていう冗談で、軽く交換できた。スミレがスマホ出して、QRコード見せながら「これで読み取れます?経理なんで取引はきっちりしときたいんで」って真顔で言うから、ミナと一緒に笑った。最後まで経理だった。

今日はそのまま連絡先だけ交換して、改札で手を振ってばらけた。それで全然いい日だった。三時間半待って、花火は綺麗で、隣の子が変わってて面白くて、夏だなーと思いながら、すいた逆方向の電車で帰った。

Scene 08

その後と、花火大会の正直なとこ

スミレとは、その後ゆるく連絡が続いてる。次の日に向こうから「昨日はかき氷ありがとうございました、無事に借りは返済予定です(笑)」って来て、相変わらず経理のノリだった。そこからたまにやり取りしてる感じ。

スミレ

ミナに「自分から交換するの珍しいね」ってからかわれました

スミレ
アキ
アキ

借りの返済を渋ってると思われたら困るもんな。笑

スミレ

そうそう(笑)今度は経費で落ちない普通のごはん行きましょ

スミレ

スミレは返信がゆっくりめなんだよな。一日空くことも普通にある。だから俺も急かさずに、向こうから来たら来たぶんだけ返す、くらいのペースで合わせてる。経理のノリでたまに長文の近況が来るから、それには俺もちゃんと長めに返す。会ったあとの連絡の追い方そのものは別記事に書いた。

正直に書いておくと、花火大会って、出会いの場としては年に数えるほどしかないんだよな。地元のでかいやつなんて、年に一回。しかも雨で中止になる年もあるし、当日は人が多すぎて、隣がずっと家族連れとか、酔っ払いの集団とかの日もある。今日みたいに隣がいいグループの日もあれば、隣がカップルでこっちが完全に空気の日もある。笑 純粋に出会いの数を増やしたいなら、年一回の花火大会に賭けるのは無理がありすぎる。

俺は普段の出会いの母数は、マッチングアプリで埋めてる。日常的に数を回せるのはやっぱりアプリで、花火大会みたいな夏のイベントは「年に一回のお楽しみ」くらいの位置づけ。アプリのちゃんとした比較は、紹介できる準備ができたらアプリのランキング記事のほうにまとめてある。

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夏の出会いの場って、花火大会の河川敷だけじゃなくて、いろいろある。夏祭りで浴衣の子と縁日を回った話とか、屋上で乾杯したビアガーデンの話とか、ちょっと趣向の違うやつだと七夕の出会いの話も書いた。同じ夏でも、場所が変われば距離の縮み方も全然違うから、夏の遊びの参考にしてくれたら嬉しい。

三時間半早く着いて、シートの境界線で軽くもめて、かき氷の借りができて、いつのまにか三人で空を見上げてた。花火が綺麗だったのは間違いないけど、今日いちばん記憶に残ってるのは、暗い中で「認める」ってぼそっと言ったスミレの横顔のほうだったりする。帰りの電車はガラガラで、まだ耳の奥にドンッていう音が残ってた。

NEXT ROUTE

この流れの次に読む記事。

読み終わったあとに動きやすいように、連絡、街での流し方、次の場づくりに近い記事を置いています。

気になった動線から、そのまま次の記事へ。関連記事
ABOUT ME
アキ
ナンパ歴10年ちょい。アプリ・ストナン・相席・遠征までなんでも行く30代。実際に行って出会って、どうなったかをそのまま書いてます。